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#音楽 記事まとめ

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楽曲のレビューやおすすめのミュージシャン、音楽業界の考察など、音楽にまつわる記事をまとめていきます。
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2018年8月の記事一覧

Vaporwaveと革命の A E S T H E T I C

 Vaporwaveという音楽の存在について少し調べていた。音楽的には、1980-90年代の大量消費社会から生まれた耳馴染みの良い音楽を、ピッチを変え、スローにするなどした(こうした変形の様式をスクリュウと呼ぶ)形でサンプリングし、ループさせるといったていのものである。聴いているとノスタルジックな気持ちになると同時に、なにか不安をかきたてるところがある。  サンプリングソースは害のないポップス、企業のCFなどのBGM、あるいはショッピングモールで流れているような平和な音楽(ミ

BROCKHAMPTONはいいぞ!! vol.1

※この記事はアメリカのヒップホップ・クルー、BROCKHAMPTONにハマっている筆者がBROCKHAMPTONをゴリ押しするためだけに書いた記事です。BROCKHAMPTONに関しては今後、マガジン内で更新していきます。 ※2018年8月27日追記 26日の昼にこの記事アップして、翌日起きたらまさかのアルバム・タイトル変更アナウンス。というわけでアルバム名を当初の「The Best Years Of Our Lives」から「iridescence」に改め、少し追記しまし

ロックは下火?! 最近「注目されてる」音楽ジャンルはどれ? ~Google Trend比べてみた編~

さて、私のこのnoteアカウントが、次々とリア友に特定されている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? いや全然ありがたいけど、ありがたいけど、仕事関係の人にアカウントがバレると休日のショッピングセンターで同僚とはち合わせたときみたいな顔で通知を見てしまうよね。「あ... こ、ここでお会いするなんて~!」みたいなやつね。でも、読んでもらえるのは素直に嬉しいので、本当にありがとうございます! そういうわけで、今回はちょっと肩の力を抜きまして 結局、いま流行ってる音楽の

ニューアルバム「踊るように今日を行く。」できました。

言葉も音も MaryAnn 全開のセカンドアルバム、 「踊るように今日を行く。」 以前録音した曲はもちろん、最近の音源も全て アルバム用にリミックスを施し、全体として各段に良い音に、 そして ぜひ、「今」聴いていただきたい作品になりました! ご購入はこちらのページから。 ショップの様子も新しくなりました。どうぞご覧ください🎵 「踊るように今日を行く。」/ Mary Ann  (CD) ¥2,000 (収録曲) 01. 言問 https://note.mu/maryann

ジャズマスターのチューニングを狂いにくく!

最近、ジャズマスターの専門店ができたりムック本が出たりで気になってる人も多いんではないでしょうか、ジャズマス。 見た目はかっこいいんだけどジャズマスに関するネガティブな話が多すぎて手に取るのを躊躇してる人も多そう。 僕も仕事柄めっちゃ聞かれます。 「ジャズマスってチューニング狂いやすいんすよね?」って まぁ確かに同じフェンダーのストラトやテレキャスターなんかに比べると決して狂いづらいとは言いにくい楽器ですが、ちょっとしたコツさえ掴めば十分ライブでもレコーディングでも使

Spotify発:音楽を「聴く」から「活かす」に向かう時代の、楽曲と試聴シーンのカンケイ

はじめに。記事の概要 ①新たに加わった公式プレイリストへの想い ②曲調ではなく試聴価値を意識したアルバムコンセプト ③プレイリスト文化の先駆者、Spotify ④音楽の楽しみ方、活かし方の提案が広がる つい先ほど、新たにSpotify公式プレイリストに僕の作品が入りました。初期段階で大きな反響いただき、本当に有難うございます。今回はそのお話に関連して、音楽という「商品」を取り巻く試聴環境の変化についてのお話を、アルバム制作の過程で意識したことを交えて書いてみようと思います。

「アーティスト→個人」の時代。*10年前に書いたmixi日記より

以下は、10年前にアーティスト支援をしていた時の日記の転載です。 当時はアーティストでしたが、今は『個人』に当てはめても同じなので、もし興味があれば見てフィードバックをいただけばと思います。 -------------------------------- 朝から、こんにちわ。 音楽をデザイン化計画 (人に伝わる音楽をデザインする) の日記の後、複数のアーティストから 連絡いただきました! ありがとうございます! 成功するまで自分にできる事の力になりたいと

サマソニでENDRECHERIに撃ち抜かれた話(20年5月18日追記有)

