思い出の長すぎるバンド名
1985年(昭和60年)。中一の春。曇天の夕方。東京の港区。僕は同級生の仲良しN君とK君と下校するところだった。
学校の校門を出て20メートルほど歩くと、坂の向こうから背の高い外国人がこちらへ歩いて来る。皆、住宅街には似つかわしい真っ黒い服装。その集団はなにやら五~六人ほどいる。妙に足が細くて長い。観光客風では無いので怖い気もしたのだが、中学生の好奇心で我々は彼らに手を振ってみる。すると白人の集団は「こっちへおいでよ」的な雰囲気を示すのだ。詰入り学生服の我々はダダーッと彼ら