441.書くnote⑧noteを書き始めると人生が変わる気がしませんか?文章には「書き言葉」と「話し言葉」があります。[後編】
1.noteを書き始めると人生が変わる気がしませんか?
文章には「書き言葉」と「話し言葉」があります。
私の場合は文芸作家でもありませんし、エッセイストでもありません。
また小説などと言う文や論文などと言うむずかしい世界は苦手の世界です。
そのため、「書き言葉」はなかなか上達できません。
ですから、簡単に諦めています。
また、作家さんたちでも「書き言葉」でなくて、「話し言葉」の作家さんたちもいますし、あえて「話し言葉」に意識している人もいるようです。
では、「書き言葉」と「話し言葉」の違いと言うのは、読んで字のごとく、「話し言葉で、話している」というだけの違いのような気がします。
私の場合「書き言葉」ですと、書くための言葉探しのため時間がかかりすぎてしまいます。この言葉で良いのか、とか、ああした方がいいのか?というように意識してしまうと書けなくなるという大欠点があります。
ですから、講演会などのように語りかけてしまう文の方が自分にとっては非常に楽しくて楽なのです。
以前、私の講演会をテープで録音して「文字おこし」をしたことがあります。すると、言葉と文章はまるで違うことがわかりますが、言葉を文章にするという面白さもあります。
作家の志茂田景樹さん、井上ひさしさん、映画評論家の淀川長治さん、映画監督等のビートたけしさんなどはテープ起こしして作品を書いているというお話を聞いたことがあります。
作品を見ると、やわらかな口調の「話し言葉」という感じを受けます。
では、「話し言葉」ってどんなものでしょう?
これも読んで字のごとく、「日常の会話」の言葉です。口語とも言われています。「書き言葉」は書くことでの言葉ですが、日時用の会話の場合、文章にせず、言葉で話すことです。
「話し言葉」には特徴があります。
それは、人によって「話し方が違う」ということです。地方などでは方言もありますが、結果から話す言葉と、説明から話す言葉の順序も異なります。
ただ、どんな特徴かと言えば、
1.理解しやすい言葉が使われる(簡単)
2.表現がくだけている(簡略)
3.文の長さは比較的短い(単純)
4.語順の入れ替わりが起こる(倒置)
5.感嘆詞、疑問詞、敬語が入る
6.方言が混ざる(地域による)
7.その他
人とお話しするときも同じですがむずかしい言葉はあまり使いません。講演会などは余程の技術的な論文発表でない限り、理解しやすい言葉になっていることがわかります。
「書き言葉」の場合は、おわかりの通り、文章を書くときに使われる言葉です。文語ともいいます。この場合は話し言葉よりも正確さがあり、難しい言葉や漢字なども使われ、文章を書く場合に伝える方法に向いているようです。
「書き言葉」の特徴は、すべてにあてはまりませんが、
1.文法が正しく、正確に情報が伝わりやすい(正確さ)
2.読み返せるので誤解や勘違いが少ない(言葉はその場で消えてしまう)
3.話の内容が整理されている(構成や組み立てがきちんとしている)
4.表現が硬く、親しみづらい(難しさや難解さもある)
5.冷たい印象になることがある(書いた人の感情が少ない)
6.パブリックな印象がある(公な文章)
7.その他
2.「書き言葉」と「話し言葉」の比較
「話し言葉」は対話型のため、言葉を相手に投げかけやすく感じます。特定の人に対する言葉であっても、誰にでも親しみやすく感じ、自分に語りかけているように感じるものもあります。
「書き言葉」の場合はこの対話性に乏しく、一方的に情報が届いているような感じがします。特定の人ではなくて広範囲の人たちのための言葉と感じます。
「話し言葉」には、おわかりの通り「リズム」と「テンポ」を感じることができます。同じ文章でも心に入りやすい、わかりやすさがあります。
漫才のきみまろさんの漫談は聞いて良し、文にしても良し、という語り部としてのリズムとテンポを感じます(ビートたけしさんのエッセイなどもリズミカルですね)
「書き言葉」の場合は、この「リズム」と「テンポ」はありません。淡々と文章が綴られており、じっくりと、少しずつ理解しながら読むことができます。つまり、自分のペースで書くことができる。無理してわかりやすく伝えるのではなく、しっかりとした理論などの裏付けなどもまとめることができます。
「文字おこしの言葉」は、また面白い言語のような気がしています。
まず、録音が基本です。もちろん、インタビュー、座談会、会議、対談などはすべて話し言葉となります。
講演会などの場合は一人舞台の場合、「書き言葉」と「話し言葉」が混ざる場合があります。例えば、パワーポイントや配布資料をもとにお話しする場合もありますし、なんの資料もない言葉だけの講演会もあります。(オンラインは原稿をただ読んでいるだけのように感じてしまいます)
このように、「話し言葉」「書き言葉」にはそれぞれ特徴があります。
どちらにしろ、noteの場合は楽しくないと、楽しんでもらえない気もしますね。
みなさんのnoteは「話し言葉」ですか?
それとも「書き言葉」ですか?
どちらが好きですか?そうですね、好きな言葉で良いと思います。
せりふの専門家である劇作家ふたりが、話し言葉について徹底検証。従来の日本語論とは違う角度からその本質に迫るとともに、日本の演劇を真摯に見詰める──。せりふにおける助詞・助動詞の重要性、日常会話とせりふの相違、敬語や方言や流行語の扱い方など日本語のマエストロによる話題は汲めども尽きない。言葉と演劇に対する熱い思いを胸に語り合うわかりやすくて面白い対話集。
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今回から、「noteと言う世界」第2章「書くnoteの世界」シリーズを少しずつ始めましたのでどうかお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいて、翌週には必ずご返事させていただいていますのでどうかお許しください。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。
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※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
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