ジャズマスターのチューニングを狂いにくく!
最近、ジャズマスターの専門店ができたりムック本が出たりで気になってる人も多いんではないでしょうか、ジャズマス。
見た目はかっこいいんだけどジャズマスに関するネガティブな話が多すぎて手に取るのを躊躇してる人も多そう。
僕も仕事柄めっちゃ聞かれます。
「ジャズマスってチューニング狂いやすいんすよね?」って
まぁ確かに同じフェンダーのストラトやテレキャスターなんかに比べると決して狂いづらいとは言いにくい楽器ですが、ちょっとしたコツさえ掴めば十分ライブでもレコーディングでも使える素晴らしい楽器です、ジャズマス!
ということで今回はジャズマスターのチューニングのコツを書いてみようと思います。
ブリッジやトレモロユニットの構造が似てるジャガーやムスタングにも同じように使えるテクニックなのでジャガー、ムスタングユーザーにも!
①ブリッジをネック側に倒す
ジャズマスターのブリッジは前後にぐらぐら動く構造になってます。
まずはこれを指でグッとネック側に倒します。
こんな感じで。
②チューニングする
いつもどおりチューニングします。
はい、ギュイーンと。。
チューニングがあったら...
③アームをかける
アームを最大限に効かせます。
こんなふうにグイッと。
ここからがのポイント!
アームを使うとブリッジユニットが微妙に動いて先程合わせたチューニングがちょっとズレてしまうと思います。
それを...
④あらためてチューニングをする
アームを使ったことで微妙にずれたチューニングを合わせ直します。
にゅいーんと。。
⑤3と4を繰り返す
チューニングして、、アーム使って、、チューニングして、、アーム使って、、てのを何度か繰り返すとアームを使ってもチューニングの狂いが出なくなってくるはずです。
そうなったらチューニング終了。
今までよりもチューニングの安定したジャズマスに仕上がってるはずです👍
そして...
この状態で一度オクターブチューニングが合っているか確認することをおすすめします。
合ってなかったらばっちりあわせて!
ブリッジがグラグラしてアッチコッチいってしまうからオクターブチューニングが合ってない状態のまま使っている人も多いですが、チューニングのたびにこの手順をふめば毎回同じ位置にブリッジが来るはずです!
さらに。。。
ここまでやったけどまだちょっと狂う、もう少し安定を...
という方にはこれから先を...
⑥弦とパーツの接点に潤滑剤を塗る
ナットやブリッジ、ストリングガイドが干渉してチューニングの狂いを生じさせている可能性があるのでそれを潤滑剤で軽減します。
こんなの。
これはBIGBENDS / Nut Sauce Groove-Luberってやつ。
あとはPLANET WAVES / LubriKit Friction Removerあたりが手に入りやすそう。
この辺に塗っていきます。。
塗りまくればいいってもんでもないので適量を。。
爪楊枝かなんかで伸ばしたり余計な分を取り除いたり。。
これでチューニングはかなり安定するはず❗
※昔ながらの方法で鉛筆の芯を潤滑剤にするという方法も広まってるけど、個人的にはあまり効果を感じられないので紹介したような専用のものを使うのがおすすめ!
これでも狂い方に異常を感じるときはどこかしらに不具合が出ている可能性があるので信頼できる楽器屋にもっていったほうがいいよ!
※ブリッジがグラグラ動くのが悪いように感じる書き方をしましたが、じつはこの構造、アーミング時の狂いを最小限に抑えるとても良く考えられた素晴らしいものなんです。
ただ、セッティングの難しさやチューニング時にコツがいることもあってチューニングが狂いやすいギターという悪評が広がっています。
今回の記事で少しでもジャズマス、ジャガー、ムスタングのチューニングに困る方が減ればいいなぁと思ってます~