バトン渡し。
セルフアドボカシー(Self-advocacy)という言葉を聞いた事がありますか?これは「自己権利の擁護」と訳され、障害やなにか困難のある当事者が、自分の欲求や考えを伝えて権利を自ら主張することを指します。
受け身の支援ではなく、自らが支援を求めていく在り方。受け身だけではなく当事者のアイデアも取り入れる支援というほうが近いかもしれません。
合理的配慮という言葉もあり、
例えば歩行が難しいかたが使いやすいようにスロープを設置したり通路の幅を調整したりします。これを発達支援が必要な方に当てはめると騒音避けのイヤーマフ、識字のフォロー、手書きではなくタブレットでの入力にするなどの方法が考えられます。
私は息子が気持ちが疲れてしまって早退をしたいと言った時に、その行為に対して否定はしません。
何処かで補講は受けないとダメかもしれないというのは本人も既に理解しているからです。
ただ休む事が調整のために必要なのであれば、それについての説明は伝えることがセットということも併せて伝えています。
もちろん言葉にうまく出来ないことはあると思います。その場合は「うまく言えません」という状況を伝えるだけでも良い。先生にもご理解をいただいています。まずは少しずつ自分のことを知り、まずはそれに対しての予測をつけること。言語化できるのは後になるかもしれませんし特性的にゆっくりかもしれない。
それでも私の中には、ずっと私が全てをサポート出来ないという気持ちがあります。
学生時代はあっという間に過ぎ、社会と関わることも出てくるでしょう。特性によって楽しめることも難しく感じることもあると思います。その時に助けてほしいが言えること。生き抜く力の一つとして恥ずかしいことではないから頼ること。
伝えることから伝わることへ。
助けてもらえることから助けることへ。
そうやってつないでいくバトン渡しの練習だと思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました(*´꒳`*)