519.本を発行するって不思議なことが起こります。【出版論⑰】
さて、3冊目。たった1冊が3冊分となって同時に売り込み続けた…。
相変わらず、丁重なお断りのお手紙が増え続ける。しかし、これは私の大切な宝物データ。まるで趣味のように現在もきちんとファイルに入れてある。
そして、3冊目はビジネス書にチャレンジしてみた。
だが、どこも反応がない...。
私の最初の目標は、10冊出版する。
そして、ネームバリューをつけて違うジャンルにチャレンジしていきたい...。
確かに無謀かも知れない。
才能も能力も、
何よりも文才はない。
あるのは、アイデア一つ。
人と違うことをする。
そして、またまた不思議なめぐりあわせが起こった...。
なんと、出版社で講演依頼が舞い込んだ....。
参加者はほとんどが編集のプロフェッショナルさんたち。
どうしょう?どうなの?
ええ、私はどうなっちゃうんだろう?
続く~
ここから3冊目が決まった....。
👆前回まで。
本を発行するって不思議なことが起こります。
例えばその1冊の本を読んだ雑誌社から原稿依頼を受けるようになる。
雑誌社というと同じ出版社ですが、週刊誌や月刊誌、季刊誌と考えて見た。
もちろん、出版社や雑誌社であっても一般の単行本を出しているところも多い。
内容は、ほとんどが著作権問題。
別に専門家さんや弁護士さん、弁理士さんたちもいるのに、不思議に思った。
多分、ギャラが違うのか?私は不思議に思い、その話をしたら、著作権の法律問題ではなくて、その著作物、著作権の活用方法にあるといわれた。
確かに第1作目が「著作権活用法」というタイトルでしたし、2作目も「知的所有権ビジネス完全ガイド」というように、ビジネス面での活用方法に注目を浴びたようだ。
確かに、法律書ではなく、ビジネス活用。
そして短期連載をいただいたり、雑誌「スパ」で取り上げられたし続けた。
そして、東京都の発行している会報誌の連載も不定期だが始まった。
そこで驚いたことは、本の印税よりも、原稿料の方が高くいただけることだった。
ただし、締め切りに追われてしまう...。
そんな中で、思わぬ副産物が現れた。
それが、講演会やセミナーの講師の仕事が舞い込み始めた。
本を1冊発行するのは改めて凄いと感じた。
そして、ある大手出版社から講演依頼が来た。
それは編集者さんたち、編集に携わる人たち中心の方々が集まる人たちだった。しかし、私はしばらく考え込んでしまった...。
なぜなら、出版に関わっている人たちはまさに「著作権の世界の中心」にいる人たちばかり。私よりもプロ。弁護士さん、弁理士さんがふさわしいはず。
そこで、依頼していただいた担当者に連絡した。
すると、「いや、当社には顧問弁護士、顧問弁理士さんたちがいますが、それは何かがあった場合、問題が生じた場合の顧問さんたちで、基本は法律論が中心となっている。○○さんの本に書かれているような著作物、著作権等の活用方法、そして、今後の出版業界に必要なスキルだと思ったからです...」
私のような新参者、いや、素人でもいい?...。
法律論ではなくて、作品の活かし方、活用方法...。
私の今後の出版活動の方向性のように思えた。
私の講演内容は自分の本の内容説明、つまり活用方法が中心で終わった。無事に成功したようだ。なんとギャラは出版の印税よりも良い。
そして、さらに副産物が生まれた。その講演会に参加していた編集長の友人を私に紹介してくれて、なんと3冊目を発行することとなった。
【主な内容】
著作権は死後50年間保護される、生前を含めれば100年間もの有効期間を持つ権利である。本書では著作権とは何か、著作物とはどのようなものか、著作権の権利や考え方などを実際の具体的事例に基づいて示しながら、分かりやすい著作権の活用法を紹介することに努めた。
第1章/ 身近な事例アラカルト―あなたの隣りが稼いでる第2章/ 発想事例―著作権アイデアひらめきテクニック第3章/ 守ってほしい貴方に贈る―著作権、訴える人訴えられる人第4章/ かゆいところに手が届く―転ばぬ先のQ&A怒涛の30連発第5章/ 儲かるための基礎知識―知って花咲く貴方の権利第6章 /資料を探せばオニも退散―困った時こそ資料にお願い!
私の友人たちは、「私のお手紙売り込み」を見て、私に次のような1枚物の原稿を依頼してきた。「表現実例」心を打つ極意我流ダイレクト・メール見本」として。なんと自分の趣味まで入れた楽しいあいさつ文。
この方は、私の下絵の上にとレッシングペーパーを被せてトレースした手描きの挨拶分「表現実例」心を打つ極意我流ダイレクト・メール
この方は3級建築士(実は1級建築士)と言う肩書で、建築の仕事を次々と決めている。(文字はパソコン文字)「表現実例」心を打つ極意我流ダイレクト・メール
この方は発明やアイデアを売り込むときに使うあいさつ文(パソコン文字)「表現実例」心を打つ極意我流ダイレクト・メール
こうして、たった1冊の本が、3冊となり、めでたく世に出た。
この大きな理由は、はじめての売り込み先、実業の出版社さんの編集長の言葉のおかげだと今でも信じている。この言葉は私のバイブルとなった。数年後、ある出版パーティで偶然、この編集長とお会いすることができた。彼は私を覚えていて、すぐさま謝罪した...。別に謝る必要はないし、私には感謝しかない、と伝えた。それ以来、現在も親交がある。ただし、この出版社からはまだ本を出したことがない(笑)
現在も、私は日々、膨大な売り込み活動をし続けている。
基本は1週間に3か所。月に12か所。年間144回売り込み続けている。
それは新しい企画本を書くたびに、今までボツした出版社さんに編集長のお名前入りで何度も送らせていただいている。
そして、だんだんと親しくなり、友人が増えていく。
別に本を出してくれなくともみなさんとの交流が広がって行った。
ああ、出版って大変なんだ...。と教わり続けている。
この3冊がきっかけでこんな現在となった...。
今でも、信じられません...。
本日、あけましたね、おめでとうございます。
次回【出版論】最終回前編2部から3部作となります。
私の現在と、出版界の裏側や、大変さ。そして、たくさんの人たちの売り込みと新人探し。ネット時代の出版の在り方等、のお話となります。
そして、新シリーズ「(仮称)著作者になる方法」を予定しています。
本編が、noteのみなさんに、きっと、みなさまのお役に立ちますように願っています~
本年もどうか、よろしくお願い致します。
※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。
ラインスタンプ新作登場~
「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいて、翌週には必ずご返事させていただいていますのでどうかお許しください。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。
※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
特定非営利活動法人著作権協会
「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)
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