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OAUマガジン 5号

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仕事のことや家のこと、毎日忙しい私たち。大人たちはいったい、どんなことをして「遊んで」いるのでしょうか? ふしぎなことに、遊びの取材をしているうちに、こちらまでどんどんプレイフル…
このnoteでのOauマガジンは、すでに出版されているOauマガジンのWEB版です。 既刊(紙媒体…
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2020年10月の記事一覧

O a u  m a g a z i n e 5 号によせて

ハートにつながって生きるライフスタイルマガジン 《 O a u  m a g a z i n e 》 いそがしい毎日を過ごしているわたしたち。 仕事や家のことをしていないときの大人は、ふだんどんなことをして遊んでいるのだろう? と、そんな疑問がわきました。 まわりに質問してみたら、キラキラとした笑顔で自分の遊びを語ってくれました。と同時に、たのしいエネルギーが伝染してきました。 もっと多くの人の「遊び」を知りたい! そんな想いから、今号の特集は決まりました。 ふしぎな

瞑想のすすめ ~気づきの成長(前編)~ プラサード・デイビッド・ワンドレス

瞑想とは何か?  瞑想はしばしば、リラクゼーション、安らぎを見いだすこと、心を鎮めること、そしてより愛情深く、思いやり深くなることと結びついています。  瞑想はこれらすべてであり、それ以上のものです。時代を超えて、さまざまなタイプの瞑想技法が創造され、多くの成果を生みだしてきました。  瞑想は紀元前五◯◯◯年ごろからインドに深く根づき、その後東洋全体に広がりました。今日、瞑想は再び注目を集め、急速に世界的な高まりを見せています。瞑想は人々が自分の可能性を見つけるのを助け、

【大人の“あそび”】仕事と遊び、区切りはなくすべてが繋がっている―マツダミヒロ―

ライフスタイルとは、人生で大切なことを体現したカタチ マウイで目の前の海を眺めながら、テラスでダンデライオンコーヒーを飲む。そして「今日はどんな1日にしよう?」そんな問いかけから1日が始まっていきます。  今日もそうですが、明日も明後日も予定は何も決まっていません。  その日1日の過ごし方は、妻と2人で話し合って決めています。  今では年間300日くらいは海外にいるのですが、過ごし方、暮らし方は世界中どこに行っても変わりません。  ちなみに2017年は、沖縄、オースト

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【大人の“あそび”】気が付けば中国茶がライフワークに―田村 直美―

茶葉の香りに魅了され、台湾へ留学 私と中国茶との出会いは今から35年ぐらい前でしょうか、香港映画好きの友人に誘われ、香港を訪れた際に買い求めたのが中国茶でした。何とも言い難い、美しい香りにすっかり魅せられてしまいました。しかし当時の日本では、そのような中国茶に巡り合うことは出来ず、幻となってしまいました。  その後、中国の福州を訪れた際に、幻だった中国茶に再び巡り逢えて大興奮! そのとき私が買い求めた茶葉は、当時の中国の人の1カ月分の給料に相当する金額だったそうです。  香港

【大人の“あそび”】栃木の畑で採れた「かんぴょうスピーカー」―高橋 昭―

すいかのような丸い形に、大きなまん丸の目玉が2つ。ゆるキャラのようなちょっとなごみ系のルックスが印象的なのは、なんとオーディオ専門店が開発したスピーカー。しかも丸っこい姿の正体はというと、かんぴょうの原料となる夕顔の実「ふくべ」。なぜ、農作物がスピーカーに? どうやら単なるユニークなスピーカーという訳ではないらしい。その秘密を知りたくて開発者の高橋さんを取材した。 かんぴょう畑から生まれたスピーカー 栃木県南部は知る人ぞ知る、日本一のかんぴょうの生産地。その畑で生まれたのが

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【大人の“あそび”】即興演奏は「遊び」そのもの。「まちがい」はありません―ヨーコ カンタルーナ―

 自分の「呼吸」とひとつになりながら、からだをゆるめ、大地とのつながりを感じたり、空に広がり溶けてゆく自分を意識してみます。そして、そんな自分から生まれようとしている音を、ほんの少しの勇気をもってただ許して音にしてゆく……。私の即興演奏はそんなプロセスの中から生まれます。とてもシンプルで、努力とは無縁で、自分から生まれるものが声であればそれが歌になり、楽器を通って表現されるときは、それが笛の演奏になって現れます。  人が瞑想とともに即興的に表現するアートと、大自然の在り方は

【大人の“あそび”】森とあそび、森に学ぶ。森魔女・ゆきよ―傍島 幸代―

くねくね道はトンネルと上り坂を繰り返し、山を登っていると体感させる。空が迫り、木々が生い繁り、季節の草花が開花する山間で、「森魔女」と呼ばれる女性がたのしく遊びながら暮らしていると聞き、会いに行ってみた。 森から受けるインスピレーションが作り出す世界観  魔女という言葉からダークなイメージを持って行くと、いい意味で期待を裏切られた。“ 森魔女”こと傍嶋 幸代(そばじま ゆきよ)さんは、魔女どころか妖精のような純真さと、天女のような透明感を兼ね備えた女性だった。さらに彼女の話

