よく考えると、給料って面白い。 サラリーマンとして働いていると、毎月決まった日に決まった金額が振り込まれる。 これって、よく考えると面白い。 ---------------------------- 報酬とは、基本的に「自分が相手に提供した価値の対価」である。 例えば買い物をする時、私たちは品物に対する対価である「通貨」を支払う。 乗り物に乗るなら、乗り物の利用料を支払う。 専門家に話を聞きたいなら、相談料を支払う。 基本的に、手に入りにくいものや希少価値の高いも
一時期、あさりを飼おうとしたことがある。 あさりの砂抜きをしている時にずっと眺めていたのだが、アサリって意外と可愛い。 静かな割に、よく見ているとたまに空気がポコポコと出てくるし、 じーっと眺めていると、管みたいな奴がだんだんウニョっと出てくる。 最初は殻を閉じていたのに、 塩水につけておくといつの間にかダラーんと管が出てきて、そんな姿を見ていると 時が止まったような気分になるのだ。 あさりを見ていると、時間が経つのを忘れてしまう。 たまに殻同士があたってカラカラいう
オールブランって食べたことありますか? 洗う前のゴボウみたいな色にゴソゴソした口当たりと土みたいな苦みのある味で、好き嫌いが分かれるかもしれない。(悪口じゃないよ) まだ実家に住んでいた頃、私は箱で注文する程にオールブランが好きだった。 一時期、実家には食べ切れないほどのオールブランが常駐していたのだが、その影響で私の母もオールブランを気に入り食べ始めたのだった。 _________________________ この間母と電話していた時。 「あの、あれなんだっけ。
先週末に友達が家に遊びに来たのだが、久々に打ち解けて談笑をした。 だんだんと心が溶けてゆくのを感じる。 こんな感情もあったのだなと、忘れていた感情に気がつく。 一人でいると、人は知らず知らずのうちに寂しくなってしまうのかもしれない。 コロナ渦で人と会う機会が減り、心が寂しさに慣れつつあるのだろう。 人間は、良くも悪くも環境に適応する能力を持っている。 だから、寂しい環境にもだんだん適応してしまうのだ。 制限された状態に慣れ、狭くなった世界が私たちの世界の全てだと感じてし
京都に来た。 新幹線の窓からは、田園風景。 「次は、京都」というアナウンスが流れる。 新幹線特有のこのアナウンス音、心が躍る。 早く新幹線から降りたくて、うずうずしながら荷物をまとめる。 左手には東京駅で買って早々に食べ終わった駅弁の袋、右手には新幹線の切符。 待ち切れず、新幹線が停車する前に立ち上がりドアの前に立つ。次第にゆっくり流れる車窓の風景、もうすぐホームだ。 静かに止まる列車、少しの間の後、勢いよくドアが開く。 ホームに右足を下ろす。 上を見上げて、案内板
ある日の夜、風が心地よい。 半分開いた窓から、ベッドに座りパソコンを打つ私の元まで風が通り抜ける。 通り抜ける?違うな。吹き抜ける?違うな。 語彙力がないな。 こんな調子でキーボードを叩く。 私は、PCを打つときに小指をつかえないと言う癖がある。 直そうと思ってはや数年、正確に言うと格別直そうと思ったことはない。 試しに左だけ5本指を使ってタイピングしてみると、案外打ちやすいかもしれない。 まあいいわ。仕事に戻ろう。 こんな感じで無為に過ごす。 2021.8
高野悦子「20歳の原点」 手を差し伸べられない。 見えなくていいものも見えていたのだろう。 他者を愛せたらよかったのか? 人のために生きられたらよかったのか? 八方塞がりさと、それ以上突き詰められぬ逃げ場のなさが身に染みて伝わる。つらい。 精神に年齢が追いつかなかったのか。 ----------------------------- からだの寿命と、精神の寿命は違うのだろう。 身体と同様に、精神もまた回復できないところまですり減り、衰弱してやがて死ぬ。 一度