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古い生き方を手放さなければ、新しい生き方は入ってこない


今、自分のなかで12月22日の冬至に向けた、大規模な断捨離が起こっている。別に、引っ越したわけでも、自宅の家具をすべて捨てたというわけでもない。

手放すのは「これまでの生き方」だ。

これからいよいよ、新しい時代に向けた本来の自分らしい生き方が始まっていく、という流れが来ている。今回は、この新しい流れに向けて、自分自身に合った生き方を見直す方法ついて話そうと思う。

というのも、今年の冬至は、今後しばらくの道筋を決めるものであり、例年以上に重要な時期となる。

不用品を捨てる断捨離や大掃除と同時に、みなさん自身の生き方や生きていく道筋について考える機会にしてみてほしい。


2021年の冬至が持つ意味とは?


古代の暦では12月の冬至は「太陽が生まれ変わる日」とされ、1年の終わりと始まりは冬至だったという時代や地域もあるようだ。

今でも冬至は「新たな始まり」や「再生」の意味を持ち、エネルギーの大きな変化を示している。来年に向けた運気の流れが入り込む時期と言ってもいいだろう。

スピリチュアル界でも今、各地で言われていることだが、特に2021年の冬至は「これからの時代に向けて流れが加速する時期」となりそうだ。

これは社会全体の流れが加速するだけでなく、個々人の選んでいる方向性に向かってそれぞれの流れが速くなるという意味でもある。

これだけ聞くと「追い風を受けられる」という感じで嬉しい限りだが、同時に、「自分が今、本当に自分にとって心地いい方向性を向いているかどうか」を確認しておく必要はあるだろう。

なぜなら、たとえ今、本当の自分にとっては苦しいと感じるような方向性を向いていたとしても、冬至以降はその苦しい方向性に向かって流れが加速する可能性すらあるからだ。しかも、多くの場合、自分でその道を選んでいることすら気付かないままに…。

だが、そうはならないためのサポートの流れも発動している。

11月~12月のこの時期、自分の生き方や考え方に対して「本当にこのままでいいのだろうか?」と疑問に思う人も増えているのではないだろうか。

魂の流れとはうまいことなっていて、自分がこのまま苦しい方向に向かっていかないように、自然な流れで生き方の見直しをするチャンスがやってくるものだ。

そして、この師走の時期は、思い切って古い生き方を見直し、いらなくなったものを手放すにはとても良いタイミングなのである。

みなさんも、大掃除や物質的な断捨離と合わせて、生き方や考え方の断捨離にも目を向けてみてはいかがだろうか?


新しい生き方は古い生き方を手放すことから


「もっと自分らしく、豊かで楽しい生き方がしたい」というのは誰もが思うことだろう。

だが、そもそも「何が自分に合っているのかすらわからない」から迷う。世間一般で「理想」とされている生き方を追いかけてみたところで、本来の自分の魂に合っていなければ、真の意味では満足感が得られない。

あるいは、すでに自分にとっての理想がわかっていて「新しい生き方を取り入れたい」と思っているのに、なかなか行動に移せないという人もいるだろう。

実は、どんな状況であっても、「新しい生き方は古い生き方を手放すことでしか取り入れることができない」。

そして、生き方を変えるとは仕事や生活を変えることではなく、「考え方」や「価値観」を変えることでもあるのだ。


たとえば、私たちは今、ぎゅうぎゅう詰めになったリュックサックを背負っていると考えてみよう。

どの瞬間もリュックの中には「人生を構成する要素」がパンパンに詰まっています。リュックがすっからかんになる時はほぼない。そこには苦しみも悲しみも、喜びも幸せも、いろんな価値観や考え方も一緒くたになっている。

人生に新しい要素を取り入れたくても、リュックがパンパンな状態では新しいものは入れられない。必ず、何かいなくなったものをリュックから出す必要があるのだ。

そして、長年、人生を歩むなかで昔の自分にとっては大切だった要素も、今の自分にはそれほど必要なくなったというものは必ず出てくる。

定期的に見直しをしないで歩いていると、いつのまにか、その「大切だった過去の生き方」が「重荷」になっていることすらあるのだ。

今、そのリュックの中身を整理してみよう。

リュックの中身がなくなることを恐れる必要はない。中身を整理してスペースを空けたら、次は「今の自分に合った人生の要素」が自然と入ってくる。

新しい生き方を取り入れたいなら、「何を入れたいか」「どう入れるか」を考えるよりも、まずは過去の生き方を整理してみることだ。


心が折れるタイミングこそがチャンス


新しい生き方への移行期には、古い生き方がことごとくダメになることがある。

これまではその生き方で何とかうまくいっていたのに、急な不運がやってきて続けていけなくなってしまったり、夢やぶれたり、人間関係がこじれたり、失業したり、病気や事故に遭ったり、自分のやる気が消失してしまったりする。

