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#マーケティング 記事まとめ

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#マーケティングのタグがついた記事を中心に 、マーケティングに関する理論や実践についての記事をまとめていきます。
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2021年5月の記事一覧

異なる二重の言語体系へ訴求。言語学からマーケティングを捉える。

最近、マーケティングという曖昧でざっくりとした概念を、ビジネスの文脈からではなく、社会科学的に考えることにハマってしまって。笑 今日は、言語学の観点からマーケティングについて再考してみようと思う。 参考文献:「はじめての構造主義」 言語学×マーケティング言語学で著名なソシュール。この人の考え方は何度か読んだことがあったが、マーケティングとの関連性という観点から、新たな発見があった。 ソシュールは、言葉を「シニフィエ」と「シニフィアン」に分けて整理している。「シニフィエ」と

経営状態ごとに最適化するブランディングとマーケティングの配合について(後編)

前編の続きの記事になります。 企業の経営状況、抱える課題というのは、当然ですが、10社あれば10通りです。会社の外部や内部に様々な環境要因があり、ビジネスはその影響を常に受けていますので、ブランディングの戦略を考える際は、まず現在の環境をしっかりと把握することが大切になります。 前編の振り返りになりますが、私の場合は、まず経営コンディションを以下のように3つの領域に分けて、ブランディングの対象となる会社が、そのどこに該当しているのかを分析していきます。 後編では、過去に

消費者に商品は2度評価されていることをご存じですか?

みなさんCP理論という言葉を耳にしたことあるでしょうか? CとはConcept PとはPerformance なのですが、簡単に説明をするとConceptは商品やサービスの購入前に消費者に興味を持ってもらったりするためのもので、Performanceは商品やサービス購入後に消費者に体感してもらう中身(価値や効能)のことです。 例え話として🎬映画に置き換えるとわかりやすいので、よくこのように説明しています。 📺テレビCMやポスタービジュアルなどを見て「この映画は面白そう!」

以外と知らない消費者(ターゲットユーザー)は1人とは限らない話

商品開発で意識しているようでしていないターゲットユーザーが1人とは限らない話について書きたいと思います。 前回に続き、これはマーケティングの話になります。 ターゲットユーザーは1人だけと思いがちですが、実はそうとも限りません。 例えば私が所属していたバンダイナムコグループの中にある玩具事業を主観しているバンダイという会社があります。 みなさんも少なからず一度はバンダイの玩具で遊んだことがあると思います。 私も戦隊シリーズの超合金ロボットや仮面ライダーなどの商品にお世話にな

食の流行はコモディティからスペシャルティへ

大量生産大量消費の時代から、モノや素材にこだわる消費の時代にさしかかっていると感じています。特にチョコレートに近い飲食はコモディティからスペシャルティへの流れが各業界で明確に起こっており、今回はその流れがなぜおこったのかと、各業界の事例を私の知っている範囲でまとめます。ブランドの立上や運営、ものづくりを始めようとしている方々に参考になれば幸いです。 なぜ今コモディティからスペシャルティへ流れがきているのか? コモディティからスペシャルティへの流れに大きな影響を与えるのが、

「何者かになりたくなる」SNSはそろそろ衰退していくのかな?という予感

こんにちは!けんすうという名前で、インターネットサービスとかをよく作っているものです。 このnoteでは「何者かになりたいという欲を刺激して、一部のインフルエンサーと大量のワナビーを作りだすようなSNSがそろそろ飽きられて、違う目線のSNSが増えていくんじゃないかな?」的なことを書きます。 ----- 予防線 ------ あ、ちなみにまとまりは全くない、ふわふわした記事です。ロジックも何もないので、注意です。 なんでこんな記事を書いたかというと、5年くらいに振り返っ

5分で300本が完売。大学生が開発した「壺芋ブリュレ」の誕生秘話

こんにちは、壺芋ブリュレ通信です。 壺芋ブリュレは、「欲望のままに頬張る」を楽しむためのクラフトお芋スイーツです。蜜たっぷりのお芋に自家製カスタードを合わせて、仕上げにブリュレ。ブリュレ以外にも食べ方の工夫はさまざま。知るともっとおいしくなる裏話など、詳しく知りたい方は、こちらのnoteをご覧ください。 おかげさまで、オンラインショップでは販売開始から約5分で300本が完売する日も。美濃加茂の店舗『MINGLE』には、1日に250人以上が来客、東京・下北沢のBONUS T

