自分と向き合う日
今やりたいことはなんなのか?ずっと継続できることはなんなのか?
自分の脳味噌から発信されることを素直に受け入れて、初めて行動に移したのは27歳の春だった。
新卒で入った会社で5年過ごして、やらなきゃいけないことを受け入れて、やりたいことを実行する器用さも少し身につき始めていたと思う。
だけど、目の前の好きなお客さんたちの「仕方がない」に向き合うことに疲れてしまっていたのかもしれない。
目に映る表情と耳に入ってくる言葉の差に、僕の妄想は敏感だった。
僕の脳味噌は叫び続けていた。感情と言葉は同じが良いと。
今考えるとなんで旅だったのか、なぜ日本だったのか、本当の理由はよくわからない。
27歳の僕は、仕事を辞めて日本全国を旅することに決めた。感情のままに決めたことは確かだ。
世界を旅してみたいけど、怖いし、日本のことも何も説明できないから行きたくない。
自転車はひとりじゃないから無理。テントも無理。
貯金はそれなりにあるから、なんとかなるだろう。
なにか達成感が欲しいから日本一周を目標にしよう。ブログも書こう。
消去法で旅のプランは決まった。
そんな感じで出た旅だったけれど、振り返ってみれば良い出会いしか待っていなかったなと感じる。
思うがままに今を過ごす人とたくさん出会えた気がする。
雨が降ったから宿でじっとする。バスの本数が少ないから何時間も待つ。暑くて疲れたから休憩する。船が欠航続きだから出航するまで延泊する。
旅先でも「仕方がない」ことにたくさん出会った。おんなじ仕方がないことなのに、なんだか心地よかった。
生きていたら、仕方がないことなんて山のようにある。受け入れていかないと人生やってられない。
でも、どうせ受け入れるなら心地よいものの方がいいじゃない。
この中に自分のアイデンティティのようなものが詰まっている気がしてる。
発掘調査しないとなあ。