だが、実はこうした心が折れるタイミングこそが、古い生き方を手放すチャンスでもあり、魂が成長する自然なスケジュールでもある。

2020年は地球全体の流れから見ても、大きな変化の時期だった。この予測されていた流れのなかで、世界的な疫病によっていろんな挫折を感じる人が増えたのも偶然ではない。

それ以降の停滞感は、2021年の冬至からやってくる流れの加速に向けて、世界中の多くの人々が生き方の見直しをする時期でもあったようだ。

過去の生き方がダメになったから捨てるのではない。そこから学びとるものを全部吸収して学び終えたから卒業するのだ。だから、挫折を怖がる必要もないし、自分はダメな人間だと責める必要性もない。

もちろん、挫折した後にその生き方を手放すのも、もう一度チャレンジするのもその人の自由である。

どちらにせよ、魂の成長の機会なのだ。自分の心が「こっちだ」「あっちはもう嫌だ」という声に耳を傾けてみよう。


本来の自分の魂に合った生き方を見直そう


もう自分には合わなくなった古い生き方をひとつずつ手放していくと、同時に「本来の自分に合った生き方」も見えてくる。一石二鳥である。

ここでは、生き方の見直しをするヒントをいくつか紹介しておこう。


・自分を苦しめていた要素に気付く

まずは、現在の生活のなかで、自分を苦しめていたり不安にさせている要素をピックアップしてみる。

人によって仕事だったり、人間関係・金銭的な問題・家族のこと・未来への不安など、いろんな要素にとらわれている可能性がある。

目に見える形でリスト化して、その要素の「何が自分を苦しめているのか」「どうしてそのことを考えるとつらいのか」を書き出してみよう。

この時、注意したいのが、現象そのものがあなたを苦しめているわけではないということだ。

たとえば、将来に向けた金銭的な不安があって苦しいとする。多くの人にとって、この問題は「将来の経済的な保証がされていないから不安だ」と思うかもしれない。

だが、本当に私たちを苦しめているのは、「経済的な安定や保証がないとダメだ」と思い込んでいる自分自身の価値観である。将来どうなるかはそのときになってみないとわからない。

なので、本当に重要なのは自分を苦しめている「状況」を責めるのではなく、自分を追い込んでいる「価値観」を見つけ出すことにある。

例の一部として私が今回、手放そうとしている価値観を並べておく。

私に必要なくなった価値観:
・モノやお金、環境といった物理的状況を重要だと考える生き方
・未来への不安感(未来の豊かさやタイミングへの不信感)
・自分の本質や能力を出していく恐れ
・パートナーシップについてのカルマ、トラウマ

そして、今の自分を苦しめている問題について、「本当にその心配事は今の自分に必要なのか?」を考えてみる。

もちろん、「私の人生について重要な問題です」という人はその問題に向き合うべきタイミングなのだと思う。その問題と向き合った先に「より良い未来」「希望がある」と思えているときなどだ。

たとえば、私にとってはパニック障害で遠のいていた外出をそろそろ安定させていくことは、より良い将来につながる「向かい合う価値のある問題」だ。

一方で、私たちには「今それを考えても仕方ない」「そもそも不安や恐れを抱く必要がない」という問題に頭を抱えていることも多い。

そうした答えのない問題については、今の時点では手放してしまっても良いかもしれない。

自分を苦しめていた価値観や考え方に気付き、今の自分には必要ないと思い始めるだけでもいいのだ。その問題に意識がとらわれていた時間が少しずつ減っていくだろう。


・初心に帰って「本当はどうしたいのか」

本当は手放してしまった方が楽だという問題や生き方に気付いたら、初心に帰ってみよう。現実的な要素をなしにして自由に考えられるなら「本当はどうしたいのか」を想像してみることだ。

たとえば、離婚したいけど、子どものことや生活環境、世間体のことを考えると現実的ではないという問題を抱えていたとしよう。

では初心に帰って、まだ未婚の状態に戻れるとしたら、あなたは本当はどんな生き方がしたいのか考えてみる。

早くに結婚して専業主婦になったけど、戻れるなら自分で可愛いカフェを開いたかもしれない。海外をバックパッカーとして自由に旅したかもしれない。心地の良いベランダで好きなだけ読書をしていたかもしれない。

同時に、こうした生き方をしている自分は、自分の人生や今の自分が問題だと思っている要素についてどう考えるようになっているだろうかを想像する。

たとえば、結婚や子育てについてどう考えていると思う?お金や仕事、世間体についてはどんな考え方を持っている?

