ロンドンでシャーロック・ホームズの聖地巡礼。
イギリス旅は一緒に行ったフランス旅とは異なり、本当に遊び回っている記事ばかりですね。(笑)
続いてまとめるのは「シャーロック・ホームズ」にまつわる観光スポットについて。私はハリポタに比べるとにわかの領域のファンなのですが、夫の希望もあってシャーロック・ホームズの方も聖地巡礼をしてきました。
「 シャーロック・ホームズ 」は原作の本をもとに、ドラマ・映画・アニメなどなど多数に展開されているので、大抵の人はどこかで触れたことがあるのではないでしょうか?
正直なところ、本を全部読んでいるほどのファンではではないのですが、ロバート・ダウニーJr.主演の映画「シャーロック・ホームズ」と、ベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマ「SHERLOCK」のファンです。
超マニアックな余談ですが、マーベルシリーズの映画のどこかにあった、スパイダーマンになれる青年ピーター(トム・ホランド)が、アイアンマンのトニー(ロバート・ダウニーJr.)に向かって「『シャーロック・ホームズ』といえばベネディクト・カンバーバッチでしょ?」と言って、ピーターがトニーに小突かれるシーンが大好きです。分かる人がいたら嬉しいな。(笑)
話がそれましたが、そんな感じで(?)シャーロック・ホームズの聖地巡礼もしてみましょうかということになりまして、有名なスポットをいくつか巡ってきました。
「SHERLOCK」のロケ地「SPEEDY'S CAFE」
まず行ったのは、ベネディクト・カンバーバッチ主役のドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」のロケ地、「Speedy's Sandwich Bar and Cafe」です。
このカフェにシャーロックとワトソンがいたり、シャーロックの兄・マイクロフトがいたりと、ドラマの中でちょいちょい登場するカフェです。
この「SPEEDY'S(スピーディーズ)」は本当に営業しているカフェで朝もかなり早くから開いています。なので、こちらで朝ごはんをいただくことにしました。
店内はわりとこじんまりしていて、20席程度。
朝8時頃に来店したのですが、店内にはすでにお客さんが。テイクアウトで朝ごはんを買っていく人も結構いました。
ロケ地ということは関係なく、街の人に愛されているお店のようです。
私はこのお店の名前がついた「スピーディーズ・ブレックファースト」、夫は「シャーロック・ブレックファースト」を注文しました。
そして注文テーブルに並べられたのはこちら!
手前が私の頼んだ「スピーディーズ・ブレックファースト」で奥が「シャーロック・ブレックファースト」。
あまり説明を読まずに頼んだ「スピーディーズ・ブレックファースト」は、ベーコン、目玉焼き、マッシュルームのソテー、フライドポテト、ハンバーグ、トーストと、なかなかやんちゃな朝ごはんです。(笑)
一方夫の頼んだ「シャーロック・ブレックファースト」はスクランブルエッグ、アボカト、スモークサーモン、ローストトマトと、かなり健康的で頭にも体にも良さそうなメニュー。私の頼んだメニューと比べると、余計にスマートな感じがします。
もちろん一人では食べきれず夫にも助けてもらいましたが、朝8時台に食べそのあと観光で歩き回っても、午後2時くらいまで全然お腹が減らないパワーブレックファーストとなりました。(笑)
いざ、「ベイカー・ストリート」へ
お目当てのベイカー・ストリートへ行くには、地下鉄の「ベイカー・ストリート」駅が最寄り駅です。出口を出るとそこには「The Great Detective(偉大なる探偵) 」と書かれた石像が立っていました。
「これぞ!シャーロック・ホームズ」と言わんばかりのシルエットの像です。この像を見ていると、なんだかシャーロック・ホームズが実在した人物のように見えます。
日本にもサザエさんとか、ゲゲゲの鬼太郎とか、ウルトラマンやガンダムの像があるのに……この感覚の違いは何なのでしょうね?等身?(笑)
もちろん目指すは、シャーロック・ホームズが住んでいたところとして描かれている「ベイカー・ストリート221b」。この住所は、先程降りた「ベイカーストリート」駅から徒歩10分くらいだったと思います。
ここが、シャーロック・ホームズのお家のある通り。
私の想像の中では、人が少なく若干薄暗さを感じる通り……みたいな感じでしたが、思いっきり普通の道でした。(笑)
シャーロック・ホームズの生きた時代は1800年代後半だったはずなので、今から150年以上前です。完全に作品にイメージが引っ張られていますね。
また、通りがもっとシャーロック・ホームズ推しなお店が並んでいたり、観光地感がもっとあったりするのだろうかと思っていましたが、特にそんな感こともなく、普通の道でした。(2度目)
こういう事実も、実際に来るからこそわかることですよね。
世界中のシャーロキアンが集まる「シャーロック・ホームズミュージアム」
そしてシャーロック・ホームズが住んでいた場所とされる「ベイカーストリート221b」は……
現在、「The SHERLOCK HOLMES MUSEUM(シャーロック・ホームズミュージアム)」という博物館になっています。
ここは1815年に建てられ、実際に下宿屋としても使われていた建物だそうで。そこが今はシャーロック・ホームズ博物館として使われています。
調べてみると実はここ、シャーロック・ホームズ下宿していたとされる「ベイカー・ストリート221b」ではなかったのですが、まあまあ色々あってここが「ベイカー・ストリート221b」ということになったらしいです。ウィキペディアに細かくまとまっているので、気になる方はぜひ。(笑)
住所問題はさておき、1800年代に建てられ今は文化財にもなっているお家に入れるのは、それだけでも価値があります。そしてなにより、世界中のシャーロック・ホームズファン、通称「シャーロキアン」が集まる場所でもあります。私が行った日も、色々な国の人(らしき人々)が博物館を訪れていました。
入場は有料で、WEBサイトからの事前予約と当日券があります。
博物館は元下宿屋とはいえ一軒家程度の大きさなので、常に入場制限が行われています。
入場は予約者優先で1回の入場が10~15分おきに15人程度。予約入場者を先に入れて余った人数だけ当日券で並ぶ人を入れるという仕組みなので、当日券の人はかなり待ちます。特に土日は並ぶので、事前に行く時間が決められそうなら、事前予約をおすすめします。
私はお昼時に行ったのもあって、運良く30~40分くらいで入れましたが、私の後に並んだ人たちは1時間以上待つと案内の方に言われていました。道の端に並ばされるので、暑さ・寒さ対策もぜひ!
