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肉と卵と乳製品をやめてみる

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もともとの動機は、犬や猫だけ大事にしながら牛や豚を食べるのは宜しくないだろうという単純な考えです。商品として大量飼育される家畜の不健康さとか、畜産業が地球の環境に及ぼす深刻な悪影…
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#環境保護

食材を選ぶ難しさ

久しぶりに日本に来て、食料品店の賑わいを観察しています。見た目と口当たりの良い食べ物が便利な環境にどっさり並び、買うことと食べることが日常的で手軽な娯楽になっているのはいつも驚くばかり。価格帯はお店によって様々ですが、どこへ行っても「見た目」と「楽しさ」が最優先されています。商品が所狭しと並んだ店内には賑やかな音楽や呼び込みの声が響き渡り、あれもこれもと目移りはするものの、じっくり物を選ぶのはむし

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畜産の問題は解決不可能(4/4)

Harvard Political Reviewの記事「家畜を処分する方法」からの続きです。全体の概略はこちらをお読みください。

3⃣常識の変革
悪夢のような状態
動物愛護団体のMercy for Animalsが現状を「きわめて非人道的」と批判する一方で、畜産業界の代表者は「悲劇」と表現している。

肉の消費が元に戻っても問題は解決しない。
Covid-19の蔓延を機会に、畜産の問題を掘り下げ

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畜産の問題は解決不可能(3/4)

「食肉流通の問題」からの続きです。全体の概略はこちらをお読みください。

2⃣家畜を処分する方法①堕胎
②餌を食べさせない
③個体数管理(殺処分)

殺処分の方法は色々ある。以下はその一部。
①二酸化炭素漬けによる「安楽死」(ミネソタの養鶏場で6万1千羽を処分)
②大量の泡による窒息死
③換気停止(高温による臓器不全。米国獣医師会が適切と認める「安楽死」のひとつ)

Daybreak Foodsの

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畜産の問題は解決不可能(2/4)

前回からの続きです。

1⃣食肉流通の問題①飲食店、大学や職場の食堂などが閉鎖され、食品業界全体が影響を受けている。
②大口発注が突然消失したため、業務用食品を一般消費者に売るための経路がなかなか把握できない。

精肉業界は特に苦戦している。
①大口の販売経路が失われた。
②精肉加工場でCovid-19が集団発生している。
③集団発生の結果、最大手の加工場が20箇所以上閉鎖された。
④農家では出荷

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畜産の問題は解決不可能(1/4)

家畜を無駄に殺すのをやめて畜産を廃止するべきだというHarvard Political Reviewの記事を紹介します(Rather than Cull Millions of Livestock, Let’s End Animal Agriculture、2020年5月4日)。

(前回同様、この日本語は記事の概略を紹介するもので、詳細な翻訳ではありません。興味がある方はぜひ原文を通読することを

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