(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
ちょっと前に小田島雄志先生の「ぼくは人生の観客です (私の履歴書)」を読んだのですが、少々欲求不満感が残ったので、改めて先生の「シェイクスピア」に関する本を読んでみたくなりました。
1590年の「ヘンリー6世」から1613年の「ヘンリー8世」まで、第一期(1590-94)の修業時代、第二期(1594-1600) の成長時代、第三期(1601-8)の絶頂期、 第四期(1608-13)の晩年と分け、すべてのシェイクスピアの作品をスコープにいれた小田島流の解説が楽しいですね。
やはり、最初に書き留めておく作品は「ロミオとジュリエット」です。
小田島先生はこのシェイクスピアの代表的作品の魅力をこう記しています。
次は、当然のごとく「ハムレット」。
小田島先生の説く “ハムレットとの接し方” です。
そして、最後は「あとがき」で語られる “小田島先生にとってのシェイクスピアとは”。
この本の出版は1982年ですが、ちょうどこのころ(ほんの少し前)に私も教養学部で小田島先生の講義を履修していたんですね。もう40年以上前のこと、うすぼんやりとですが、先生の熱量の高い講義模様が思い出されます。