522.noteの世界を見ていると、いつも驚きます。それは素晴らしい作品が膨大にあるからね。【出版論⑳】最終回・後編
【出版論】最終回前編2部から3部作の最終になります。
私の現在と、出版界の裏側や、大変さ。そして、たくさんの人たちの売り込みと新人探し。ネット時代の出版の在り方等、のお話となります。
そして、次回から新シリーズ「(仮称)著作者になる方法」を予定しています。
本編が、noteのみなさんに、きっと、みなさまのお役に立ちますように願っています~
本年もどうか、よろしくお願い致します。
noteの世界を見ていると、いつも驚きます。
それは素晴らしい作品が膨大にある。
まさに、宝の山に見えるからです。
私の知人や出版社の方々のセミナーに出るとき必ずこのnoteのお話をします。
その理由は作品の宝庫、そして、著作者、クリエイターさんたちの宝庫だからです。
そして、才能のある膨大な新人さんたちがいるからです。
おそらく、未来はこのnote出身者さんたちが現在の出版界を動かす革命になるのではないかと真剣に思うのです。
今まで、今でもどうして出版社さんたちがこのnoteの作品群を見て、出版に踏み切らないのか?不思議に思うのです。
noteの面白さは、その作者の考え方や能力(個性、独自性、人間性)などがわかります。本当は、作品の前に一番大切な部分のようにも思えます。
出版の世界は「売ること」「売れること」「儲けること」「儲かること」、そして利益を得ることが最大な目的です。
創作する人たちも、もちろん、「稼ぐ」「稼ぎたい」が目的ですが、作家さんたちの本来の使命はたくさんの人たちに、
自分の作品を手にして読んでもらいたい。
自分の考えを伝えたい。
楽しんでもらいたい。
面白かったと言われたい、
お役に立ちたい、
後世に残したい、
何よりも本という形にしたいという目的感があります。
作家さんたちがいくら勝手に儲けたいといっても、そう簡単に本が売れて儲かるわけではありません。
ほとんどの作品は本の内容にもよりますが、やはり出版社の力だったり、努力、情熱、執念などによるもののように思えます。
このように両輪の輪が成り立って初めてヒット作品が生まれている気がします。
書いただけでは本は売れませんし、出版するだけでも売れるわけではありません。そのために編集人、編集者さんたちがいるのです。
すべてのnote作品は読み切れませんが、「スキ」が多いとか、「フオロワー数」「ビュー」の数が多いとか少ないというのは出版するにあたってはまるで関係ありません。
それはあくまでもnote内での評価だからです。
これが出版の場合だと、
「どうしたら売れるか?」
「どうやったら売れるか?」を考えてくれるのが出版社の考え方(仕事)ですから、やはり内容が一番大切な気がします。(最終的に料理するのは出版社のお仕事です)
また、別にペーパーブックという出版だけが出版のあるべき姿ではありません。
もう、このSNS等の発展とともに、創作者自らが自由に何冊でも出版できる時代になったからです。
しかし、この電子書籍の歴史はまだ10年は過ぎていない気がします。
今の時代は、ひとり放送局も、ひとり出版社も、ひとり起業も自由にできる時代になりました。もちろん、ネット等を利用して自分の商品の販売までも販売できる時代です。
noteの世界で有料ページも良いかもしれませんが、稼いでいる人もいるようですが、現実はわずかなものです。その点、電子書籍などもまったくリスクがありません。(電子書籍の方が効率が良い)
すべては自分の手間と労力だけで済むからです。
また、ペーパーブックを自分で印刷してネットで販売なども可能な時代。
さらに驚くべきことは現在の出版社の形態(大量の部数)ではなく小ロット印刷(10冊から何十冊)も可能。在庫を持ったり、返品や倉庫なども入りません。
注文が入ってから本を印刷して送ればいいのです。
(2万円から3万円で印刷可能の小ロット出版)
また、書店に置きたい場合は地元の本屋さんに相談して本屋さんの取り分をしっかりすれば直接書店にも置くことは可能です。別に出版社を通さずでも置くことは可能です。
(レジでのバーコード問題があり事前相談が必要)
また、電子書籍の販売と同時に、印刷した本も同時に販売することもおすすめです。すべての人たちが電子書籍を愛しているわけではありません。また、電子書籍の場合はアマゾンで一般書籍と同じように扱い、宣伝してくれることも嬉しいことです。もちろん、代金はすべて振込となります。(パソコン上で管理)1冊を電子書籍と印刷本と2タイプにしても良いですね。
さて、またまた膨大なnoteのコンテンツのお話に戻ります。
みなさんの膨大な作品は随分と溜まった気がします。
私でさえ3年を超えましたが本にした場合膨大な冊数となります。
しかし、すべてが本の内容にあてはまる問題ではありません。
1冊の本にするためには、全体の企画や構成が必要です。
内容がバラバラでも困りますし、統一性も必要。
そのために全ての作品をチェックして、テーマ別、ブロック別に分ける必要があります。何といっても前回にお話しした電子書籍の場合は50頁から100頁以下。(楽しみながら編集)
出版印刷の場合も同じでもかまいませんが本の厚みや重厚感、価値観などを考えると100頁~200頁が必要かも知れません。あまり薄すぎると背表紙がなくなってしまいますからね。
これからの時代、専門の出版社、一般の創作者自身のひとり出版社、出版も可能な時代になりました。
自分の好きな本にする。
自分が作りたかった絵本や写真集。
一般的に本になりにくいといわれている、詩や俳句、短歌なども自分がまとめて、自分で編集するのも楽しい。
出版社1社で、たとえ気に入られたとしてもこのnoteの作品をすべて出版することは不可能なことですが、電子書籍や自分で小ロットで本を発行することも楽しいことです。(何冊でも可能)
売ることも大切ですが、楽しむことも大切です。
また、電子書籍等の発行の仕方などは本屋さんに出版されていますし、ネットでも調べることができます。
また、販売するということは「事業」になります。
そのため自分だけでは難しければ、パソコンを得意とする若い人たちに力をお借りして電子書籍を発行することも一つの方法です。(自分でできない場合は)この電子書籍は業者さんに頼む場合もありますが、費用がかかります。あくまでも自分で作成、または、パソコンに強いお友だちに力をお借りすることをおすすめします。
終わり。
本回もここまで読んでいただいて感謝申し上げます。「noteと言う世界」第3章から、書くnote「出版論」シリーズは今回で終了となりました。続けて、次回から、さらに深化して「出版シリーズ」第2章【(仮称)著作者になる本】を始めます。どうか引き続きお読みください。
👇️ご参考
👇私のおススメする小ロット印刷所
まだまだたくさんあります。自分の予算や内容に合わせてお調べください。
※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。
👇のホームページには私のペーパーブック、電子書籍のすべてを掲載していますのでお時間があるときに見てくださいね。「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)
ラインスタンプ新作登場~
「noteと言う世界」第3章から、書くnote「出版論」シリーズは今回で終了となりました。続けて、次回から、出版シリーズ第2章「(仮称)著作者になる本」を始めます。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れます。しかし、必ず読ませていただいておりますのでよろしくお願い致します。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。
※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
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