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おうちで沖縄旅行 スープが主役「沖縄そば」の作り方

東北の大学に進学した私は、寒い地で一人暮らしをしながら、学生生活を送っていました。
一人暮らしを始めて間もない頃、母から届いた小包に、一冊の本が入っていました。

『基本の沖縄ごはん』という題のその本は、数々の沖縄料理や琉球料理が綴られたものでした。

パラパラとめくりながら、恋しい沖縄の味を想っていたのがとても懐かしいです。その中でも、特に郷愁の思いをつよくさせたのが「沖縄そば」のページでした。

今でもこのページを見ると、無性に食べたくなります。
あのかつおだしのきいた優しい味のスープは、他のどんな料理にはないやさしいおいしさです。

毎年、年末年始は沖縄に旅行しているという方、沖縄に帰省しているという方も、今年はそうはいかないですよね。

一緒におうちで沖縄そばを作って、沖縄を感じませんか?

なるべく、おうちにある食材で作れるようアレンジをしてみました。

おうちで作る 沖縄そばの作り方

材料(2人分)
 中華麺(太めがおすすめ)…2人前
 だしパック(かつお節入り)…1〜2袋
 水…800ml
 鶏がらスープの素…小さじ1
 しょうゆ…小さじ2/3
 塩(海水塩)…2g

◆トッピング
 紅しょうが…お好み
 小ネギ(刻み)…お好み

まず、小鍋に水を出汁パックを入れて、よく沸かします。
沖縄そばは、なんと言っても「かつお節」の出汁。
それが味の骨格になります。
普段のお味噌汁を作る時よりも濃い目に出汁をとりましょう。(商品により濃さが異なるで、袋の数は調整してくださいね)


黄金色のだしが取れました。キッチンがかつお節の香りで満ち溢れて、もう幸せな気持ちになっています。


次に、取れた出汁に鶏ガラスープの素と、塩、しょうゆを加えましょう。

この時点で味を見てみると良いですよ。ご自宅に泡盛がある時は、大さじ1程度入れてみるとより深い味わいを楽しめます(我が家は夫が飲み切って切らしていたので今回は入れませんでした。)

再びスープを火にかけ、煮立ったら中華麺を加えます。

ドボン

麺が入った状態でひと煮立ち。麺についている油がうま味になるので、湯通ししたり、洗ったりせずそのままスープに入れるのがおすすめです。

これで完成です。

器に盛って、出来上がり。かつおだしとねぎの香りが鼻をくすぐります。

帰省するとき、那覇空港の到着ロビーにあるお店に入り、沖縄そばをいただくことがあります。今日はその時と同じ気持ちになりました。
「お帰りなさい」って言ってもらえたような、温かい気持ちです。

ちなみに、沖縄を発つときに早めに空港に行っていただく沖縄そばも好きです。

そうそう、先日作った塩豚(スーチカー)に味付けをしてのせてみると、一気に豪華になりました。


「いただきます」

スープがやさしい。かつお節のうま味がたっぷりでたスープは、それだけでもごちそうです。

中華麺だと本物よりもやや柔らかいですが、主役のスープをしっかりと吸って美味しいです。

途中から、コーレーグースを入れると、辛味を効かせてまた違う味わいを楽しめます。

コーレーグースーは、島とうがらしを泡盛でつけた沖縄の調味料。沖縄そば屋さんに行くと見たことがある方も多いのではないでしょうか。
写真とはちょっと違う商品ですがこちら県内でよく食されています。

いつか沖縄に行けるその日まで

沖縄そばは、沖縄で食べるのが一番おいしい。
ですが、今はそうもいかないものです。

沖縄行きを断念せざるをえなかった方、
沖縄での結婚式の予定が中止になってしまった方、そして参列が叶わなかった方、
帰省したくてもできない方、
とにかく沖縄が恋しい方へ。

料理には、その土地の空気や温度が詰まっています。沖縄そばは、とくにそれを感じます。

このレシピで、少しでも沖縄を感じてもらえたら嬉しいです。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。スキ、コメント、サポートがとても励みになっています。また遊びに来てください^^