コロナと孤独
先週末に友達が家に遊びに来たのだが、久々に打ち解けて談笑をした。
だんだんと心が溶けてゆくのを感じる。
こんな感情もあったのだなと、忘れていた感情に気がつく。
一人でいると、人は知らず知らずのうちに寂しくなってしまうのかもしれない。
コロナ渦で人と会う機会が減り、心が寂しさに慣れつつあるのだろう。
人間は、良くも悪くも環境に適応する能力を持っている。
だから、寂しい環境にもだんだん適応してしまうのだ。
制限された状態に慣れ、狭くなった世界が私たちの世界の全てだと感じてしまう。
知らず知らずのうちに狭くなる視野に気がつくことができない。
家と仕事、それだけで世界が完結してしまうこともある。
狭くなった世界のなかで感じた絶望は、
かつて見えていた外の世界にあったはずの優しさも忘れさせてしまう。
日々に閉塞感を感じてなんだか生きにくい人は、生活の範囲を広げてみるのもよいかもしれない。
行ったことないところを散歩してみたり。
心に暖かな感情が宿るまで、抑圧されて動かなくなった心がほぐれてじんわりとした暖かさを感じるような発見があるまで、ただただ歩き続ける。
そうして、物理的に感覚の届く範囲を広げてみる。
辛く孤独で寂しい状態が当たり前ではないんだということを忘れないで。
物理的に「私」の範囲を広げてみよう。