mottie (nob_mottie)

前世紀はソフトウェアの設計(プログラマー, SE)。 今世紀はソフトウェアテストのコンサルティングや技術トレーニングの講師。 記事の傾向→ https://note.com/nob_mottie/n/nf80710f4b604 Twitter(X): @NobMoti

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前世紀はソフトウェアの設計(プログラマー, SE)。 今世紀はソフトウェアテストのコンサルティングや技術トレーニングの講師。 記事の傾向→ https://note.com/nob_mottie/n/nf80710f4b604 Twitter(X): @NobMoti

マガジン

  • T3: 原理とか技法とかツールとか(仮)

    ソフトウェアテストやソフトウェア設計に関わる“根っこ”のスキルや、テスト技法などを取り上げます。 このテーマに限り、タイトル末尾の「(仮)」はタイトルの一部です。

  • T1: ライト、ついてますか(仮)

    主にソフトウェアエンジニアリング関連の書籍にまつわるエッセイを書いていきます。 書籍の分類に応じた部に分かれています。 Pt.1: ワインバーグ編:G.M.ワインバーグの著作の紹介、回想や感想 Pt.2: プログラミング編(またはエンジニアリング編):プログラミングやソフトウェアデザインの参考書からコンピュータサイエンスの教科書まで、多岐に亙る書籍を取り上げます。多岐に亙るかな? 亙っていて欲しい。

  • T2: プログラマーのうちあけ話(仮)

    ソフトウェア設計者時代の経験を書いていきます。 血腥くならないように気をつけますー。

最近の記事

わかっちゃいるけどやめられない? 論理の言葉・実際編(仮) (T3:Pt1:Ch04)

「論理の言葉」は、実際にはさまざまな語句・言い回しの形で現れるよ、というお話です。 論理の言葉は、難しい?論理スキル[入門編][実践編](別サイトの記事)で取り上げている「論理の言葉」ですが、「かつ」だの「および」だの「または」だのの語句が「教科書的」に感じる人、実際にはどんな言葉が該当するんだ? と思っている人もいると思います。 実際の文章や発言から論理を読み取ろうとする時に「論理の言葉」を探して迷う人もいるかも知れません。 実際の言語活動では、さまざまな語句や言い回

    • “インプット”のこと (T3:Pt0:Ch02)

      “インプット”、していますか。 建築家のスケッチ展で思ったこと今年(2024年)の7月に、友人の建築家が開いた個展を訪れました。 建築家として独立する直前に一年ほどヨーロッパを旅し、訪れた先先で描きためたスケッチ、30年間倉庫に眠っていたというその一部を、訪問地ごとに分けて壁に貼り出した展覧会でした。 (https://x.com/NobMoti/status/1815226030694727808) 友人のヨーロッパスケッチ旅行話はどれも楽しく興味深いものでしたが、ひ

      • 私見・論理のスキルと論理学の間 (T3:Pt1:Ch03)

        「論理的に考える」を身につけるなら、いきなり論理学に飛び込むのは止めた方がいいでしょう。というお話です 論理と言えば論理学……?AGEST社のSqriptsというメディアで論理のスキルというテーマで記事を書かせていただいています。 (テストエンジニアのための論理スキル[再]入門。現在はテストエンジニアのための論理スキル[実践編]を連載中) 毎回、文末に参考文献リストを載せています。論理のスキルに興味を持って、もうちょっと勉強したいと思った方の中には、この参考文献リストにあ

        • ちいかわのスイカに学ぶリスク対応 (T3:Pt0:Ch03)

          フリーレンの次がちいかわになるとは(´・ω・`) ちいかわ 2024年8月24日公開分でスイカを食べるちいかわという漫画があります。 ちいかわ、ハチワレ、うさぎという三人(三匹)のかわいらしいキャラクターを中心に、かわいらしいエピソードやかわいらしくない(こわい)エピソードが綴られるフシギな作品です。ほのぼのかわいいキャラと話に見せかけて、エピソードや描写の端々から悪夢みたいな不穏な世界の気配が漂ってくる…… その8月24日投稿分で、ちいかわたちはうさぎが運んできたスイ

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        • T3: 原理とか技法とかツールとか(仮)
          14本
        • T1: ライト、ついてますか(仮)
          6本
        • T2: プログラマーのうちあけ話(仮)
          0本

