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診察のコスパをあげる3つのコツ
みなさん突然ですが、白衣を着た医師を見たときどんな印象を抱きますか?
気難しい・怖い・高圧的・カタブツ・変人…など好意的な印象をもてない側面もあるかもしれません。
診察で困っている症状を上手く伝えられないなど、悩んでいる方へ、日頃医師とお話して仕事している私から、診察室で確実に困りごとをコスパよく伝える方法を3つ考えてみました。
※ 介護をする方にも役立つお話です
◎ これからお伝えする3つを、メモに書いて医師と見ながら話をすることをオススメします。
よく配られる「血圧手帳」や「糖尿病連携手帳」などに書いてある情報は、医師も非常に参考にされます。そのアイデアから着想を得ています。
① 一番困っていることを最初に伝える
例えば、寝ている間に咳が出ることで、寝不足なのが一番の悩みだとします。
そこで、あなたは医師に何と伝えますか?
A.寝ているときに咳がでるので困っている。
B.寝不足になるくらい咳が出て困っている。
どちらも似ていますね。
表現の違いで医師の見立ては変わる
ちなみにB.と伝えた場合、咳が出ることと寝不足の両面が治療の対象になり得ます。
一方で、Aと伝えた場合、咳が止まれば寝られると理解になり、寝られることの不自由さを解消できないかもしれません。
② 病前後の変化を時間経過で伝える
病気にかかる前後で症状(できること)の違いを伝えましょう。
例えば、2月に入ってから鼻水が止まらず仕事が手につかない。昨年も2月くらいからくしゃみが出ていて、4月くらいまで続いたと伝える。
いつから、何ができなくなったかが大切
これは花粉症の症状だと疑われますが、そうでない可能性もあります。ここで「花粉症」と断言した情報を医師に伝えることで、その治療に限定し、症状の改善がされない可能性もあります。
つまりセルフジャッジは要注意です!
これは介護が必要な方の症状を説明するのにも有効です。年齢のせい、疲れのせいと伝えて、そこから踏み込んだ解決策を提案できる医師は少ないはずです。
③ 「様子」を見ましょうをクリアにして帰る
医師からお薬出しておくので、とりあえず様子を見ましょう。と言われことはありませんか?
症状悪くなったら、また来てくださいね。と。
何の様子か・いつまでのことか
必ずクリアにして診察室を出てください。
・何の様子か。症状なのか、副作用なのか。
・いつまでか。薬を飲み切るまでか、症状が悪化するまでか。
最低この2つです。
帰宅後、まだ我慢できないくらいだからと、放置すると症状が悪化することもあります。
結果、後味の悪い診察になり今後の受診関係にも影響するかもしれません。
いま、お伝えしたことを意識すると、診察のコスパは必ずあがります。いい医者選びに等しく、いい診察室の過ごし方も重要だと考えます。
『コスパをあげる=医師側の良質な診察』の関係に近づきます。
◎ 介護をする方にも役に立ちます
サポートいただけるヘルパーさんや、看護師さん、ケアマネージャーさんなどに情報を確実に伝えていくことが、当事者さんだけでなく、介護する私たちの生活を豊かにしてくれるはずです。
医師もまた人間。目の前で困った患者に寄り添い助けたといと志す尊い方々ばかりです。
是非お試しいただき、コスパ高い診察になることを願っています。