おふとん

今年(2023年)から読書ブログを書くことにしました。今度こそ続けたい…

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  • おふとんの読書感想文

    目指せ月1更新

  • 特許ウォッチinおふとん

    いろんな会社の素晴らしい特許を読んで駄文を生成する、AIに一番最初に代替されるマガジンです。

最近の記事

動物たちは何をしゃべっているのか

ヘテロゲニアリンギスティコ、言葉を使う動物たちと続き、動物?の言語シリーズ3冊目。 久しぶりにKindle版でも文庫本でもない本を買って読んでいるので、装丁もジロジロ見てみる。カバーを外してみると、モスボール(たぶん)に金色のインクでゴリラとシジュウカラがお喋りをしていて可愛らしい。最近本でもパッケージでも、板紙の質感をオシャレに使ったデザインが多いなあと感じる。本文には割とフワッとした紙が使われており、カバーのエンボスと相まって軽い手触りで心地よい。カバーはパッと見TAN

    • 言葉を使う動物たち

      前回のヘテロゲニアリンギスティコの記事でも少しだけ紹介した本。 現実世界の動物も、それぞれの種に特有の「言葉」を使ってコミュニケーションをとっており、さまざまな研究例が紹介されている。 この本だけでも面白いが、ヘテロゲニアリンギスティコと合わせて読むことによって面白さが何倍にも増している気がした。 例えば、本書ではイヌやヘビが匂いを使ってお互いの情報を交換している例が挙げられるが、文字だけではどういうことかピンとこない。しかし、ヘテロゲニアリンギスティコを読んでいればワーウル

      • ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~

        モンスターの住む魔界を舞台としたファンタジー漫画。人間が異世界を冒険する漫画は数多くあるが、この作品の面白い点は、「人間とモンスターのコミュニケーションはどのようにして成り立つか?」をテーマとしている点。 主人公は魔界の言語とコミュニケーションを研究する教授のもとで助手をしている「ハカバ君」。怪我をした教授の代わりに魔界に行き、現地の言語や文化を調査するため、ワーウルフ族の女の子、「ススキ」と一緒に魔界を旅をしながら各地で色々な魔物と出会い、現地の言葉や生き方を少しずつ学ん

        • 新装版 四季の星座図鑑 新装版 星空図鑑

          小学生の頃、漢字やアルファベットを覚えるのと同じように、そのうち星座も教わるものだとなんとなく思っていた。 結局、オリオン座と北斗七星しか知らないまま大人になってしまった。 今年は星座を覚えたいなあと思いKindleでこの本を購入してみた。ちょうど良いところに、6月の新月の日は土曜日。妻を誘って日が暮れてから車を走らせ、伊豆の山奥へ星を見に行ってみた。 最初に覚えたのははくちょう座。明るい星が多いのと、大きく広げた翼が見つけやすい。わし座も似たような形で、はくちょう座の後

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          8本
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        記事

          その日暮らしの人類学

          昔から、「計画」というのが苦手だった。 夏休みの宿題は最初と最後の1週間ずつしかやらなかったし、月1更新と決めたこのブログも31日の今日、22時を回ってようやく書き始めている。 「将来の夢」みたいな作文を書くのも苦手だった。将来のことなんて全くピンとこない。保育園のころ流行っていた「ポケモンごっこ」では、必ずメタモンの役をやっていた。その瞬間瞬間でいちばんなりたいポケモンにいつでも変身できるからだ。 今月は、文化人類学者の小川先生による、タンザニア人たちの価値観を描いた著

          その日暮らしの人類学

          スタイルで選ぶ マンション・インテリアの教科書

          今月引っ越しをした。 いい機会なのでインテリアの勉強をしようと思って本を買ってみた。 今までは何も考えず思いついた順に家具を買ってはなんとなくで部屋に配置していたが、今回の引っ越しを機にオシャレで快適な部屋に住むのだ。 この本によると、インテリアは大きく「クラシックスタイル」と「モダンスタイル」に分けられ、そしてモダンスタイルはさらに7つに分類されるとのこと。我が家はモダンな感じにしたいのでこちら詳しく見ていきたい。 モダンスタイルの1つ目は「モダニズム」。 分類をしよ

          スタイルで選ぶ マンション・インテリアの教科書

          同志少女よ、敵を撃て

          あらすじ 第二次世界大戦の最中、ロシアの小さな村に住む猟師の少女セラフィマは、ある日を堺に軍隊に入隊し、女性狙撃手として前線に向かうこととなる… 前回の「ウクライナ戦争…」の中で紹介されていたので読んでみたが、大当たりだった。とても気に入ってしまった。 小学生の時に何度も読んだ「ダレンシャン」シリーズといい、大学生の時にハマった「聖の青春」といい、どうも師弟ものがツボに刺さるのかもしれない。 この先本書のネタバレを含みます。 オススメの小説なので、ぜひ読了後に読んでいただ

          同志少女よ、敵を撃て

          ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」(後編)

          人気YouTuber東海オンエアの動画で、「川と海の境界はどこなのか?」というものがある。 国土交通省が定めた「河口」の位置に疑問を呈し、川上から順番に水を味見していくという動画だ。 海はしょっぱい。川はしょっぱくない。 そしてその間に少しだけしょっぱい、「海か川かわからない」ところがあり、結論として「川と海の明確な境目はなかった」として締められていた。 今回、この「ウクライナ戦争は世界をどう変えたか」を読んで学んだことは、平時と戦争の間にも「明確な境界がない」ということ

          ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」(後編)

          ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」(前編)

          著者の豊島さんはテレビ東京のニュースキャスター。 歴史について面白く解説してくれるラジオ「コテンラジオ」のウクライナ戦争回に出演されており、非常に勉強になったので本の方も読んでみた。 昨年の2月に始まったウクライナ戦争について、関係各国の視点がわかりやすく解説されており、オススメの本。 2022年の8月に出版されているため、最新の情報を知ることはできないものの、ロシアとウクライナ、周辺国の歴史や、開戦に至った経緯がよくわかる。 特に2014年のクリミア併合についての記述は読

          ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」(前編)

          特開2023-18873 トヨタ自動車株式会社/車両

          【発明の名称】車両。 この上なくシンプルなタイトル。 特許を出願するときはみんななるべく短い名称の特許を出したいと思っている。 なぜなら、基本的に「車両」は「車両を用いた鳥獣を追い払うための鳥獣の威嚇システム及び威嚇用車」よりも広い範囲を権利化できる(しやすい)からだ。 基本的には名前を長くすればするほど出願する特許の範囲は狭まっていく。 名称だけでなく、請求項もかなりシンプル。 以上。 大多数の特許はこの【請求項】を一つだけでなく、複数設ける。体感では5つ以上のものが多

          特開2023-18873 トヨタ自動車株式会社/車両

          銃・病原菌・鉄

          この本はアメリカ人の著者と、ニューギニアの政治家「ヤリ」が、海岸を歩きながら会話をするシーンから始まる。 その中でヤリが著者に投げかけた疑問がこの本の大きなテーマとなる。 歴史的に、ヨーロッパ人が経済や科学技術を発展させ、その結果南北アメリカやオーストラリア、東南アジアなど、いわゆる「新世界」を征服してきた。 その直接の原因としては、ヨーロッパ人が銃や鉄製の防具を作ることができ、また「新世界」の人々が経験したことのなかった病原菌に対する免疫を一足先に獲得していたことが大きか

          銃・病原菌・鉄