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初めての円空(あべのハルカス美術館)
時折、相談に乗ってもらっている人生の先輩から、「円空の仏像は素晴らしい」と、かねがね聞いてはいたが、確かにこれは素晴らしい!
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正直、円空の作品(仏像)は京都には少ないし(現在確認されているだけで4躰)、人気も今一つだが、これは円空の出身が美濃であり、作品の確認が愛知県と岐阜県に集中していることも、京都で人気が今一つな理由かもしれない、しかし、だからと言って、円空の作品がいまいちな訳ではない!
円空はその生涯に十二万躰という作品を日本中に残していると言われる。今回の展示で初めて知ったが、蝦夷地(北海道)にさえ、50躰もの作品が見つかっている。彼自身が行ったのか?庶民の信仰の対象として、作品が移住者と共に移り住んだのかは、説明書きではわからないが、おそらくは後者だろう。
今回の、あべのハルカス美術館での特別展では、写真撮影が可能な作品も多くあったので、そちらを皆さまと観ながら、円空の作品について、素人ながらいろいろと考えてみたい🤔
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顔面と身体のバランスがかわいい☺️
また、いい感じで身体が彫られていないのも味がある😆入って直ぐにお出迎えの一作
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後ろに回ると、御神木クラスの樹に彫り込んだことがわかり、ビックリする😨
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二人の武人が重なっている像とのことだが、正面の武人のCOOLな表情に対して、後ろの武人のニヤリ😏とした顔が、二面性を表すようで、非常に興味深い…💧
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展示会場に強いインパクトを与える!
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これは読めない💧
「びんずるそんじゃざぞう」
奥にエントランスにあったレプリカの本物が見える✨
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御体の艶は✨、この像が「撫で仏」であり、永く人々の深い信仰の対象であったことがわかる🙏
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ちょっとした人の背丈程ある💦子供の頃、小学校🏫にあったトーテムポール(インディアンの文化を模したもの)を連想したのは、私だけ?
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こちらも、見ごたえのあるスケールだ!
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個人の求めに応じて、このようなサイズの仏像も造ったようだ!大きいサイズのものと比べて、精密に造り込まれている様にも思うが、或いは視力に何らかの問題があったのか?何か意図によるものかは説明書きにはなかった💧ただ、若い頃の作品は、精密に仕上げられている傾向があると言われる。(今回写真に収めた作品は、全て同年代)
このように、円空の作品を観ると、その素朴さが際立っている。一見「手を抜いているの?」なんて思って観ると、その部分に自然な樹の風合いを利用したイメージの世界が広がって行くのがわかる。おそらく彼の仏像は、観る者、いや、信仰する者一人一人が全く違う姿の仏像を思い描いているのだろう。
「仏像のお姿に余地を残すこと」それは、信仰する者一人一人の求めに応じた姿の表現であるのかもしれないし、それこそ、多くの人々に寄り添う為に敢えて考え出された、円空の技法とも言えなくはないだろうか?
この記事の始めに、京都では、円空の人気が今一つだと伝えた。そして、それが作品の確認個躰数の少なさから来るものではないか?としたが、改めて特別展を観終えて、それは京都という地域が得意とする大君や公家、または高級武家から依頼された作品(仏像)ではなく、円空の作品が、絶対的に庶民の為に造られた作品(仏像)であること、その辺りの違いが、まるで水と油の様に馴染まなかった可能性があると思う。
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これは現在だけでなく、或いは京都が都(首都)であった当時は、より強く現れてはいなかったか?京都には(住んでいる私でさえ思うが)、そんなツンとしたところがある。
というところで、今回の特別展も終了なのだが、お土産コーナーが、なかなか面白かったので、ご紹介しておきます👇
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レプリカの所有が決して悪いものだとは言わないが、円空の思いや、当時の人々の思いを想像することが、大切なのではないかな?と思うのですが…
最後に、あべのハルカス美術館のワンフロア上、エスカレーター前からパチリ👇
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と言う有料展望フロアにも行けない(お金がない)、庶民な私が円空と初めて出会ったお話しでした。
終わり