育休とお金》人事に口止めされた「2人で1.5人分」

こぶた達のTVデビューはBSにゅうすだった。

長女のブーは、ひと言だけコメントが流れ
次女のフーは、歩いたり遊んだりしており
末っ子のウーは、抱っこされてるだけ

まだ男性の育休が珍しい時代だったから、講演のような形で話をさせてもらうこともあり

おおかみは会社員だったので、いろいろと面倒なことがあり
社内外問わずにトークの前には人事と広報のチェックが必須

おおかみ的には、みなさんが聞きたいのはやっぱり

お金と出世

かなぁ…と思い。

出世の話は、まだ先のことは分からないし、会社にも忖度し、やわらか～くだべってた
こちらはOKだった

お金の話も忖度して、おおかみ的には”考えかた”だけちょびっと入れ込んで…
すると、思わぬところで人事からNGがでた。

今でも、どうしてNGだったのか、よくわからないのだけど

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当時の育休制度は令和と比べると
月とすっぽん、鯨と鰯
ちょっと言いすぎか…鯨と海豚くらい？違ってた

だから、おおかみ家でも育休をとるにあたり、お金は心配ごとの1つ

平成時代はまだ専業主夫がわらわらおり、夫が1人で稼いでいる家が多かった

なので、トーク用のパワポにどど～んと

お金は2人で1.5人分稼げれば上等
それで生きていけなかったらしかたない

と書いた
人生で2番目くらいに自信をもって書いた

ところが、人事からNGがでた

「2人で1.5人分のくだりは…ちょっと…削除してもらえませんか？」

マジか
邪魔をしないでペッパー警部、これが一番いいところ
ねばったけれど、NGだった

理由は最後まで教えてもらえなかった
秘密結社の陰謀か？人々がこれを知ると社会が混乱するのか？

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平成中期、まだ世の中は”残業”にそれほど厳しい目を向けていなかった
多少の割増料金を払っても、人を増やすより、スキルをもった/もたせた人を長時間働かせたほうが、会社的にはコスパが良かった

1人で1.5人分働いてちょ

というのが会社の本音だった？

あるいは、「ウチの会社は1人分でも十分生きていけますよ～」アピールかな？
こぶた3匹を育てるのは、ちょっと厳しいと思うケド…

でも、おおかみが育休を取るにあたり、人事はとってもやさしく。
前例もなかったのに、いろいろと調べて、教えてくれた
みんな北野優二くんくらい、いい人だった

人事の方は、おおかみのためを思ってアドバイスしてくれたのかも
おおかみ、世間知らずで炎上ぎらいだから

おおかみは、人事な人は大スキだ

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令和隠居人となった今、振り返ってみる

結果的におおかみもママぶたも給料はほとんど横ばい
ニュースで見る「日本だけ賃金あがってませんね～」のグラフに愛着を感じる

理由は、あきれるほど出世しなかったから
出世すれば役職給とか組織職の手当とかで、ちょっとはあがったハズ

それなら、おおかみ/ママぶたが育休をとらずに
その代わりにどっちかが会社をやめて、専業主婦/主夫になり
もう1人に出世を目指させるべきだったか？

ざっくり見積もってみた

おおかみが退職する時点で、おおかみ＋ママぶたの給料は

課長 ＜ おおかみ＋ママぶた ＜ 部長

ぐらい。
※個人の感想です。感想ぢゃないか…推定値

では、おおかみが育休/短縮勤務をとらずにブチョーになれたかというと

答えはNoだ

人生で一番自信をもって言える！

かなり狭いよ。ブチョー門

しかもこれは、おおかみが退職する時点での比較
生涯年収的に考えると、もっと上にいかないと…

さすがに社長で見積もってみたら、どこをどう計算しても完敗
そっか、おおかみが社長まで頑張れば良かったのか～

無理。だめ、ぜったい。
それはおおかみの生きかたぢゃない

1年くらい育休とっても、共働きのほうが金銭的リスクは少ないよね～と今でも思います

逆に言えば、共働きの覚悟を決めたなら、数年の育休なんて恐るるに足らず、と思う

しかも今なら、おおかみの時代と違って、育休中でも手当でるみたいだし
うらやましい

だから、おおかみ、今だったら迷わず2年とるね♪ 育休

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BSにゅうすで流れたブーのひと言は

「（育休を）またとってほちぃ」

かわゆい。今みてもかわゆい。

大きくなったら聖子ちゃんを超えるアイドルになると信じてた
ならんけど

そしてたった数分の放映だったけど、撮影は1日がかり
ママぶたもしっかりインタビューされた。レコード1枚分くらい。背中まで45分

なので、おおかみ家全員、期待に胸を膨らませてTVの前で待った
もちろん、昭和なTVを見るように全員正座だ！

しかし、ママぶたが写ったのは、一瞬
しかも、ウーの”椅子”的なポジション
なので当然、声は流れず

全面的にカット。チョキチョキチョキ

すでに銀婚式も過ぎている
長いつきあいだけど、あんなにがっかりしたママぶたの顔は、あれから見ていない。