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【雑感】 文春報道の訂正
週刊文春が、中居正広のレ●プ事件がフジテレビによる組織ぐるみでお膳立てされていたとの見立てを、後に訂正したことが話題になっている。
訂正したことをもって報道がまったくの虚偽だったのかといえば、下記リンク先の流れが事実であるならば、実は大筋は間違っていないように思える。
【⚠️フジテレビかわいそうではない】
— パナマ文書 (@Panamabunsyo) January 28, 2025
週刊文春が事件当日「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていたが、1月8日発売号以降は「X子さんは中居に誘われた」「A氏がセッティングしている会の"延長"と認識していた」と修正しているという「説明文」を電子版記事に記載し、1月27日配信… pic.twitter.com/cimVPtI69n
被害者女性の眼には、事件当日の景色がフジテレビプロデューサが関与したように見えた、組織ぐるみでハメられたと感じた。
そしてそれを文春が伝聞(守秘義務がある以上、女性に直接取材しても証言は得られないはず)で記事にした内容が、実際の事実関係とは違っていたということなのだろう。
僕もかつて自分の勤務先にまつわるスキャンダルが週刊誌に書き立てられた際「あ、この部分は事実と違うけど、摑んでいる情報の点と点を想像でつないでるんだろうな」と分かる記事を読んだことがあって、若干の間違いはあっても全体の論旨は間違っていなかったし、よくぞ中の人のような書きぶりができるなと感心したことがあった。
このレ●プ事件の話の前提として、中居正広が女性を自宅に誘い込んで不同意性交を成就させる為に、まず多人数でのバーベキューを開催し、その場で被害者と連絡先の交換に成功。次回は多人数を装って誘い1対1にして決行するという手の込んだ計画的なプロセスを踏んでいる。
そしてその卑劣なレ●プをいたす為に、被害者女性を引き合わる為に誰が介在し暗躍したのかといえば、女性と同じ会社の上役にあたるプロデューサ氏以外の誰がいたというのだろうか。
そして、不同意性交が行われた後で、女性がその被害を会社に相談したということは、中居正広とのパーティなり会食なりが、業務の一環だったと認識していたからではないのか。
さらに、直接レ●プの報告を受けた上司の女性アナウンサーから、大多亮専務、港浩一社長にまで間を置かず情報が上がっていたことは、当人たちが認めている。
にも関わらず、実際には会社側から何の対応も取られることはなく、レ●プ犯の中居正広は自社の番組に起用され、不同意性交の事実は経営トップの主導で隠蔽され続けた。
フジテレビのコンプライアンス委員会の委員長だった遠藤龍之介副会長が、1年半後の女性セブンの最初の報道でこのレ●プ事件を知った(!)という事実こそが、この隠蔽工作がいかに会社ぐるみで完璧に成されていたかを逆説的に物語ってはいまいか。
そして、フジテレビが一切関与せず、自社にたまたま出演していたタレントが、たまたま勝手にやったことだったのだとしたら、経営トップが完璧な隠蔽をする動機は何なのか。
代表取締役社長が、たまたま自社社員を守らず、たまたまレ●プ犯の中居正広をキャスティングして、たまたまコンプライアンス委員会にも通報せず、たまたま隠蔽しましたとでもいうのだろうか。
会社がここまで完璧な隠蔽をするのは、レ●プが会社ぐるみで仕組まれたからではないのか、上納されたのではないか
ー 被害者や文春がそのように思い至るのは、むしろ自然なことなのではあるまいか。
これでもなお「文春が悪くてフジテレビはかわいそう」なんて意見が出てくるのだろうか。
今回、点と点をつなぐ過程で、文春側に筆が滑った部分はあろうけれど、それを理由にフジ側なり他メディアが叩きに来るというのであれば、倍返しでは済まない大逆襲が来る気がしてならない。
週刊文春はかつて、『JR東日本に巣くう妖怪』とのセンセーショナルな見出しで、同社労組の松崎明が実は革マル派だと暴露したが、JR東はキオスクの駅売りから同誌を一斉撤去する兵糧攻めを敢行、圧力に抗えず謝罪広告を出すという屈辱の歴史がある。後に、報道は概ね事実だったと判明している。
彼らを本気で怒らせたら、どんな爆弾が炸裂するか想像もつかない。
そもそもの話、本当に無実で潔白で文春が悪いと最初の報道の時点から言えるのであれば、そのプロデューサ氏なり、被害者がレ●プを相談したとされる上役女性アナウンサーなりは、テレビという報道機関そのもので働いているのに、なぜ反論を発表して自分や自社を守ろうとせず、あまつさえアナウンサーは「普段はスクープされる側の芸能人が個人の見解を話しに集まる」ワイドナショーを降板したり、プロデューサともども会社を休んだりしているのか。
繰り返しになるが、組織ぐるみの上納がなかったのならば、なぜ1年半もの間、組織ぐるみの完璧な隠蔽が続けられたのか。
【おことわり】
伏せ字にせよドギツイ表現には眉をひそめる向きもあると思いますが「女性トラブル」などという生ぬるい言葉では、被害者が受けた衝撃と恥辱の大きさ、中居正広とフジテレビの罪と卑劣さの甚大さが伝わらないと考え、敢えて用いています