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508.楽しみながらの出版社選び。ここまでは自分が選ぶ。選んだあとは選ばれるかどうか?選ばれる立場に変貌する。【出版論⑧】


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出版社さんとの付き合い方⑥


1冊の本を3冊分に分けて、3種類にして、読者に伝わるように、読み手を意識してすべてを書き直すことにした。
そして、完成したら再び二人の先生に読んでもらって、喜んでもらいたいと願った...。
 
 
そして、私は、月に3か所、1年間に36か所に売り込む覚悟と何度でも書き直す決心をした。そして、いよいよ、はじめての出版?しかし、またまた考えられないことが次々と起こり始めた….。
 
 
👆前号より

 
数か月かけて、1冊の本がなんと3冊分となった...。
 
もう、自分勝手な自己満足ではない。
読む人の気持ち。
読む人に親切で優しい表現。
むずかしい専門用語よりも、素直な自分の気持ちや考えをストレートに伝える。
 
文章が上手いとか、下手だとかと思う前に、
「伝わるか、伝わらないか?」
「読む人を第一優先」にした。
 
さあ、一からやり直しだ。
 
先生とN本さんのところにそれぞれ書き直したコピー原稿を2組にして、届けた。
 
「…おう、面白い~本はな、うまい下手じゃあない。上手い下手だというならワシの本など下手くそな本の部類になる..。そんなことより、面白いか?面白くないか?役に立つか?立たないか?そして、最後にアイデアが必要となる。例えば黒澤明監督の映画「七人の侍」がある。ただの野武士たちの集まるアイデアじゃあつまらん。お金も力も戦う力もない百姓たちをはみ出した野武士たちが命を懸けて救う~凄いアイデアだ。そして、登場人物ひとり一人に魅力を持たせて涙あり、笑いあり、緊迫感がある。まさに物語におけるアイデアが満載。これは、あくまでも映画の話だが、どんな世界でも「アイデアなきもの」はつまらない...。」と先生は、下手くそな私を応援するかのように褒め称えた。同席していたN本さんも、褒めてくれた。「…これなら、どこかの出版社が出してくれるかもしれないね...」
 
私は、たった二人の読者に読んでいただいたことも嬉しいが、褒めてくれたことの方が嬉しかった...。
私は、新大久保駅の近くの誰もいない公園のベンチで自分の原稿を胸に抱きしめて泣いていた...。
もう、これ以上の喜びはない気がした。
そう、人生で最高の一日を迎えた気がした。
 
 
 
さて、次は「売り込み」だ。
 
今度は誰からの紹介のない裸一貫。
本当のまっさらからの再出発。
 
しかし、どの出版社に持ち込み、売り込みをすればいいのだろう?
今までの情報源は大型書店に出向いて出版社リサーチをし続けていたが、その相手の出版社の規模がわからない。
つまり、大手なのか、中堅なのか。小さな会社なのかがわからない。そして、今まで、現在、どんなジャンルの本を出しているのかがわからない。書店に行けば新刊の案内などが置かれているがそれだけではわからない。
 
そこで、ある本とであった。


出版ニュース社発行2018-2019版


 
それが「日本の出版社・書店」全国出版社名簿 図書カード読み取り機設置店書店一覧という本だった。当時はまだネットは普及していない時代。ワープロからパソコンに移り変わる時期だった。

出版ニュース社より
現在は、ネット上でも同じような内容を調べることができる。

 
この出会いは、私にとってはバイブルと同じ。
本を手にして驚いた。なんと小さな文字で日本のすべての出版社と書店リストが載っている。
 
そして、「会社名」「代表者名」「編集者名」「住所」「電話」「ファックス」「メール」「ホームページ」。そして、「資本金」「従業員数」「部門(ジャンル)」「雑誌名」等。
 
なんと、ありがたいことだ。
ページ数は約700頁近い。
一体、日本の出版社って、小さな出版社から大きな出版社が全国に何万社?何十万社?あるのだろう?
 
これから売り込みする人にとっては大切なバイブルのような気がした。(現在はネットを多用している)
 
さて、ターゲットを絞った。
例えば、私の場合はどうやら「エッセイ」や「ビジネス書」にあたるらしい。
 
だから、漫画本、絵本、詩や小説のジャンルではない。
だから、まずは、自分に合ったジャンルの出版社探しから始めた。
 
当然、あまりにも違う分野では無理がある。
スピ系や自己啓発、思想や宗教でもない。
 
そう、自分が出版社を選ぶ。
 
実は、これだけでも楽しい市場調査。
出版社先を決めたらメモして(本にしるし)、ネットでその出版社の過去から現在発行している作品にどんなものがあるかチェックする。
あまりにも類似はむずかしい。
出版の目的はやはり、新しい考えや、新規性のあるもの。
似たような内容のものはほとんど出さない気がする。
そして、全体の出版物を見ていると「読者層」というものが出版社によって違うことがわかる。すると、自分の書いたものの「読者層」も考えて見るようになった。
 
さて、楽しみながらの出版社選び。ここまでは自分が選ぶ。選んだあとは選ばれるかどうか?選ばれる立場に変貌する。
 
次は、「売り込み」、売り込むための「企画書(要約)&企画出版のご検討のお願い」を作成する。一体どうなるのだろう….。

 

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※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。


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ラインスタンプ新作登場~


「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいて、翌週には必ずご返事させていただいていますのでどうかお許しください。

では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。


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※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。

私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
                    特定非営利活動法人著作権協会


「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)

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