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つれづれ読書感想文

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2024年8月の記事一覧

つれづれ読書感想文(その36)

「あわのまにまに」 この本はある家族のお話、そして、この家族の時代ごとにどんなことが怒ったのか、そんなことが書かれているお話。 たいていそんなことがあれば生まれた子供が大人になり、また子供が生まれてとつながっていきそうだがそうではない。 この本は時代を逆行していくのだ。 ときは2029年と今の私たちからすれば未来から始まる。 ある姉妹がいてちょっと変わったお姉ちゃんがいる。そしてそのお姉ちゃんのお母さんが亡くなったところから話がはじまる。 次はその10年前の2019

つれづれ読書感想文(その35)

なかなか難しい本というものはどこの世界にもありまして、 それが読めるかどうかというのはその人がどのような読書をしてきたかという経験によるものだと思ってました。 まあ、そういう一面ではあるのですが、どうやってレベルアップするのか。 それを説明した攻略本です。 「難解な本を読む技術」 読んで字のごとくです。この本では特に言語学、現代思想などの分野で難解とされる翻訳本についても読み方、そして理解の仕方を書いています。 読み方はかなり丁寧です。この分野を勉強したい方には最初に

つれづれ読書感想文(その34)

はい、エッセイです。 今日も今日とてエッセイ読んでいきます。 「島と雲と薬草袋/風と双眼鏡、膝掛毛布」 西の魔女が死んだで有名な梨木香歩さんの作品です。 梨木さん、こういうエッセイかかれるんだあと思いました。 そして、こういうこと思う人ってほかにいるんだと思いました。 土地の名というものは謂れがあるもので、なんでこんな名前になったんだろうと思うことが良くあります。 先日は八戸の「鮫」という場所に行きました。 その時に思ったのは鮫が多く取れるのであろう、 でもそう簡単

つれづれ読書感想文(その33)

続編が出ていたということで購入。 「しつこくわるい食べ物」 はい、1作目の「わるいたべもの」に続きエッセイ物の続きですね。 前回のエッセイに引き続き食べ物の紹介描写がとてもうまく、そして おなかがすきます。 食べ物を食べるということは毎日行われるわけで、ほかの事象を行うよりもエピソードを集めやすいような気がします。 ただ、毎日毎日同じものを食べ続けているとそうもいかないわけで、それだけ食生活に関して感じていることが多いんだと思います。 特にパフェの話は分かります。 パフ

つれづれ読書感想文(その32)

よ、読み終わった‥長かった。 だが後半は話が入ってきてるのかそれとも作品の中を漂っているのか、夢見心地での完走だ。 「高野聖」 泉鏡花の作品である。 まず思う。今回のこの本は 夏の!!文学フェア!!のようなところにあったもの?を買ったような気がしたのだが。 いや、違うか?たまたま横にあっただけ? ともかくだ、現代人がこの本をとって一体どのくらいの人が理解できるだろう。 ドグラ・マグラのように世界観云々の話ではなく、単純に文体と表現方法がとーーーーても独特。 昔の人な

つれづれ読書感想文(その31)

美術館に行くのはなんとなく好き。 特に知識は無いが、好きな絵があれば立ち止まって浸りたくなる。 そもそも家に絵を飾るタイプの人間である 家の目に入るところに絵を飾るとその絵が好きなだけ気分が良くなるものだと思う。 美術館で行ったことがあるのは地方のだけかしら。 あまり大きな展示企画のようなものには行っていない。 日本にはあまり有名な画家がいない気がする。 有名というよりポピュラーの方が正しいだろうか。 ようは、ゴッホやモネ、ピカソやダ・ヴィンチがいないのである。たまた

つれづれ読書感想文(その30)

語学の勉強は昔からすきですねえ、ほかの国の言語を話せるということは その人と同じ思考ができるということですから。 それが、今生きている人なのか、もう亡くなってしまった人なのか。 時代を超えて思考を共有できるという魅力が語学を学ぶことの醍醐味だと思います。 そんななか、いろんな語学勉強本を読んできましたが、今回はたまにYoutubeで見かける多言語話者が書かれた本。 「ゼロから12か国語マスターした私の最強の外国語習得法」 Youtuber のKazu さんが書かれた本

