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心の繭ともやもやの昇華

風の気温と、日差しの角度が変わった。
暑いながらもう真夏のそれではない。
何をしててもしなくても時間は過ぎ、季節は巡る。



今日はママのヘアカットに行くと昨日話したけど、元来、起きてから考えるタイプだし今日は起きても来ない。



前の私なら、午前中には起こして朝食を出し着替えをさせてこの気温35℃に迫る残暑の中、ママを連れ出しただろう。一瞬よぎったが止めた。




起きてきたら、私の手間は増えるばかりだし昨夜は寝るのが遅かった。
起きて来るのを待とう。




それより植物たちをベランダに出して日光浴をさせ、お風呂の蓋をしたい。流れの芳しくないシンクと洗面所のパイプもスッキリさせたい。



風呂の蓋もパイプも出来た。
気になってて出来てないことを出来るのは宿題をこなしたみたいな気分で、達成感すら感じる。




日記も書けた。
気持ちを文字に変換して綴った。
もやもやが胸元から、形なくペン先に移動するみたいに私から出た。




自分の中の一種の昇華儀式とも言える。
大切な時間だ。



それでもママの食事はたんぱく質を中心に炭水化物も摂れるよう、今日は鶏ミンチとはんぺんを混ぜてナンプラーで味付けした具を春巻きにした。



玉子たっぷりのサラダにはきゅうりとハムを入れて豆腐も添えた。



ところが、今日の課題の風呂掃除と植物たちの日光浴と食事も支度したのに、22時回っても寝床で起きているシグナルだけ出してママは起きてこない。




そろそろ起きて、お茶飲みな
トイレ行かないと、
ご飯はこれ
薬はここ…



ママを規則正しい生活にするには、私が舵取りしなくてはいけない。
そして認知症以前、ずっと昔からそうだったことを思い出す。



ご飯を出す。
時にありがとうが返ってくる予定調和の私の耳に届くのは

これがご飯なの?!という台詞だったり、これを食べろっていうの?!という言葉だったこともある。




やってられない。
最近はそんな事言わないが、黙って食べない。そんなんだったら食べないからね!と脅迫めいた事を言われたこともあった。




だったらいいね、を私が覚える前のこと。




食べないと私が困ると思っている。
なぜ?( ;∀;)




そういう
色々を抱えて来たんだ、知らずうち我慢とかママの気に入るように動くようになっていたんだ、仕組まれたように。



それに気がついて目が醒めた今年。
まだ目覚めたばかりで、新世界が眩しく見慣れないけど出来るだけの事をしてきたんだから、召使のようになることはない。




今日の日記に文字として残した事をいつか
私は読み返して、後悔するだろうか?
それとも、その時の未来の私は慰めるだろうか?



今此処にいる私は
言葉を大切に思っていて、心の繭から絹糸を紡ぐように繊細に指先を動かしながら綴っている。
私にとってはどれも大事な言葉たちであり私の真実だから、未来の私が読んでも叱る事はないだろう。




この、気持ちを紡ぎ出した言の葉は過去になっても、2024年9月の私の想いから出来ているのだから。



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これからも人の心に何かが灯る記事の為と猫のために大切に使わせて頂きます(*´▽`*)