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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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カリタウェーブドリッパーのおいしいドリップの淹れ方

こんにちは、川野優馬です。 ドリップをする上で大事なドリッパー。 スペシャルティコーヒーの世界では主に、円錐形のフィルターを使うドリッパーと、ウェーブ状のウェーブフィルターを使うドリッパーとで分かれます。 今回はウェーブフィルターを使うドリッパーで最も代表的なドリッパーである、カリタウェーブドリッパーでの美味しいドリップの淹れ方を紹介していきます。 ウェーブドリッパーの特徴ウェーブフィルターを使うドリッパーではお湯の抜けが安定して淹れやすいのが特徴です。 例えば違うコ

第3期 職場を考える私たち(ZOOM座談回)

*第3期は学校関係者の方との座談会となりました。ご了承ください。  こんにちはパプアニューギニア海産の武藤北斗です。  『第2期 職場を考える私たち』が先週終了しました。日程のあわない人が多く少人数での開催でしたが、そのぶん一人一人の意見がしっかり聞ける貴重な会になったように感じています。  問題はとにかく私の司会が下手すぎたことで、毎回終わった後に落ち込みながらワインを飲むというルーティーンまでできあがりました。  そして第3期をどうするかですが、参加した皆さんがど

漬けもの界で知らぬものはいない、沢庵寺の沢庵和尚の話。

11月3日。気持ちよいお天気のもと、兵庫県出石市で出石お城まつりが開催されました。出石は江戸時代5万8千石の城下町として栄えた町として知られています。 現在も数多くの史跡が残る町並みを舞台にして、毎年11月3日に開催されるこの祭り、一番の見物というと総勢約90人が織りなす「子ども大名行列」。そして大人大名行列槍振りの「インサヨーイ・イーヤットマカセ・ヨイヨイハーヨーイ」の独特の掛け声と絶妙な槍さばきは、参勤交代を模様を今に伝えると言われ圧巻です。 さて、なぜこのようなお祭

前開き式コンテナは新しいステージへ 「THOR STACKING SHELF CONTAINER」が最高なので説明する

店が狭い。 比喩的な表現でもなんでもなくて、うちのお店は6坪ぐらいしかないのに商品数が多いので、置き場所が足りてない。 だからといって簡単に倉庫を借りたり、引越するのも難しい。 そうなってくると、「収納用品」で工夫をする他ない。 無印良品の収納家具やアウトドア用のコンテナボックス、更には航空機での配膳に使われる「ギャレーボックス」、韓国メーカーの特殊な開き方をする「折りたたみ式コンテナ」など、さまざまな収納用品を試してきた。 昨年から日本を縦断する形で軽自動車に商品とコン

好きなことで独立してよかったこと

こんにちは、川野優馬です。 僕は2014年から東京でコーヒー屋をやっています。コーヒーが好きで、好きなコーヒーのおいしさや魅力を伝えようと、ずっと店をやってきましたし、オンラインでも豆も販売したり、楽しみ方をオンラインでも伝えたりと、ずっとコーヒーのことをやってきました。 好きなことを仕事にしていてよかったこと、楽しいことはたくさんあるのですが、今回はその中でも僕が思う、好きなことで独立してよかったこと3つあげてみたいと思います。 実感があるまずこれです。実感。自分がこ

僕らはコーヒー生産のことをどこまで伝えるべきなのか

こんにちは、川野優馬です。 少し前に、オーストラリアのアデレードに行ってきました。目的はワイナリー巡りです。 僕はコーヒーの仕事をしているので、コーヒー生産地にはよく行ってきました。エチオピア、ルワンダ、コスタリカ、エクアドル、インドネシア、ベトナム、、。コーヒーチェリーをつくる農家さんもたくさん訪問したし、コーヒーチェリーを精製してコーヒー生豆にする精製所もいくつも訪問してきました。 今回はじめてワイナリーに行って、ワイン生産者の話を聞いて、コーヒーの生産地との大きな

流行りのガジェットも好きだけど、すぐ「消費」できない「NUME FUKURO」もよいという話

世の中に「消費」されたくない。 SNSの流行り廃りの速さにそんなことをぼんやり考えることがある。 悪気なく自分だって、流行りものは猛烈にハマって、そして気がつけば忘れてしまいがちだ。 そうなってしまえば、ある日もう一度出会った時に「あの時流行ったやつね」と烙印を押してしまう。 商品を取り扱う上で、世の中の需要に素早くついていけることは、大切な能力のひとつなのだけど、一方で少しずつ長く愛される商品を取り扱いと思うことはわがままだろうか? そんな思いを知ってか知らずか、ある

