還暦からの底力 ― 歴史・人・旅に学ぶ生き方 (出口 治明)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
出口治明さんの著作は久しぶりです。
私もまさにこの世代に突入してしまったので、ミーハー的ですがタイトルに惹かれて手に取ってみました。
ただ、読む前から何となく “主張のトーン” は想像できるような気がしていました。やはりその直感は概ね外れてはいなかったようですね。“出口さん流” のストレートな語り口が(その是非はともかくとして)溢れ出ています。
たとえば、こういった言いぶりです。
本書は、“還暦世代”に向けての単純な出口さんによる「指南書」ではありません。「人・本・旅」といった、こうした方がいいというアドバイスももちろん語られていますが、特に後半パートは、昨今の社会を俯瞰しての「出口流の読み解き」が記されていました。
まさに、出口さん自らが手本となって、“還暦からの底力”を発揮している姿を示しているようですね。