つれづれ読書感想文(その29)

今週は新書をたくさん購入してきましたのでその一つを。 「今まで起きたこと、これから起きること。」 周期の話です。 一番わかりやすいのは波。 よせては返す、これが1周期。 これが文明にも国にも、人間の一生にもあるという考え方です。 昔から気になってはいたんです。 ローマ帝国、オスマン帝国、清など繁栄を極めた大国は昔にたくさんありました。 絶対に滅びるんです。 かつては、東インド貿易会社で栄えたオランダやイギリス、そしてアメリカ どうしても移り変わるんです、上がれば下

つれづれ読書感想文(その27)

たまには漫画です。 わざわざ漫画で書きます。 その名もpokemon adventure  日本語だとポケットモンスターspecial はい、そうです。 もう20数年前、子どものときに読んでいたポケモンの長編漫画。 多分50巻近くでてかのかな? 好きで読んでました。ブルーとイエローが可愛いんですよねえ。 今日は県内で恐らく一番大きい本屋に行きました。 遠いので今までいかなかったんですが休み中に行ってみたんですねえ。 噂に違わずとても大きい。 そしてなぜか洋書で昔の漫画が

つれづれ読書感想文(その28)

今日の本は珍しいことにビジネス書です。 自己啓発本にも含まれるのかな? 正直あんまり読まないジャンルですね。 昔はとてもよく読んでいました。 仕事が忙しいときとかに読むのはおすすめですよ。 自己啓発本のいいところは、読み手が欲しい情報が載っているというところですね。 「調べてみよう、自己分析」 「結局9割は〇〇」 なんて本はそのジャンルについてフォーカスして書かれているため自分の知りたい情報が得られて、今でいうなんて言うんですかね、タイパ?がいいみたいです。 逆を言

つれづれ読書感想文(その26)

長い、最近はエッセイや新書なんかばかりを読んでいたから大長編小説を読んでいなかった。 「ラプラスの魔女」 昔ドラマ?映画?になったかな? それは見ていないので勝手にガリレオシリーズなんだと思ってました。 いつになったら湯川先生が出てくるのかなあと思っていましたが出てこないで終わりました。 東野圭吾さんの小説はミステリー小説もさることながら一風変わった作品が好きです。 例えば「名探偵の掟」 この本はいわば鉄則というものに重きを置いております。 密室殺人が起きたら館から出

つれづれ読書感想文(その23)

8月もやっていきましょうかね。 7月は夏が始まる気持ちでいますが、8月に入ると夏が終わりの気配を見せてるし、一体夏はどこにいるんですかね。 とまあ、蝉の声を聞きながら(浴びせられるながら?)読書しているわけです。 今回の本は「積木シンドローム」 ちなみに積木もシンドロームも関係ないです。 「つ」から始まるエッセイシリーズなので積木を思いついたみたいです。本当の意味が他にあるかもしれませんがないような気はします。 8月もエッセイ読むのかあという気持ちですがおそらく歳を取る

つれづれ読書感想文(その24)

空想科学読本って知ってます? 漫画やアニメで起こる事象を科学的に検証したらどうなるのかを 真面目に論じている本です。割と人気があり、昔ドラえもんのタケコプターを頭につけて飛んだ場合、頭が胴体から引きちぎれて頭だけ飛んでいく記述に胸を打たれたことを覚えてます。 そんな空想科学読本がついに、ついに! 「名探偵コナン空想科学読本」 として発売!! いやあついにきてしまいました、われらがコナン君。 キック力増強シューズがどれだけ増強しているのか。 蘭ねえちゃんのキック力がいかほど

つれづれ読書感想文(その25)

フィンランド。 行きたいんですよねえ。 もう、昔から言っている。 ずっと言っている。 恐らく映画「かもめ食堂」を見てからずっと言っていると思う。 そんなわけでフィンランドに行きました系のエッセイは手に取っちゃうんですよね。(またエッセイかい) 「考えごとしたい旅、フィンランドとシナモンロール」 もうそのまんまですね。 著者がフィンランドに行った時の体験談をまとめたエッセイ集です。 特に今回の話ではシナモンロールがよく出てきたかな? 基本的にかもめ食堂からフィンラン