#318 遠くに住んでる方が採用になるまで

 パプアニューギニア海産の武藤北斗です。  うちの従業員募集は基本的にはパートさんだけになりますが、遠方から応募してくださる方も多いです。一緒に働くとなると引越しをする必要があるので、採用するかどうかの判断はどうしても慎重になります。  どんな流れで面接をするのか、採用になるのかなどの質問が多いので今回は一連の流れを説明したいと思います。今週も1人この形式で面接や体験を行なったところです。  まず応募する流れはどの地域に住んでいても同じで、郵送かメールで志望動機の700

7年続けた店を壊してつくりなおした話

こんにちは、川野優馬です。 先月2024年の10月に、下北沢で7年コーヒー屋としてやってきた店舗を壊して、1からリニューアルをしました。 なんで壊してつくりなおしたのか、今どんなコーヒー屋をつくりたかったのか、お店の改装の大変だったところなど、そんな話を今回は書いてみます。 店をつくりなおした背景今回つくりなおしたお店が、2017年の4月からつづけてきた下北沢のLIGHT UP COFFEEです。もともとLIGHT UP COFFEEは2014年に吉祥寺ではじめて、この

noteで投稿増やします

こんにちは。川野優馬です。 僕は東京で10年、LIGHT UP COFFEEという名前でコーヒー屋をやっているのですが、コーヒーの美味しさや面白さを多くの人に知ってもらいたくて、SNSをあれこれやってみてコーヒーの魅力を発信してみています。 Instagram、X、Podcast、YouTube、そしてnoteをやっているんですが、自分は文章で伝えるのが結構好きなんだと最近思ってきました。Podcastもコーヒーについて喋ってるだけだし、YouTubeもほとんどが同じくコ

#317 テレビ取材で気をつけてること

 こんにちはパプアニューギニア海産の武藤北斗です。  まず今週のお知らせは『TEDxKOBE 2024』の登壇が決定しました。推薦ではなくオーディションから這い上がりました。自ら必死に掴み取る私らしい感じです。  既に5名ほどのチームを組んで頂き2ヶ月ほど経ちます。私が本当に伝えたいことは何なのか毎週2時間近くチームの皆さんと私の奥の奥からコアになるものを探っています。間違いなく講演とは違う、podcastとも違う、何だこの武藤北斗はと思ってもらえるトークになると思います

10年続くブランドのポイント②コアの解像度を高める

Minimalは24年12月1日で10周年。ありがとうございます。10周年イヤーを通して、クラフトブランドを10年間続けてこれたポイントを振り返えるシリーズを書いていきます。そのVol.2である今回は、クラフトのモノづくりにおいて大事にしてきた根幹の考え方として、「コアの解像度を高める」について触れたいと思います。Vol.1もぜひからご覧ください。 ブランドのコアの考え方を持つ重要性ブランドを長く続けていくポイントはブランドの真ん中にある芯とも呼べるコアとなる考え方をしっか

良い製品を生む、5つのステップ

「試作しよう!雑でも良いから、素早くたくさん試作しよう!」 ってアオキさんはすぐ言うけど、ずっと雑な試作をしてても、いつか製品になるというイメージができない。 何個も試作をするとして、どうなったら次のステップに行けるのか、どこまで行ったらゴールなのかとか、その辺りを教えて欲しい。 岐阜県の各務原市で連続開催中の『つくる つたえる ワークショップ』の内容について、ファシリテーターを務めるオゼキカナコさんと話しいていて、こんな話が出ました。 僕はその場で即興で、その質問に答

いい仕事は、壁から生まれる。

かつて、夫婦げんかがありました。 共有デスクに妻の書類が散らかって、ワークスペースの境界線が曖昧になり、領土を侵略されたことがあったのです。 あれをきっかけに「WORKERS'BOX」が誕生したのが2017年のこと。 「お片づけが苦手な人でも、書類を案件ごとにポイポイ放りこむだけであっという間に片づく箱があったらいいのにな」 そんな個人的な動機から開発され、実際に使い始めて「これはいいぞ」となって、実際に商品化したのでした。 おかげで自分たちのデスクがすっきり片づき