【大人の“あそび”】美しさの絲―キャロライン・ダ・コスタ―

キャロラインのテキスタイルアートは、深みのある田舎暮らしだからこその軽やかさと繊細さを持った子どもの目、そして、成熟してしなやかさを伴ったアーティストとしての目、それら両方の視点を通して見えてくる自然の雰囲気や動き、そして儚さを、私たちに語りかけてくれます。 彼女のアートとの出会いは、本来そこにある自然と、彼女が本来持っている素養とメソッドに出会うことへとあなたを誘うでしょう。 彼女との出会いは、彼女の目に映るノルマンディーの田舎の風景や、光と水が相互に明滅する様子、様々な天

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be here かまくら③ cafe坂の下

江ノ電・長谷駅から歩いて8 分ほど歩いたところにある「cafe坂の下」はロケ地としても有名な鎌倉随一の古民家カフェ。一見みつけにくい立地にも関わらず、ここでしか味わえない絶品パンケーキをもとめて、日々遠方からも客足が絶えない。 パッチワークのような唯一無二の空間 「古民家カフェ」の先駆者とも言える存在の「cafe 坂の下」が築80 年を超える日本家屋を改装し、オープンしたのは2007 年のこと。引き戸を引いて店内に足を踏み入れると、古民家の趣きはそのままに、和洋折衷のアンテ

be here かまくら④ 風と笑顔を届ける人 ―人力俥夫・木村泰貴さん―

人気スポットを人力車で巡るのは、鎌倉ならではの楽しみ。俥夫さんがさっそうと街中を走り、観光ガイドはもちろん、記念撮影をしたりと、特別なひとときを提供してくれる。心地よい風や香りを感じながら、高い目線から広がる鎌倉を眺めれば、人力車でなければ知ることのできない場所や風景、ストーリーが展開する。   鎌倉で人力車の俥夫として活動している木村泰貴さんには、もうひとつの顔がある。ヒップホップダンスのパフォーマー、インストラクターであり、イベントやワークショップなども運営している。

be here かまくら⑤ みんなの駄菓子屋「たい焼き なみへい」

鎌倉駅西口から御成通りを抜け、長谷に向かう由比ガ浜大通りは、のどかでローカルな雰囲気が魅力。そんな空気に馴染んで佇むのは、ちょっと懐かしいレトロな店構えの「たい焼き なみへい」。観光客はもちろん、0 歳児から80 歳を超えるおじいちゃん、おばあちゃんまで、幅広い世代の地元住民に愛されるお店だ。  「なみへい」のたい焼きは、鯛の形をした鋳型で一匹ずつ焼き上げる。最近では愛好家たちに「天然もの」と呼ばれている昔ながらの焼き方だ。つぶしあんや抹茶あんなどの定番に加え、季節限定など

いにしえよりの愛の伝承 Hula ーHawaii の風をあなたにー⑥

 Aloha Kākou  寒さ避けのため、狭い部屋に押し込められていた我が家のハワイ生まれの植物たちは、暖かな季節になり、太陽の下に出してもらえることを心待ちにしていたようです。遠慮がちに伸ばしていた葉が、太陽の光を受けながら大きく広げ、伸びやかに風に揺れる姿は、暖かな季節を歓び踊っているように見えます。  ハワイの歌では、大切な人を愛らしい花や植物、胸を飾る美しいレイにたとえて歌われます。それ以外にも、各島に伝わる神話や伝説、王族を尊敬し讃える歌、また家々の歴史や美し

遊び方を思い出そう! モーガン・フィッシャー

Play(遊ぶ)とPlay(演奏する) 1985年に日本へ移住したとき、私は5つほどの日本語しか知りませんでした。日本語を話すことを学びはじめてから、「play」という英単語には複数の意味があることがわかりました。ひとつは 「asobu ( 遊ぶ) 」で、ご存知のように、自分を楽しませる、楽しむという意味です。もうひとつの 「play」 の意味は、ミュージシャンとしての私にとって重要な 「ensou suru ( 演奏する) 」、ステージで演奏する、コンサートするという意味で

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「遊び心」とターコイズ色  黒田コマラ

 子供はいろんなものを集めて遊ぶのが好きです。  私はガラスのビー玉が好きで、お気に入りの色のビー玉を缶に入れてたくさん持っていました。子供の頃から色はいつも私をワクワクさせるものでした。  大人になって、ワクワクして楽しいことが仕事になっている人もいれば、それを遊びや趣味として楽しんでいる人もいるでしょう。遊びでも、仕事でも、自分が楽しんでいることは、クリエイティブな表現にちがいありません。  私が、ガラスの瓶に入った様々な色の組み合わせのボトルを使う仕事をすることにな