見出し画像

最近の読書記録:2025年2月前半

こんにちは。Nyupyです。

毎年思うけど、あっという間に2月です。
今年は節分が2月2日でしたね。節分は立春の前日になるので、年によって変わるようです。
節分と言えば恵方巻、そして玄関に柊の葉っぱとイワシの頭を飾るのが普通だと思っていましたが、九州出身の友人に話すと「知らなーい。イワシの頭って何?」って言われちゃったので地域によって違うようです。
この年(50代)になるまで全国の風習だと思っていた。。。苦笑


2025年2月前半に読んだ本

『私たちの金曜日』 著:有川ひろ、恩田陸、桐野夏生、田辺聖子、津村記久子、山本文緒、綿矢りさ、編:三宅香帆 

おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:理由があっても無くても、働くヒトはステキだ

女性が働くことに理由が居る時代が終わったのだと思う。思いたい。
私が働き始めた30-40年前には、結婚したり出産したりする度に「なんで働くの?」と聞かれたものだ。もっと言えば4年制大学に行ったり、理系に進むだけで「なぜ?」「どうして?」と理由を求められた。男性にはそんなこと聞かないのに。。。
興味本位で自分の考えの外(想定外)の行動をするマイノリティに遠慮なく疑問をぶつけるマジョリティが当たり前に暮らせた時代だ。それくらいマイノリティが少なく、マジョリティの考え方に異論を示したり、疑問を持つことが少なかったのだろう。
しかし、今は違ってきている。まだまだ足りないけど変わってきている。
働く女性が当たり前に描かれている小説も増えているから、この本のようなアンソロジーが作れないくらいな環境になっていくと嬉しいな。


『山の上の家事学校』 著:近藤史恵 

おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:自分の生活を自分で整えることは、自分を大切にすることなのだ

私の中のアンコンシャスバイアスに気づかされ、揺さぶられる一冊だった。
我が家は家事分担をしているが、名もなき家事を負担しているのは女性である私であることは否めない。名もなき家事を説明しやってもらうことを面倒だと思っていることもあるが、私の中のアンコンシャスバイアスが罪悪感を産んでいることに気づいている。
自分に対するバイアスはどうにか抑え込むとして、無意識に周りに影響することは避けたいと強く思っている。


『ゆびさきに魔法』 著:三浦しをん

おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:お仕事の奥深さを知る、働く人たちのお話

ネイルサロンを中心としたお仕事小説
三浦しをんらしい細かなお仕事描写や下町の人々との関わりが書かれていて、「この町に住みたい!」と思わせられてしまう。
ネイルへの偏見ってまだまだあるんだろうな。私も赤や濃紺などのはっきりした色のネイルをしていると、凝視されることが多い。
ネイルは自分で愛でれるおしゃれなので、多くの人は自分のためにネイルをするのだけど、ネイルをしてない人は誰かのために着飾っているように感じるらしく、ギャップの多いおしゃれの代表だと思う。
(化粧やヘアケアは日常的に自分で見ることができないけどネイルは見れるから気分が上がります♪)


『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』 著:しんめいP

おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:思春期に読みたかった一冊。大人にもおススメ。

最近、宗教に興味がある。っていうとヤバイ感じになるけど、ある宗教にのめりこんでいるのではなく、人ははぜ宗教を振興しそのために戦ったりするのかについて興味がる。
日本人のほとんどが宗教には関わり薄く生きていると思う。私もそうだ。実家も夫の家も仏教で異なる宗派だけど、宗派の名前ははっきり覚えていないくらいの関係性に過ぎない。
なので世界の多くの人々が宗教を信仰し、それに救われ、それに支配されていることに共感しにくい。だけど、東洋哲学の観点で仏教を理解するとすごくわかりやすかった。思春期を含め早いタイミングに知っておきたかった東洋哲学。もう少し深く知っていきたいなと思った。


『生のみ生のままで』 著:綿矢りさ

おすすめ度:★★★★☆
勝手に本の帯コメント:好きになる事に理由や条件は関係ない

こんなに好きになれる人が居るって幸せだなって思いながら読んでいた。
読み始める前、「女性同士の恋愛」に対する違和感があったことは隠さないが、お話の中で逢衣と彩夏が性別を恋愛に付きまとう一つの課題としてとらえられるようになり、上手に付き合えるようになっていくにつれて、読み手である私もジェンダーという縛りから解放されて、1つの純愛を読んでいる気持ちになっていった。
ジェンダーは1つの個性だとずっと思ってきたのに、ジェンダーを重要で不可逆なスタンダードにとらえている自分が深層心理の奥底に居ることにびっくりし、この小説を読むことで修正できたのはとても良かった。
いつまでも型にはまることなく、誰かを型にはめることなく生きていきたい


これまでの読書記録はこちらです
ご興味があれば読んでもらえると嬉しいです

https://note.com/nyupy/m/mb0bbaa53ed1d


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集