始まらない、それとも始まってるのか
良い瞬間に立ち合ったとき、喜びに溢れる。
自分がつくる喜びを知ってしまったから、他人がつくったものには悔しさも同居する。
こんなに良い瞬間に出会ってきたのに、今の自分はからっぽである。
いや、詰め込みすぎてからっぽになってしまった。そんな感覚がある。余白がないというか。
現実を避けるように突っ走った。散歩が好きなのにただ走った。景色を見ないようにするかのように。
ひとりでは走れないと思ってたけど、ひとりで走んなきゃ走れないと知った。現実は常に孤独だ。
だいぶ歳をとってしまった