仕事のトラブルシューティングやら、そのままなだれ込んだベトナム旅行やらの影響で気がつけば1週間以上日が開いてしまいました・・・。 8月19日にSUMMER SONIC 2018(2日目)に行ってきたのですが、ENDRECHERIに完全に撃ち抜かれたので、この感覚を残しておきたくてnoteを書くことにしました。 正直なところ、なんとなくの時間潰しの気持ち半分と、子供の頃から見ていたアイドル(堂本剛)を生で見れるというミーハーな気持ち半分で見に行って、結果的に大正解だったEND

無名CM音楽クリエイターの楽曲が3週間でSpotifyバイラルトップ50インした理由。

はじめに。記事の概要。 ①仲間のサポートによる草の根SNS ②楽曲のリスニング離脱の低さ ③国内外様々なプレイリストイン ④より上位を狙うために 8月28日(火)、ついに僕の楽曲「Brainstorm」がSpotifyのバイラルトップ50(日本)にランクインしました。本日の時点で、現在41位にランクインしています。 一つ上には僕自身よく聴いているZEDDの「Happy Now」、少し下にはDA PUMPの「U.S.A」。今、自分の曲がこれらの楽曲に挟まれていると思うと、自

「今年のサマソニ、人少なすぎ」問題を調べてみた ~サマソニ vs フジロック~

はろー、最近なんだか立て続けに記事を書いているまいしろです、こんばんは。 というわけで今回のネタはずばり サマソニの人気って大丈夫なのか? 問題です。問題なのかわかんないけど。 ちなみに私は今年初めてサマソニに行ったので、昨年までとの比較はできないのですが、初回の感想としては めっちゃトイレ並ばないな! でした。(もちろんライブは最高に良かった) で、最高に快適なフェスだな~と無邪気に喜んでたんですが、Twitterを見てみると みたいなツイートをちらほらと見

駆け出しのときに買って、今も使える音楽機材たち。

要約すると ①最初にがっつり初期投資が一番コスパ良し! ②50万円くらいは最低でも投資すると後が楽。 ③音源や音作りが変わると一気に仕事に繋がる。 ----- 前回のSpotifyオフィシャルプレイリストへの道、 思いがけず沢山の方が読んでくださったようで、 ありがとうございました。 配信の話題は一旦これ以上皆さんに お伝えできる情報がないため 2回目は、最近よく質問をいただく DAW体験談を書こうかなと思います。 ※DAWとは?→https://goo.gl/8Xdy5

Spotify公式プレイリストで紹介されたことで得られたデータと今後への展望。

先に。記事の概要。 ①公式プレイリストの力は、偉大。 ②リスナーの7割は男性。アラサーゾーンがメイン。 ③国内リスナーが多く、海外をいかに増やせるか。 前回、僕が博報堂出身ということを書きました。広告会社出身の僕が、自分の作品を発表するとき、どうやって見知らぬ方に自分の音を聴いてもらえるのか、作りながらずっと考えていました。 先週無事にアルバムをリリースしてみて、初めてわかったことがたくさんありました。一番大きなことは、僕のアルバムが今どこで、どんな人に、何を経由して聴い

お盆。実家のAmazon Alexaに想う、音楽制作とAIの未来。

はじめに。記事の概要。 ①音楽制作の現場に現れた、AIミキシング ②AIの進歩が作曲そのものを代替し得る恐怖 ③機械だけでは絶対に到達し得ない神業の領域 ④音楽のプロ=差を理解し活用できる「耳」「感性」 先週、祖父の七回忌のために実家、浜松へ。東京から1時間半で着いてしまう故郷、仕事が忙しかったり実家より今の自宅の居心地の方がよかったりで、気づけばまともに帰るのは1年ぶり。 法事を終え、親族の食事を終え、実家に帰宅。束の間の家族団欒を過ごしていた矢先、還暦を迎えた父が急に

ヒット曲を作り出す方程式が記事に書かれていないので、勝手に解を考えてみた。

はじめに。記事の概要。 ①ヒット曲を考察する前に、音楽を構成する要素の整理。 ②独断と偏見で分析する「Shake It Off」。  (1)ドラムパターン  (2)エレクトロ要素の効かせ方  (3)手弾き感満載のグルーヴ  (4)ミニマムで巧みな楽器の使い方 ③DTM時代を生かした音作り。 とても興味深い記事を発見しました。現代と過去では(と言ってもShake It Offから4年も経つと過去とも言えますが・・・)ヒットする楽曲の傾向が違うらしいです。楽曲制作さえも数値化し