本当はパートナー関係を結んでも生活環境はそれぞれ自由でいいと思っているのかもしれないし、子育てはお金をかけなくても自然のなかでのびのびと遊ばせてあげたいのかもしれない。

実は、それこそが本来のあなたの魂が「自然だ」と感じられる生き方や考え方なのである。

「とはいえ、現実的には不可能だ」と思われるかもしれないが、あなたの現実を創っているのは、あなたの認識や価値観なのだ。

たとえ、想像のなかであれ、「私にとってはこの考え方が普通だ」と思い始めると、現実の方が後からついてくるようになっている。

逆に、あなたが「人生は変えられない」という価値観を持っていたら、現実もその通りの世界になるだろう。

まずは、本当の自分が「心地いいと思う生き方が何なのか」に気付き始めることが大切だ。

幸いにも、想像の世界はいつだって自由で無限大である。

そして、生き方とは一般論から外れるほど「自分らしく」なるのである。


・自分にとって都合良く変換していく

生き方を変えるためには、物理的な物事を動かすことよりも、まずは自分の認識や価値観を変えることから始めた方がいい。

ここまで、今の自分を苦しめている要素に気付き、それをヒントに本当の自分が自然だと思える価値観や考え方が見えてきたと思う。

今度は、本来の自分にとって心地いい考え方へと、自分のなかの「常識」を変えていこう。

たとえば、さっきの例で言えば、「自分は結婚しているから自由がない。できないことがたくさんある」という価値観を持っていたと考えられる。

でも、本当は「毎日の時間を自分で自由に使えること」や「自分の好きなことで人を喜ばせること」が自分にとっての自然な生き方だとしよう。

であれば、まずは考え方から上のような価値観に自分の常識を塗り替えてしまう。本当にただ思うだけでいい。そして、その新しい常識にしたがって生きている自分を想像し、空想のなかで味わい、体験しよう。

「毎日の時間を自分で自由に使えること」や「自分の好きなことで人を喜ばせること」を当たり前と考えている自分は、どんなふうに過ごしているだろうか?

そのとき、「そうでない現実の自分」と比較しないようにしよう。「でも、どうやって?」と想像の自分すら否定してしまっては、本当に何も動かなくなってしまう。

頭の中で想像して、心地いいと思えるなら実現は可能だ。そうでなければ、想像すらできない。

現実世界とは、私たちの考えている意識の投影でしかない。まずは、自分の意識の上で本当の生き方を始めることが大切だ。


とはいえ、おそらく古い価値観がこびりついているうちは、空想のなかで自由を味わう自分にすら違和感や罪悪感を抱くことがあるだろう。

そんなときはまた、そこにある古い価値観がなんなのか、なぜ引っかかるのかを深堀していく。

「親の自分が自由にしたら子どもが不幸になる」とか「自由に生きるとお金がなくなる」といった偏った価値観が眠っているのかもしれない。

そのたびに、また本当の自分にとって心地よい価値観やしっくりくる考え方に変換していく。私はこれを「ブルドーザー戦法」「価値観の地ならし」だと思っている。

強く抱いている価値観ほど書き換えには時間がかかるかもしれない。だが、新しい価値観はその人がすんなり受け入れられるタイミングで理解できるようになっているので、今、手放せないからといって焦る必要はない。


・本当に心地いい生き方の「ピース(かけら)」を集める

意識の上で古い価値観よりも新しい価値観の方がなんとなくしっくりくるようになってきたら、現実世界でも心地いい生き方のかけらを集めていこう。

大切なのは、最初から「完全体」を目指す必要はないということだ。

新しい生き方の移行には、自分自身が順応していくための段階がある。簡単に言うと、「幸せは今のあなたが受け取れる分量でやってくる」というわけだ。

たとえば、あなたがいつかハワイで暮らしたいと思っていたとして、何かしらの偶然が重なって「はい、明日からハワイに住んでください」と言われたらとしたら受け入れられるだろうか?