        記事

          プロセス品質と「ならば」の話(T3:Pt2:Ch05)

          論理の言葉が実際に使われている例で、論理のスキルを磨きましょう。 「T3:Pt1:Ch01 論理スキル・“入門編”のこと」と「T3:Pt2:Ch03 「プロセス」を振り返ってみよう」の合同企画? です。 論理の言葉にアンテナを張ろう人の発言を聞いたり、人が書いた文を読んだりといった外部からの入力を受け取る時は、得てして「言葉をそのまま受け取ってしまって論理のスキルが働きにくい」ということも起こりがちです(発言や文が滑らかだと特に)。 それで話の筋道を読み落としたり、おかし

          プロセス品質と「ならば」の話(T3:Pt2:Ch05)

          なんでそうなるの?(よみかたへん)(T3:Pt2:Ch04)

          ちょくちょく見かける、「このコマンドや関数、なんて読むの?」「人によって読み(発音)が違う……」というお話です そういえばぽつぽつあったpingの話をきっかけに 6月中頃にこんなまとめを見ました。 𝕏(Twitter)でこんなリポストをしましたが: こういう、コンピュータ/プログラミング関連の英字綴りで「(身の回りの)人によって読み方(発音)が違う」「正しくは(英語的には)どう読むのか?」という用語はぽつぽつあって、印象的なものもあって、このnoteでそういう話題を取

          なんでそうなるの?(よみかたへん)(T3:Pt2:Ch04)

          「プロセス」を振り返ってみよう (T3:Pt2:Ch03)

          「プロセスって何? どういうこと?」が今イチぴんときていない人のために 耳慣れているが故に知らない言葉当たり前のように耳にするが ソフトウェアの仕事をしていると、至るところで「プロセス」という言葉に出会います。テストの領域でも当たり前のように登場しています。 どれくらい当たり前かというと、ISTQB Foundation Levelシラバスv4.0日本語訳(Version 2023V4.0.J01)を「プロセス」でgrepすると、77ヶ所(以上)に出てきます(本文以外の

          「プロセス」を振り返ってみよう (T3:Pt2:Ch03)

          論理スキル・“実践編”はじまりました(T3:Pt1:Ch02)

          (推論の形を知って、論理のスキルを伸ばしていきましょう、というお話) “実践編”のテーマAGEST社の品質メディアSqriptsでの連載・「テストエンジニアのための論理スキル[再]入門」は、おかげさまで完走しました。 4月から「テストエンジニアのための論理スキル[実践編]」と題して書かせていただいています(リンクは第1回記事)。 (「論理のスキル」って何、といったことは、拙稿「論理スキル・“入門編”のこと (T3:Pt1:Ch01)」に記しています。ぜひご覧ください)

          論理スキル・“実践編”はじまりました(T3:Pt1:Ch02)

          スーパーエンジニアへの道 (T1:Pt1:Ch03-1)①紹介編

          プログラマー、SE、テスト担当者などソフトウェア分野の技術者で、チーム/グループでの仕事のレベルを高めたい人にはとても刺激になる本だと思います。 季節柄、これからソフトウェア技術者/ソフトウェアテスト技術者を目指す人にもお勧めの本です。 訳書表題は『スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学』。書誌情報は本文末にあります。 タイトルで敬遠するとしたら損。表題に「スーパーエンジニア」という言葉を考案した経緯は訳者まえがきにありますが、1990年代初頭ならではの“事

          スーパーエンジニアへの道 (T1:Pt1:Ch03-1)①紹介編

          『ソフトウェア作法』の頃 (T1:Pt2:Ch01-3)

          『ソフトウェア作法』、①紹介編は書きましたが: 「『ソフトウェア作法』とプログラミングの心(マインド)」(T1:Pt2:Ch01-1) 「『ソフトウェア作法』に見るテストの心(マインド)」(T1:Pt2:Ch01-2) 「自分がこの本を読んでどうだったか」をやっぱり書き残しておきたいなと(´・ω・) いうことで②回想・感想編です。 勉強するなら、よい本を(´・ω・)特定の言語に依存することのない、プログラミングのよい考え方や取り組み方、プログラムのデザインの仕方、さらには設

          『ソフトウェア作法』の頃 (T1:Pt2:Ch01-3)

          システムづくりの人間学 (T1:Pt1:Ch02)