入場すると、時代を感じさせる写真や見覚えのある外套などが壁に掛かった廊下と階段が。案内係の指示に従って登っていきます。
そして最初に案内されるのは、シャーロック・ホームズが下宿していた(設定の)お部屋。ヴァイオリンや実験器具、壁には銃弾の跡など「『シャーロック・ホームズ』といえば!」なものがたくさん並べられています。
書斎兼応接間のとなりには、シャーロックの寝室が。こちらにも、作品ゆかりのものが並べられています。
シャーロック・ホームズのお部屋については、専属の案内人さんが色々案内してくれます。このシリアルキラー中にあの有名な殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)」もいるのですが……それは現地でおたしかめください。(笑)
続いて、ワトソンのお部屋。
こちらにも作品ゆかりのものや、当時の日用品などが並べられていました。ほかにも、ハドスン夫人のお部屋もあります。
3人の部屋のほかには、作品のワンシーンを切り取って作られた、蝋人形のお部屋がありました。
天井裏のお部屋には、トイレと物置が。
なんでトイレがここなんだろう……?狭い部屋の有効活用なんでしょうか。
そもそも下宿屋時代からここなのかも謎ですが、なんだか華やかなトイレですね。
そんなに広くはないので、所要時間としては30分ほど。
シャーロキアンの方だけでなく、ジョージアン様式のお家やアンティーク家具に興味のある方も楽しめると思います。
狙っていた戦利品「ザ・コンプリート・シャーロック・ホームズ」
私には、今回の旅の下調べの時から密かに狙っていた、あるお土産がありました。
それがこの、シャーロック・ホームズミュージアムで購入することができる、特別装丁のコレクター本「The Complete SHERLOCK HOLMES Collection」。
シャーロック・ホームズシリーズの小説4冊と短編56本が収められた、まさに完全版という感じの1冊です。似たような本は他にも出ているのですが旅の記念にもなるし、せっかくならシャーロック・ホームズミュージアムのものがいいなと思いまして。重いとわかっていながら、買ってしまいました。
もちろん中身はすべて英語です。
最近洋書を読めるようになろうと、学生のときに教材で使っていたような英語学習用の小説を読み始めたので、ゆくゆくはこちらも読めるようになりたいと思っています。今まだピーターパン(超入門レベル)などを読んでいるので、何年がかりになるかわかりませんが、必ず読破してやる!と意気込んでおります。本棚を彩るだけの本にならないように気をつけます。(笑)
さいごに
シャーロック・ホームズの聖地巡礼は以上です!
ロンドンは観光地がたくさんありますが、今回の「シャーロック・ホームズ」やこの前記事にした「ハリー・ポッター」など、ロンドンを舞台にした作品を軸に観光をするというのも面白いですね。
ロンドンは見て回るところが本当にたくさんあるので、まだまだ見れていないところがたくさんあります。
あと、イギリスはシェイクスピアやジェイン・オースティン、ディケンズ、ヴァージニア・ウルフなど、ほかにも有名な作家さんがいるので、そういう作家テーマで観光ルートを考えるのも面白そうだなと思いました。
ロンドンは楽しみ方がいっぱいですね。
***
これで、5月末に行ったフランス・ロンドン旅のエッセイや旅行記は終わりです。
いったい何本書いたんだ…?と数えてみたところ、この記事を含めて12本くらい書いたみたいです(つぶやきを除く)。
実りの多い旅だったな、本当に。
渡独後初の海外旅行というのもありますし、お仕事の場に行ったというのもあって、普通の旅行よりも人とのコミュニケーションが多かったのですよね。だからいつも以上に色々感じること、考えることがあったのかもしれません。
知らないところへ行くことは、緊張するし普段より疲れるし(実際、帰国早々寝込んだし。笑)、大変なことがいっぱいですが、色々な発見もいっぱいあって、自分の変化に気づく機会にもなります。
成長しているかはわからないけれど、経験を積んでいる感覚は確かにあって、こうやってnoteに書くことでそれを実感することもできました。
大切な経験としてできる限り文字に起こしていった結果、記事数もそうですが、1つずつの記事の字数もものすごいことになっていまして……
お付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございます。
旅の記事が書き終わってまもなく、また旅に出ることになっているのですが(間に合ってよかった…笑)、そろそろドイツでの暮らしも書いていこうかなと思っています。まとめ方は検討中です……
また字数が長くなってしまった……
お読みいただいたみなさま、ありがとうございました!