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男性化する日本女性の消費行動

こんにちは、ラン丸(@sign45917948です。

ある男性に女性が男性化している話をされると、ムッとする人も多いかもしれません。

それは、いい意味での女性が社会進出してきていると思っています。

今回は、ポジティブな意味での女性が変化してきているという話をしていきます。

1人で立ち食いを楽しむ女性

10年以上前から、消費者の変化について話すことの一つに、女性の職場進出が進むほど、しなやかに男性化するというものがあります。

男性化の前に“しなやかに”がつくのですが、近年この傾向は高まっています。

牛丼店や立ち食いそば店に、女性が訪れることは珍しくなくなりました。

王将も立ち食いのお店をオープンする予定です。

かつては「おじさんの聖域」のように男性客ばかりだった場所も、女性の1人客が来るようになりました。

今では見慣れた光景ですが、当時はラーメン屋に女性が1人で行くことも抵抗があると聞いたことがあります。

ビジネスホテルの女性宿泊客も増加

日本で男女雇用機会均等法が施行されたのは1986年4月です。

法律が施行されても男女差別は続き、当時の意欲的な女性にとっては気苦労の多い時代でした。

かつては女性の活躍の場が限定的だったのが、最近は「男だけ」のイメージが強かった職種で、女性が目立つようになりました。
(例えば、電車やタクシーの運転業務など。)

地元の三重県では、電車の車掌が女性もいたので少しづつ変わってきていることを実感しています。

それに、現在の多くの職場は女性が男性と変わらない仕事をすることが多くなってきました。

そうなると、出張も普通にこなしてきています。

例えば、顧客満足度調査のビジネスホテル部門で1位に輝く「リッチモンドホテル」というビジネスホテルがあります。

男性は40代と50代、女性は20代と30代が肌感覚で女性の出張客が増えていることを感じるとのことです。

朝食ビュッフェに注力し、例えば山形では山菜そばや芋煮、長崎では皿うどんなど、出張先の郷土料理が楽しめる工夫がなされています。

出張先のホテルでもこの世代の女性をよく見かけます。

かつて女性の職場進出が限られていた時代、結婚や出産を犠牲にした人も多くいました。

最近では、作業着専門店ワークマンの新業態「ワークマンプラス」が大ブレークしている事例もこの流れですよね。

通常の店舗より女性客が多く、とくに子育て世代では機能性の高いワークマンの靴を好む人が多くいるそうです。

この流れは、実用性、機能性とリーズナブルな価格帯が時流にマッチしたからではないでしょうか。

私も過去に飲食店で勤務していたころは、靴をリピートしていました。

安い・軽い・安全(水場で滑りにくい)と重宝していました。

実は大盛メニューが食べたい女性の心理

こうした事例を紹介しながら、一方で気になるのは、つくり手側の「女性だから○○」という、ある種の思い込みが妨げになっているという点です。

この意識だと思考停止となり、消費者とのミスマッチが生まれる結果となります。

例えば、女性=少食だと思っていませんか?

カフェや喫茶店をはじめとするお店では、女性客を意識したフードメニューをよく見かけます。

内容は、パスタだったり、五穀米や十六穀米だったり、様々ですが気になるのは総じて量が少ないことです。

会食でも、少食という女性はあまり多くはありません。

結局、間食している女性が多いように見受けられます。

男女の縛りが薄れていく時代

一方で、従来は女性の領域と思われてきた世界に、おじさんが進出するのも普通になってきています。

例えば、カフェでいうところのスイーツです。

スイーツ男子と聞くと、まずは若い男性をイメージしそうですが、コーヒーとケーキを楽しむ中高年男性はたくさんいます。

それが顕在化してきました。

私も、今日はコメダ珈琲でこの記事を書いていますが、甘い物は大好きです。

「男女雇用機会均等法」が施行されたのと同じ1986年、『MEN'S NON-NO』(メンズノンノ)が創刊されました。

ファッション雑誌でも「ユニセックスの着こなし」なども掲載が多くなってきていますよね。

「女性だから○○」「男性だから○○」が薄れてきたことを感じます。

現代では、男女の縛りが薄れた時代に入り、今後もその流れは続いていくでしょう。

今の消費者は「○○と思われるから、それはしない」という先入観を持っています。

感覚的に「これは自分に合う」と思ったものを選びます。

定量的なデータや属性ではなく、個人からニーズを見抜く目を養うことが、ますます必要とされるでしょう。

とはいえ、マクドナルド創業者の藤田田の言葉に、以下の名言があります。

ユダヤ商法に商品は2つしかない。それは『女』と『口』である。

タピオカブームに代表される「女性」と「口」は今後も注目していく必要がありますね。

今回は、以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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