          テーマT1「ライト、ついてますか(仮)」Pt1・ワインバーグ編第2弾は、『システムづくりの人間学 計算機システムの分析と設計を再考する』です。 (②回想・感想編は“余談”です) 日本語訳書名から「開発担当者限定か」と思う人もいるかも知れませんが、テストにも分析、設計という工程がありますよね。テスト技術者にとっても刺激になる本だと思います。 ①紹介編テーマは“副題”に テーマは副題の通り「コンピュータシステムの分析と設計の再考」ですが、これは原著のタイトルそのものです("

          システムづくりの人間学 (T1:Pt1:Ch02)

          ワインバーグと一般システム思考(と私) (T1:Pt1:Ch00)

          (この文は、「ワインバーグの著作(日本語翻訳版)について書いていく」のに先立って書き記しておこうと思った「心のつぶやき」です) (「心のつぶやき」なので、くだけた書き方をしています) 理由ワインバーグ(の文章、著作)について書こうと思ったら、どうしても“一般システム思考”に触れないわけにはいかない。 (自分が知る限りほぼ)全著作に共通する“モチーフ”なので、著書どれかの紹介記事で取り上げて済まそうとするのは無理。 ワインバーグに対する自分のスタンスとかも、著書どれかの紹

          ワインバーグと一般システム思考(と私) (T1:Pt1:Ch00)

          テスト技法再訪 -- 境界値分析、状態遷移テスト (T3:Pt2:Ch02)

          具体的な題材をまな板に載せて、これをどうテストするか、どの技法をどんな風に使うか、複数のテスト技法を適用してみるとどうなるか、などを考えてみましょう。 題材は『ソフトウェア作法』の「語数を数える」『ソフトウェア作法』第1章1.4の「語数を数える」を取り上げます。「語」や「語数」を本稿では「ワード」「ワード数」と呼び替えます。 プログラムの仕様 『ソフトウェア作法』で提示されている仕様は: 入力を1文字ずつ読み取り、ワードを数え上げ、入力が終わった後にワード数を出力する

          テスト技法再訪 -- 境界値分析、状態遷移テスト (T3:Pt2:Ch02)

          『ソフトウェア作法』にみるテストの心(マインド) (T1:Pt2:Ch01-2)

          『ソフトウェア作法』は、原著が1976年(日本語訳1981年)と、現在2023年から50年ほど前に執筆され、プログラミングの参考書として今でもその名が挙げられることのある、コンピュータプログラミングの世界では古典と言ってよい著作です。 プログラミングの参考書ではありますが、随所に「よいテストをするためのヒント、テストのよい取り組み方」が散りばめられています。主に設計者テスト、「自分が書くプログラムに対して自分で行なうテスト」を想定したヒント/取り組み方ですが、第三者テストを

          『ソフトウェア作法』にみるテストの心(マインド) (T1:Pt2:Ch01-2)

          『ソフトウェア作法』とプログラミングの心(マインド) (T1:Pt2:Ch01-1)

          『ソフトウェア作法』は、原著が1976年(日本語訳1981年)と、現在2023年から50年ほど前に執筆され、プログラミングの参考書として今でもその名が挙げられることのある、コンピュータプログラミングの世界では古典と言ってよい著作です。 この書籍からソフトウェアデザインの考え方、よいプログラミングの取り組み方を紹介します。 「構造化設計」「構造化プログラミング」という、古くて永遠の、ソフトウェアのテストにも関係の深い話題です。 『ソフトウェア作法』と、その主題道具として役に

          『ソフトウェア作法』とプログラミングの心(マインド) (T1:Pt2:Ch01-1)

          構造化プログラミングとゾルトラーク (T3:Pt0:Ch00)

          テーマT1:Pt1で『システムづくりの人間学』の紹介を執筆中、構造化プログラミングに触れている短文に出くわし、それが引き金となってふわっと考えた他愛もないヨタ話です。 『葬送のフリーレン』を知らない・読んだことないという人にはごめんなさい。 構造化プログラミング「構造化プログラミング」と言われても、聞いたことないよ(。´・ω・)? とか、言葉は聞いたことあるけど何なのそれ(。´・ω・)? という人のために、用語の説明から(といっても実は結構めんどくさい用語なので、かんたんに

          構造化プログラミングとゾルトラーク (T3:Pt0:Ch00)