鹿毛康司さんの「心」が分かるとモノが売れるは本質的なマーケターの心構えを問う本だと思うというお話。

とても不思議な本に出会った。私は読書は好きだけど、あまり感想文を書くことはない。でも、今回の本はいろいろと考え・思うきっかけになったので備忘録的にNoteに残しておきます。 その本はミゲルくんのCMの大ヒット含め多くの結果を出されてきたマーケター 鹿毛 康司 さんの『「心」が分かるとモノが売れる』。 「人は無意識で判断している」その上でどうインサイトを理解し、マーケティングフレームワークなども使いこなしながらビジネスを作るか。鹿毛さんなりの過去試行錯誤されて学んできたコツ

日本のネット広告業界は、ネット上の誇大広告や差別的広告を減らすことができるか

今週、日本のネット広告業界で1つのニュースがちょっとした話題になりました。 国内最大級のネイティブ広告ネットワークを運営するpopInというネット広告配信事業者が、5月25日から広告の配信基準を引き上げ誇大広告や差別的広告の配信を停止すると発表したのです。 一般の方からすると、popInという企業が広告配信をしていることもあまり知らなければ、このニュースにどういう意味があるのか分からないという方も多いでしょう。 ただ、いろんなニュースサイトを閲覧していて、関連記事の欄に

P&Gのフレームワークから考えるSaaSのマーケティング戦略

こんにちは。株式会社マネーフォワードで、クラウド会計事業の責任者をしている駒口です。 P&Gで9年ほどマーケティングをしていた関係で「P&G出身者ってSaaS業界で活躍できるの?」「P&Gのマーケティングフレームワークって使えるの?」と聞かれることが増えてきたので、noteにまとめることにしました。SaaSのマーケティングに興味がある方や、「P&GのマーケってBtoBでも役にたつの?」と疑問に思っている方に読んでいただけるとうれしいです! 自己紹介 新卒からP&Gの日本と

発売後5分で完売に。岐阜の新名物「壺芋ブリュレ」が5倍おいしくなる裏話

はじめまして、壺芋ブリュレ通信です。 壺芋ブリュレは、「欲望のままに頬張る」を楽しむためのクラフトお芋スイーツ。岐阜県・大垣市の『つぼ焼いも岐阜総本舗 幸神』の壺芋と、丁寧に炊き上げた自家製カスタードクリームを合わせ、手作業で一つひとつ作っています。 毎週金曜日の21時にオンラインショップで販売している壺芋ブリュレも、おかげさまで毎週即完売に。壺芋ブリュレは砂糖をかけてバーナーで炙って食べるのが通常ですが、楽しみ方はそれだけじゃないんです。 今回は壺芋ブリュレの発起人で

インターネットメディアに蔓延る、誇大広告に関して思うこと。

読んでくださり、ありがとうございます。 popIn株式会社取締役の西舘亜希子です。 本日、以下プレスリリースを発表しました。 国内最大級のネイティブ広告ネットワーク「popIn Discovery」 ネットの誇大広告・差別的広告配信停止へ 広告審査プロセス強化 まず、今回のこのブログは特定のメディアや事業者を批判したり持ち上げたりするものではなく、あくまで私が考えている課題と実際に現場で働いている中で感じた「私個人の感想」であり、広告審査を厳格になさっているメディアも事

よく聞く「メタ認知」とは何なのか。それがストンと腹落ちした物語

以前勤めていた会社で、人事主催の管理職向けトレーニングに「瞑想(メディテーション)」が取り入れられたことがありました。その研修は、毎週金曜日の午後に、約半年をかけて数十回にわたり行われるプログラムでした。毎回そのはじめに、机を取り払った大きな会議室にパイプ椅子でサークルをつくって、20人くらいの参加者が全員瞑想をするのです。 時間は3分くらいだったででしょうか。メディテーションタイムの終了は、よく響く錫のチャイムの音で告げられます。なんでそれが錫のチャイムだとわかったかとい

マーケティングコミュニケーションを作るために大事なことを記憶の仕組みから深掘りしてみた。

おはようございます。中村です。 先週書いた記事で、コメントをみたりしながら、色々さらに考えることがあったので備忘録的に残しておきます。 まずは以下の5 x 5 = 25文字をご覧ください。5秒差し上げますので、色とアルファベットの組み合わせを覚えてみてください。 後4秒。 後3秒。 後2秒 後1秒。 はい、おしまいです。 いくつ覚えられましたか? ちなみにチェックまでにPの文字は何回何色がどの場所に出てきましたでしょうか?もしお答えになれた方いらっしゃったら是

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