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【詞】どこにも行かない

どこにも行かない、少なくとも君の姿が
まだ見えない
ここからは見えない
まっしろなスマホとことわりの砂
まだ見えない
ここからは一瞬の
空間のはためきすら
つぎでは風の中
どこにも行かない、まっしろに行かない

尺玉の軌道が見える
だから準備に移る
初めての休日に差し掛かっているから
どこにも行かないを今に越えて
研いだその感覚で、大地を踏み締める


どこにも行かない、少なくとも転がる朝が
新しく生える草木に反射するまでは
履歴アーカイブを上り下る川
のようにスマホを見つめている
ここからは一筋の
部屋の明かりの輝きすら
つぎでは夜の中
ツギデハヨルノナカ

尺玉の軌道が見える
だから準備に移る
初めての休日に差し掛かっているから
知らない言葉を乗せて轟いた森
研ぎ澄ました表情で、枯れ枝の先を踏み締める


早々の中に隠れた嘘を見抜く
時間は迷いを加速させる
どこにも行かない、少なくとも君の姿が
見えるまでの膨大を
頭に入れている



久しぶりの詞になります
2024年になって2週目に入りましたね

こちらの詞は実験的な文章になっているように思いました。
新しい表現が文章の中で出来たように思います。


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