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もしも、人生を一冊の本にするとしたら


私というひとりの人間を、一冊の本に例えるなら

目次に並ぶのは 「サステナブル」「エシカル」「ゼロウェイスト」「ピスタチオ」「生と死」「レモン」「言語学習」「海外留学」「セルフラブ」のキーワードが必ず入るだろう。

人生の最期は、まるで一冊の本のような、起承転結で他人が羨むようなワクワクした物語となって最後のページを閉じたいとある頃から感じている。

そのうちの一章には、世界中に流行し今もまだなお毎日の生活に潜むウイルスと格闘する日々の物語も含まれるだろう。

そして、ふと思う。読み終えた最後には、もう一度この人生をやり直したいと思えるのか。

人生という冒険の楽しさは、多分、今の私にはまだ半分も見出せていないくらいかもしれない。


そんな模索しながらの日々を共に歩んでいるテーマ達が先ほど上げたキーワードだ。

いつからだろう。不思議なことに好きなものが自然と生活の一部に入り込んでくる瞬間が増えるようになった。

ふらっと寄り道したアパレルショップに売られていた「エシカル素材のニット」、ポップアップ広告の「環境問題」への連載、美容室で手に取った雑誌の1ページに掲載された「サステナブル」の特集。。

その点と点がつなぎ合わさるような瞬間に、興奮することが頻繁に起こる現象。あまりに気になって調べてみたら、それにはしっかりと名前があって、「自分が意識している情報が自然と目にはいる現象をカラーバス効果」というらしい。

靴が欲しいと思っていたら、すれ違う人々の足元にしか目がいかない、あの購買意欲がそそられる自然現象。(これもそうなのかな?)


これが、2年ほど前の、ただ毎日を何気なく過ごしていた私だったら「青山」「華金」「カフェ部」がキーワードに入っていただろう。

一人暮らしをしていたあの頃は、生活の一部だったスーパーマーケットやコンビニに利便性と安心感を抱き、そこにいけば当たり前に安く高品質な商品が手に入る生活をしていた。

が一変、意識を変えただけでさまざまな歪みに気づいた。あらゆるところに使用されているプラスチックが目につく、過剰包装、レジ袋が有料化してもなお使うことに抵抗さえ感じていない人々。便利と安心は=にはならない。便利と無駄は常に隣り合わせだ。

ここからいくつもの疑問が生まれた。

この無駄の多すぎる社会で生活するには、日々の罪悪感と不信感からは逃れられないのだろうか。生きているだけで廃棄物が出る私たちの生活はどうやって変えていくべきなのか。そしてそう感じるようになったのはいつからだろう。

と振り返ったら、それは多分、アメリカから帰国し、日本という国を一歩違う観点から見たとき。今まで見慣れた”普通”の景色や風景に疑問や不信感を抱くようになった、その時からだろう。

それと同時に感じたのは、興味がなかっただけで目の前で起きている危機に気がついてさえいなかった自分自身への恐怖である。

テレビ番組やニュースが四六時中ついている家で長年生活していても、興味がないというだけで、耳にも入ってこなかった。


少し前にフィルターについて書いた記事があった。
今日見つけた記事にも同じようなことが書かれていたのでご紹介。

人間は、自分にとって興味のないものは、視界に入っても情報として受け取りません。 逆に、関心のあるものだけを受け取る仕組みになっています。 つまり、自分の興味関心というフィルターを通して世の中を見て情報を処理しているわけです。

つまり関心を集めなければ、改新にはならない。


治安が良くて、綺麗で、住みやすい日本という良いイメージのフィルターを通じてみた社会は、本当に快適で海外旅行者が多いことも納得だ。

けれど、環境問題に興味関心をもった新しい価値観(フィルター)を通して気付くことができたのは、今の社会がどれだけ美化された現実かという事態だった。

最近の女性差別問題や性的人権マイノリティにおける問題、海洋プラスチック問題、解決するべき課題は山積みである。


私にこの大きなきっかけを与えてくれたのは、他でもない自分自身だと思っている。

自分で決断した経験が先導して新たな世界、視野を広げてくれた。

そして、さらにその経験のきっかけを与えてくれたのは、この世界に存在する誰かで、そこにも、興味がなかったら辿り着かなかった道だと思うと、やはり見えない点と点で繋がっていて、人生は面白いなぁと感じる。

人が惹かれ合うのも、モノを買うのも、付き合う友人も、新しく出会う人々も、全てに意味があって出会っているわけで、つまり 

Everything happens for a reason. (物事が起こるのには理由がある)

ということなのである。

だからこそ、私が今後出会っていく人たちにはより良い物語を作る仲間になってほしいと思うし、助け合っていきたい。

この浮き彫りになった問題にどうやって関わって、共に戦っていけるか。

知識や経験がないから、何をしたらいいのかわからない、、のフィルターは取り替える時がきた。これからは、自立、発信の時代。

No excuse, Take actions. (言い訳するのはやめて、行動に移そう。)

これが私のActionであり、本の一部に取り上げたいテーマだ。


そして、あとがきには、少しだけ、私の弱い部分をさらけ出して、ピスタチオに惚れ込んだ話で締めくくる。それが私の人生(本)になるだろう。


END

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