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544.楽しく!面白く!本を書くコツのコツ教えます【出版論第2章】新シリーズ「著作者になる!㉒」
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1.楽しく!面白く!本を書くコツのコツ教えます
本というと先に浮かぶのが小説などの本。
しかし、このタイプの本を書くのはやはりプロ向き、専門家の人たちの本といえる。
たしかにこの分野でも新人がものすごく多い世界ですが、わたしが思うには小説とかエッセイというのはなかなかむずかしい。
本を書くときエッセイなどは比較的書きやすいと思われがちですが、この世界も自分にあてはめて考えてみると、有名人のエッセイは手に取りますが、無名な人のエッセイというのはなかなか感心を示さない。
詩や俳句、短歌の世界もさらにむずかしく思えます。
では何がいいのかといえば、「ノン・フィクション物」ですよね。
「フィクション」は完全に近い創作ですが、「ノン・フィクション」は事実、リアルな出来事のことをいい、実用書や学習参考書などは「ノン・フィクション」の部類に入ります。
そして、「ノン・フィクション」のテーマは無限に近いもので、政治、経済、人物旅、結婚、歴史、仕事、戦争と、ここでは書ききれないほどのものです。
もし、小説をどうしても書きたいのならば「ノン・フィクション」に近いものの方がよいかもしれません。
また、自伝を書きたいという人も多いです。
良い事ずくめの自伝などより、失敗したことや苦しかったことなどを表現する方が読む人に共感を与えやすい。
そして、自伝ということ、どちらかというと独りよがり、自慢話が多く、逆に読む気が起こらなくなります。
ですから、これも有名人にお任せしておくことがよいでしょう。
エッセイもこれによく似ていて、日常の身の回りのお話しが多いと思いますが、特にユニークな日常でない限り、つまらないものになってしまう恐れがあります。
やはり、大切なことは、
読んでもらう人にわかりやすく共感を与えることです。
喜んでもらう、楽しんでもらう、役に立ってもらうことが、わたしたちのたいせつな役割のように思えます。
すると、やはり体験や経験しかない。
あなただけの体験や経験が喜んでもらう、
楽しんでもらう、役に立つことの可能性が高い。
たとえば、あなたはラーメン屋さんの店主だったとします。
ラーメンとはいってもラーメンの味ほどさまざまで、その店によって味がちがう。
そこで、あなたはある独自のラーメンの味を開発した。
この味に辿り着くまで10年もかかってしまった。しかし、この10年の苦労によって、今ではこんなに行列のできる店になった、といった具合に、この10年の大変さを文章にすることによって、この店の苦労を伝えることができる。
するとそれを読んだ、他のラーメン屋さんはそのことが多いに参考になり、元気が出たりる勇気をもらい感動する。
すると、この本によって喜んでもらい、
楽しんでもらい、役に立ってもらえることになる気がします。
これは経験のない作家の人には書けないノン・フィクションであり本当の現場を知っている人しかわからない苦労や喜びがそこに生まれてきます。
ここに本を楽しく!面白く!書くためのコツのコツが隠されている気がします。わたし自身、本を書くとき、創造だけや資料を集めて分析してまとめて、それをもとに本を書こうとすると、まったく書けなくなります。
それは体験がないものの場合です。
すると相手にもわたしの気持ちが伝わらない恐れもあります。
しかし、自分の体験や経験を中心に物事を考え、まとめることがとても早くできることがわかりました。
わたしは講演会をするとき、いつもあがってしまいます。
もともとわたしは口ベタで、人前で話すことは苦手。子どもの頃から学校の先生に指名されることでさえ、いつもドキドキしていて、まったく授業に身が入らないときがありました。
何回、何十回やっても同じです。
それ以来、なるべく人前に出ることでさえ恐怖心を覚え、
一切拒否してきました。
しかし、そうしている間、友人のアドバイスをいただきました。
それは、
「オレもそうだよ!人前はどうも苦手だ。結婚のスピーチだって大変さ!でもね、こうするとあがらなくなったよ。今までは多くの人に聴かれているとか、格好いいことを話さなければ、どうせ話すならこう話さなくてはと思ってきたが、どうしてもダメ!いつも失敗。もうダメ!それでも話さなければならないことがあって、やぶれかぶれでこうしたんだ。それは自分の身近な体験や経験を話すことにしたのさ。そうしたら、スラスラと話せるのだよ!だって本当のことじゃん!こんな楽なことはない。それ以来、むずかしい台本なんて作らないで、自分の身近な体験を話すようにしたらとても楽になったんだよ…」
そう、体験ほど強いものはない。
体験や経験は人と比較のできないもの。
ましてや、上手い下手もない、自分だけのオリジナルの世界。
そう、あれ以来、わたしも自分の体験や経験だけを話し続け、今では講演会も楽しく、面白く思えるようになった。
今は講演依頼もわくわく待ち望んでいる。
そう。本の世界、文章の世界もまったく同じ。
人はだれもが独自のドラマをもっている。
それが創作する、著作者になるコツのコツのように思えるのです。
体験や、経験って自分だけのオリジナル。人には参考にはなるけれど、誰にも真似はできないし、それが独自性ですし、個性ですよね。そのオリジナルな体験や経験ほど強いものはありませんし、読む人に共感を与える気がするのです。
このnoteの世界だって、子育て、病気、お仕事、人間関係、夫婦や恋人同士。恋や愛のお話し、お別れや出会いなどその人の体験ほど役に立ち、学べて、面白いものはない気がします。ですから、他人のマネなど必要はありませんし、文章が上手い下手などという単なる比較対象の世界とは異なる気がします。
そう、体験や経験こそがその人の知的財産権(著作権)だからです。
続く〜
文字数3,981文字
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※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。
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ラインスタンプ新作登場~
「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいていますのでどうかお許しください。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。
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※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
特定非営利活動法人著作権協会
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