- 運営しているクリエイター
記事一覧
#1-2 Living in National Treasures とは?
根幹にある「Living in National Treasures」とは一体どのような考えなのか。発案者である造園家・田瀬理夫さんに話を伺いました。
あるべき姿にもどしていくという目標 造園家の田瀬理夫さんは、日本各地の街の景観や公共施設の庭などのデザインを手がけたことで知られる。造園家として仕事をするなかで、農業法人を立ち上げ、遠野市附馬牛町でクイーンズメドウ・カントリーハウス(Queen
#7-1 馬と歩く風景
千葉家住宅は、暮らしと自然が有機的に結びついていた時代を体現する曲り家です。現在建物の改修工事が進められていますが、敷地内にとどまらず、集落一帯が千葉家住宅の立地にふさわしい環境となる地域像を模索しています。今回は、綾織観光の起点のひとつとなる「岩手二日町駅」から「千葉家住宅前」までの約2.8㎞の道程を馬とともに歩きました。水田地帯、上綾織の農村集落、山谷川、畑、民家、マンサード、それらを取り囲
もっとみる#1-1 三田屋の暮らし
おかみさんに聞きました! 三田屋さんで50年にわたって商売を切盛りされてきた菊池洋子さんに、昔の町家での商いや暮らしの様子を伺いました。
ーもともと遠野市のご出身だったのですか?
私の生まれは陸前高田です。お見合いで結婚しまして、昭和33年の11月に三田屋に参りました。
ーご結婚当時のお店の様子を教えてください
当時は、17歳から勤めた番頭が一人。店員たちが10名。店員はみんな住み込み
HEii press vol.01 「町家のくらし」
2013 Spring
遠野で新しい活動がスタートしました。その名も「遠野オフキャンパス」。活動の第1弾は、ある一軒の町家調査。東京で活動する建築家や編集者、建築系の大学生とともに、遠野高校の学生が活動に参加した4日間を振り返ります。
vol.1 目次
・三田屋の暮らし
・Living in National Treasuresとは?
町家調査から遠野の魅力を掘り起こす 遠野駅から降りて商
#7-5 そうだ! 路地(ロウジ)を直そう
わざわざ自分たちでやる価値 今年の三田屋オフキャンパス建築改修チーム(中学生、高校生、大学生、大学院生、社会人の混成チーム!)は「町家の路地(ロウジ)」の修復に取り組みました。既存の路地は雨漏りがひどく、垂木や野地板、柱、基礎もガタガタでした。いつ本格的な改修が行われるかわからないため、それまでに崩壊しないよう簡易な改修を行いました。腐っている部材を解体する際には実測作業も並行しています。この記録
もっとみるHEii press vol.07 「馬とともに歩む 」
2019 Spring
風土に根ざし、長く継承されながら、いままさに失われつつある暮らしや生業、環境、文化に対する深いリサーチをもとに遠野の未来を考え実践する「遠野オフキャンパス」。
今年で7年目を迎え、遠野駅前の街場を対象にした「三田屋オフキャンパス」、中山間地域の環境や馬とともにある暮らしを考える「馬とくらしオフキャンパス」、重要文化財千葉家住宅とその周辺地域の未来を考える「千葉家オフキ
#8-5 オフキャンパス はじまりの場所
「三田屋オフキャンパス」の足跡と未来
2012年2月、遠野をリサーチしていた造園家の田瀬理夫さんと大学生が、もうすぐ解体されるという町家「三田屋」に出会いました。その時「農家としての千葉家の曲り家に匹敵する、もしくは相当する三田屋の建物、敷地の構成、たたずまいは、遠野の町中においても群を抜いた存在だろう」と直感し、すぐに市長に手紙を書きました。そして、三田屋を残していく道を探ること、町中にさまざ
#8-4 私たちは都市の創造性をどのように育むことができるか?
遠野オフキャンパス特別レクチャー@三田屋
鷲尾和彦(博報堂生活総合研究所/「生活圏2050」プロジェクトリーダー)
「生活圏」とは、地域社会やコミュニティでともに生活する人々が協働し、地域の特色を活かしながら、それぞれの生活を営んでいる生活環境のこと。自然環境、文化資源、科学技術、産業など、地域固有の資源を活かし、「新しい価値」を生み出そうとする取り組みが世界各地で生まれている状況について、鷲