たとえ理想的な生き方だったとしても、こちらに受け入れられる準備が整っていないと、どんな幸運がやってきても受け取れない。

そして、魂の成長はその人が受け入れられる幸運を完璧な量・完璧な形・完璧なタイミングで渡してくれるようになっている。


まずは、今の自分が受け入れられる「心地いい生き方に近いもの」を自分の人生に取り入れていってみよう。

たとえば、さっきのハワイの例で行くと、ハワイでどんなふうに暮らすのが理想なのかを想像し、それに近い要素を今の生活に取り入れてみる。

ハワイののんびりした時間が好きなら、1日のうちの15分でもいいから自分のなかの「ハワイ時間」を取り入れて、ハワイで過ごすときのように波音でも流しながらのんびり過ごしてみる。

ハワイの海が好きなら、YouTubeなどで波乗りやハワイの海を撮ってくれているGoPro映像などで臨場感のある海を体験してみるのもいい。

SNSなどでハワイが好きな人たちのコミュニティに入って、ハワイ情報を交換し合うのもいいだろう。

いつかと思っていただけでまだまだ自分の知らないハワイ情報があるかもしれない。将来的にハワイへ行くことを前提に、歴史や文化、食事、ハワイ語、フラダンスを知るのもいいかも。ハワイに近づく方法はいくらでもあるのだ。

そして、これは「未来の幸せのためにやる努力」ではない。「未来の心地よさを今この瞬間から楽しみ始めるために」やることだ。

理想を再現した完璧な状況がやってくるまで、幸せをお預けにするなんてもったいない。今この瞬間から、たとえほんの小さなことからでも自分にとっての心地よさを感じ始めよう。

これは私自身へ向けて送られてきているメッセージでもあるが、「あなたが心地いいと思うもので、諦めなければいけないものはひとつもない」のだ。

あなたの魂が本当の意味で、わくわくと心躍り、心が癒され、心から喜べると想像するものに、不可能なことは何ひとつないのである。


・人生をコントロールするのをやめる

私たちは自分の理想や夢を叶えようとするとき、無意識のうちにどうしても夢にたどり着くまでのスケジュールを考えてしまうことがある。

「この夢を叶えるためには、最初にこういうことを学んで、貯金をこれくらいして、ああいう人たちと出会って、こういうチャンスを得て…」といった具合だ。

だが、自分にとって本当に心地いい生き方を取り入れ始めると、人生は自分の予想していなかったスケジュールで進んで行くことがある。

時には、遠回りに思えたり、まったく違う路線に行ってしまったように感じる時すらあるだろう。しかし、この時、焦って自分の想像通りの道へ戻ろうと、状況をコントロールしないことだ。

本来の魂の道に「間違い」や「失敗」は存在しない。

直感的に、魂が「その道を行け」というのなら、何かしら必要な体験が用意されているのだろう。私たちの想像をはるかに超えた出会いやチャンスが待っているかもしれない。

なので、よほど嫌な予感がしないかぎりは、本来の魂通りに生き始めたら、やってくるチャンスにはとりあえず乗っかってみることだ。


↓ 「古い生き方を手放すと新しい生き方が入ってくる」「最初は完璧じゃなくていい」「大切なことは何ひとつ諦めなくていい」「ただし、あなたの予想していたスケジュールではないかもしれない」ということがわかりやすく理解できる良作映画。興味がある人はぜひ観てみてほしい。



おわりに:自分が納得できればそれでいい


自分にとって本当に心地いい生き方は、世間一般から認められるものでなくてもいい(もちろん、認められたい人はそうしてもいい)。

私自身も特異な魂の性質上、みなさんが当たり前にできることが当たり前にはできない。今、書き換えようとしている価値観にも、現代社会では「非常識」と言われるようなものもたくさんある。

だが、自分にとってその方が心地よく、心から納得できるならそれでいいのだ。

あとは、その新しい価値観で生きてみてうまくいかなかったら、またそのときに路線変更をすればいい。人生は何度でもやり直せるようになっている。

大切なのは、「今この瞬間の自分にとって合っているのかいないのか」。

この新しい時代の切り替えの時期を利用して、自分らしい生き方へのアップデートを始めよう。

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