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【詞】orion


北国は間近 吐息は白い

淋しい木々や雪は 夜そのものなんだ

明けない夜は無いんだって

歌は鱗を散らして歌う



暗闇の迷子の手を引くように

夜空のオリオン

いつも見守っているから



もう少しだけ もう少しだけ 踏む歩幅

もう少しだけ もう少しだけ 減る歩幅

その繰り返しが 僕そのものなんだ

冬の遥か 月に近く 息を飲む 星羅



星になった すべてのものの

声が降りそそぐ今日だ




雪のガラスを割った 気持ち揺蕩い

遠浅の冷たい匂い 朝が来るんだ

明けない夜は無いんだって

歌は鱗を散らし 飛び跳ねた



暗闇のトンネルを抜けるときも

夜空のオリオン

まだ消えないでいるから



もう少しだけ もう少しだけ 踏む歩幅

もう少しだけ もう少しだけ 減る歩幅

その繰り返しの先で終わる

きっといつか それに気付く 息を吐く 星羅



星になった すべてのものの

声が降りそそぐ今日は



もう少しだけ もう少しだけ 続いてく

もう少しで もう少しで 近付いてゆく

深い夜の霧の中で 歌は鳴り響く



さよならもなしに消える星座

さよならもなしに消える星座






亡くなった人を想うとき、「きっと空の上から見守っているよ」と表現するのが、変な言い方ですが、綺麗だな と昔から思っていました

空を見ない日はないからこそ
最初に思い浮かべるものが空なのかもしれません

見守ってくれていると思うと、前向きになれる気がします



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