畜産の問題は解決不可能（2/4）

前回からの続きです。

1⃣食肉流通の問題

①飲食店、大学や職場の食堂などが閉鎖され、食品業界全体が影響を受けている。
②大口発注が突然消失したため、業務用食品を一般消費者に売るための経路がなかなか把握できない。

精肉業界は特に苦戦している。
①大口の販売経路が失われた。
②精肉加工場でCovid-19が集団発生している。
③集団発生の結果、最大手の加工場が20箇所以上閉鎖された。
④農家では出荷できない家畜が増え続けている。

米国畜産業は過去50年間で大手の寡占が進み、それによって問題が一層深刻化している。
①ほとんどの精肉加工を少数の大手業者が請け負っている。
②大手業者が稼働を止めれば生産が大幅に滞る。
③中小規模の精肉加工場は減り続け、すでに稼働力超過となっている。
④大規模管理型の畜産制度により、飼料と水の量が制限され、家畜が危険な状態に置かれている。

（続く）