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【詞】宵闇







宵闇で
手を握った一通り







底なしの
暗がりは文字通り


目を瞑る

闇夜の日 船出へと続く星の道

目を開ければ

桟橋のはじまりから眠る月


より季節の方角 見える方
寄ってみたいんだ 歩くんだ
夜の旅路はサラウンド
一歩 踏み出すんだ あの大地

暗がりは文字通り 暗くなるほど思い出せる
散らばる星は未来まで
空をきらめく存在に








宵闇に
手を振ったのは大通り





底なしの
暗がりから文字通り


鳥の速さで闇夜の火

オールを向けた水底に

意味を込めればゆるやかに

川の遥かなアーカイブ


季節の方角 近寄ってみたい
漕ぎ出した旅の向こう側
踏み出すんだ 星の里
暗くなるほど思い出せる

散らばる ときめく その夢に
高層ビルの幻が
目を開けるほど より夜に
代わる代わる波は映る



詩集"ねむれる" より

タイトル通り、"宵闇"をテーマにしています

"宵闇に手を振った大通り" という文章がありますが、
以前投稿した「暁闇」という詞でも、"暁闇の通り" というワードが登場していて

どちらの詞も、夜の人気のない通りを散歩するイメージで作っています

また、"ビルの幻" というワードも、過去に色々な詞で登場しています


最近投稿した詞はこちらから!

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