出世の話はお断りしましょう
こんばんわ!
勤め人卒業目指して日々勉強中のおぐじゅんです!
みなさんお勤めの会社で出世したいですか?出世したら給料上がっていいですよね。「出世祝い」って言葉もあるくらいだから出世できるってうれしいことですよね。でも、僕は会社で出世したくないんです。
どうせ、いつも通り「給料=労働力の再生産費」だからって話しするんだろ?って思ってる方もいるかもしれません。もちろん今日はその話もするけど、出世ってデメリットも実はあるんです!
どんなデメリットがあるのか?今日は勤め先で出世することのデメリットについて話していきましょう!
給料についての復習
もうこの話はしつこく復習していきましょう。
僕たちが過ごす、資本主義社会はすべてのものが「商品」となっていて、「労働力」も商品に含まれます。労働力の価値というのは働いたことで体にかかった負担を回復させるためにどれだけの費用がかかるかで決まるので、給料というのは「労働力の再生産費」つまり、明日も元気に働くための経費であるということが言えます。
労働者は自分の労働力を売ることで毎月給料をもらうので、差し出した労働力分の給料しかもらうことができません。そのため勤め人として労働力を売って給料を得る生活をしている以上は経済的な自由を得ることはできないのです。
これは出世しても同じことが言えます。出世するということはその分、与えられる仕事に対する責任が重くなり、精神的な負担がかかります。また部下の仕事の管理、新人教育など出世することで与えられる仕事の量や質も変わってきます。出世するということはその分、働いたことで体にかかる負担も大きくなるため、労働力を回復させるためにかかる費用も大きくなります。そのため給料が増えるのです。だから出世しても収入が増えても労働力の再生産費として支出も増えるので経済的に自由を得ることはできません。
以上が資本主義社会における労働者の給料の仕組みです。このように労働者として働き続ける以上は収入が増えたとしても経済的に自由になれることはありません。
経済的自由を得るためにやらなきゃいけないこと
では、資本主義社会で経済的な自由を手に入れている人というのはどういう人かというとそれは「商品」を持っている人ということになります。資本家や経営者は皆、自分の商品を持っています。そのため労働力を売らなくても商品を売ることでお金を稼ぐことができるので彼らは経済的な自由を得ることができるのです。
だから資本主義社会で経済的自由を手に入れるためには僕たちも自分の商品を持つ必要があります。また、その商品を売る仕組みを作らなければなりません。
そのためには「お金」と「時間」が必要で、勤め人として働きながら必要なお金をため、仕事が終わって自由に使える時間は商品作りや勉強に励む必要があります。僕の場合はnoteを書くことが商品作りとなります。
僕の大好きな「資本論」勉強したい方はこれで勉強してみてください!
ここまでご理解いただけたでしょうか。いったんまとめますと
・勤め人では経済的自由は得られない。
・経済的自由を得るには「商品」を持たないといけない
・勤め人が商品を持つためには「お金」と「時間」が必要
ということになります。
いかにして「体力」と「時間」を残すかがポイント
勤め人が商品を持つためには「お金」と「時間」が必要ということでした。お金に関しては毎月、給料の一部を貯金するしかありません。給料は労働力の再生産費としてほとんど使われるため、出世しようが出世しまいが貯めれる額はさほど大きくは変わらないでしょう。
だから勝負の分け目となるのが「時間」です。勤め人として働きながら仕事以外の自由に使える時間を自分の商品を持つためにどれだけ多く使えるかが重要となります。いかに「早く仕事を終わらせる」かがポイントです。
またもう一つ重要なことが「できるだけ体力を残すしておくこと」です。どれだけ早く仕事が終わっても疲れ果てて家に帰るとすぐぶっ倒れてしまうようでは意味がありません。
いかに体力を残した状態で早く仕事を終わらして、経済的自由を得るために努力できるかが重要ということです。
出世すると「体力」と「時間」が無くなる
では、体力と時間を残すにはどうすればいいのでしょうか。
それは出世しないことです。
どういうことかと言いますと、新人のうちは仕事を覚えていないために仕事を終わらすのに時間と体力を使うと思います。しかし勤め人の仕事というのは基本的に毎日おなじようなことを繰り返すことが多いので、1年2年と続けていれば、仕事にも慣れ少ないエネルギーで効率よく早く終わらせることができるようになるのです。
やっと仕事にも慣れ、体力を残し早く帰れるようになってきたにも関わらず出世してしまったとしましょう。出世するということは新しい仕事が任せられるということです。やっと仕事を覚えたのに、また新しい仕事を覚え、慣れるまで時間を使わないといけなくなるのです。
出世しても経済的な自由を得られないのであれば平社員で慣れた仕事をさっさと終わらして帰って努力した方が絶対自分のためになると思います。だから出世は断って、平社員でいましょう。
優秀な社員でなくなった瞬間、出世できなくなる
日本の企業というのは優秀な社員が出世していくシステムになっているところが多いと思います。平社員の中で優秀な人間が「係長」となりその中で優秀な人間が「課長」となり、さらに優秀な人間が「次長」、「部長」と出世していきます。しかし優秀でなくなった瞬間、次のステージに上がることができないシステムであるとも捉えることができます。
例えば、平社員の仕事がすごく得意な人がいたとします。その人は平社員の仕事は効率的に早く終わらせることができ、優秀な成績を残します。優秀だからと係長に出世した場合、その人は係長の仕事も優秀にこなすことができると言い切れるでしょうか?
優秀であればさらに課長へと出世できると思いますが、係長の仕事はどうも苦手でなかなか結果を出せなかった場合は課長に上がれず、かといって平社員に戻ることもないと思うのでずっと苦手な係長の仕事を続けなくてはいけないのです。
このように出世するということは苦手な仕事とぶつかるリスクがあるのです。苦手な仕事ということはそれだけ時間と体力も使うでしょう。時間と体力を使ってしまうと自由な時間に努力することはできなくなってしまいます。こう考えると出世することのメリットってほとんどないかもしれません。だから出世の話は喜んで受け入れるのではなく、断ることを考えてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
・勤め人が経済的自由を得るには「商品」を持たないといけない
・そのためにはできるだけ体力を残して早く家に帰り商品作りに励む必要がある
・しかし出世してしまうと新しい仕事や苦手な仕事に時間を使うことになる
・だから出世はしない方がいいかもしれない