【詞】潮騒
夏を切り抜く
風が誘った 窓を眺めた
昨夜の海は瑠璃色
映し出したら
空を駆け抜け
少し望んだ
雲の連なる明日
砂に佇む 今に羽ばたく
遥か 目を凝らすんだ
息を吸うんだ ざわめく水面
ひらめく歌を 少女は綴った
またね 青色 たぐる糸と
めいめいの日々 思いは巡る
そしたらずっと音がする
潮騒の
ルリルラと海に星は来る
壮大に
指で らせんの珊瑚の世界
想像してみてよ
カーテン ゆれる 眠る
少女は夢の中 広がる
心の海に 手をつなぎ
そこで聞こえる 潮騒と
回顧の重なる頃に 朝が降るだろう
少女の目の奥に
息を吸うんだ 読み返すほど
ときめく歌を 少女は奏でた
「また明日ね」
近い放課後 波の塗り絵のつづきを描く
そしたらずっと音がする
潮騒の
ルリルラと海の暮れる頃
記憶を隣に
街灯を 次に 次に歩いた
夜を束ねる
今も海沿いの色を浮かべる
詩的な少女の夢が広がる
いつもの海に 手をつないで
そこで聞こえる 声に夢中に
おもかげは変わらないまま 笑えば
朝が降るだろう 少女の目の奥に
久しぶりの詞の新作です!
今回は「潮騒」というタイトルで、
以前に投稿した「潮騒につづく」の続編として書いたものになります
"海沿いに住む少女" をテーマに、海を想いながら曲を作っている 物語のような文章になりました
"朝が降るだろう" という文は、
ASIAN KUNG-FU GENERATION の 「転がる岩、君に朝が降る」 という曲のタイトルが好きなので、それを元にしています
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