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#ポルトガル
また戻る、サンティアゴ・デ・コンポステーラ【ポルトガルの道(終)】
(注:いきなり最終回から書きました)
またこの場所に戻って来られるなんて夢みたいだった。
6年前は、大掛かりな改修工事中で青い足場が組まれていたサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂だったが、初めて全貌をはっきりと見ることができた。
まぶしい。
そして大きい。
あちこちで抱き合うペレグリーノ(巡礼者)たち。
「We made it!」
私もフェデリコと抱き合う。
少しだけ早く着いていたクリス
思い出のガリシア【ポルトガルの道#8】
ポルトガルの道、歩き旅8日目。
昨日あたりから、ぽつぽつと歩いている巡礼者が増えてきた。2つのルートが合流したせいである。明日にはまた分かれ道があるから、昨日と今日が、一番歩く人が多い行程かもしれない。
夜明け前に出発したが、今朝に限っては、夜明け前から歩き始めている人が私の他にも数名いた。夜明け前の静かな道を独り占めして歩く私のささやかな楽しみは、残念ながらお預けとなった。
都会を抜けて、お祭りの町へ【ポルトガルの道#7】
ポルトガルの道、歩き旅7日目。
今日でポルトガルのポルトから歩き始めて1週間である。
「ポルトガルの道」という名称だが、すでにスペインに入っている。
今日歩く道は、これまでとは少し趣が異なる。旅仲間の巡礼者たちもいつもよりも少しワクワクしている雰囲気があった。何が違うかと言うと、ルート上に大都市があるのだ。
スペインのガリシア州最大の都市、Vigo(ヴィーゴ)に立ち寄ることになる。前日に宴会をし
スペインで食糧難とポゴシプタ【ポルトガルの道#5】
歩いて旅するポルトガルの道5日目。
足が仕上がってきている。
これは、こういう巡礼旅等のロングトレイルを歩く人なら分かってもらえる感覚だと思うが、足が仕上がりまくってきている。
どういうことかと言うと、足の太ももやふくらはぎ、膝、股関節などの筋肉痛等に悩まされなくなり、スイスイと足が前に踏み出せて、足の裏も固く強くなってきて、靴擦れなどができそうなリスクを乗り越えられた頃合いがやってくる。それを「
スペインへの国境越えはボートで【ポルトガルの道#4】
歩いて旅する、ポルトガルの道4日目。
3日目はすごく楽しかった。
まだ歩き始めて3日目だけど、歩き旅カミーノの醍醐味、よい出会いとよい宴と適度なハプニングに溢れた一日だった。まだソファーで寝ていたデイヴを起こして、後でねと伝え、まだ寝ぼけているクリスティーナとはヘビに襲われずに済んだことを確認しあって、いつものように一人で先に宿を出た。
昨日の楽しい時間を一人で思い出しながら歩く。
この先のル
この道で最もクールな宿【ポルトガルの道#3】
歩いて旅する、ポルトガルの道3日目の朝。
今日は山越えが2つあるらしいので、いつもより早い6時前に起きて、6時に出発した。
いつもより早く出発したおかげで、綺麗な朝焼けが見られた。
朝焼け、日の出前の朝バナナの味は格別である。
山越えが2つあるらしいが、そういう情報は、Buen Caminoのアプリを見て確認している。アプリで現在地やルート情報、距離、宿の情報などが見られるので、ガイドブックな
セカンドステージ【ポルトガルの道#2】
歩き旅、ポルトガルの道2日目。
1日目のnoteはこちら。
Vila do condeの宿を6時半頃に出発。基本的に私はノロノロスピードで歩くのが遅いので、みんながまだ寝ている時間にそっと抜け出すように出発しがちである。昼下がりにはほぼ全員に追い抜かされているような状況なので、できるだけ早く出発したい。
早朝に歩き始めると、町には誰もいない。独り占めできる貴重な時間帯だと思っている。昨日、vil
潮風を感じながら。【ポルトガルの道#1】
これからポルトガルのポルトから、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩き続けた旅の記録を綴っていこうと思うので、毎回、以下の前置きを乗せておくことにします。
いわゆる普通の(?)ヨーロッパ旅行記や世界一周旅行記はいったん中断となり、ここからしばらくは、ひたすら毎日海岸沿いや森の中を通り抜け、町から町を歩き続け、食べ続ける旅行記となります。
だけど、この道の途中でたくさんの仲間と知り合え