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「○○が急増した3年……あなたはどう思いますか?」
もう3年経つんだと、改めて思います。
「え、何から3年経つの?」
おそらくあなたは今、上記の疑問が
頭に浮かんだでしょう。
あなたが読んでいる記事を
私が書いている時点でも
世間を騒がせているあのウイルスが、
日本で確認されてから3年ということです。
ウイルス自体はようやく、
一区切りつきそうな状態ですが、
他方で並行して増えている問題があります。
まあ、どこもかしこも常に
問題だらけの社会な気もしますが。
あなたは何が急増したと思いますか?
正解を知りたいと考えたのなら、
今日私が紹介する本を読んでください↓
![](https://assets.st-note.com/img/1677987287801-nFNcRejmTu.jpg)
「杉浦孝宣✖︎NPO法人高卒支援会共著
不登校・ひきこもり急増
コロナショックの支援の現場から」
正解は本のタイトルにもある通り、
不登校や引きこもりです。
あなたは正解できましたか?
本の内容について
さて、いつもであればまずは
著者について解説して行きますが、
杉浦氏は以前にも私のブログで
「不登校・ひきこもりの9割は治せる」
という著書を紹介しており、その時に
触れていますのでそちらを参照にしていただき、
共同著者のNPO法人も元々杉浦氏が
立ち上げ、後任の方が引き継いだ団体なので、
後の登場時に解説します。
なので早速本の内容に入って行きますね。
まず前書きでウイルスの流行は、
元々不登校、ひきこもりだった子供達に
大きな影響を与えたことに加え、
新たに引きこもる子供、実態が
見えにくくなっていると言う
問題をはっきりさせた後↓
ひきこもりの急増と不透明かの実態
立ち直りが困難になっている
復活への影響と挫折
オンラインで救われた事例
教育支援センターの問題点
アウトリーチ支援の入り口
ステップを踏んだ支援の実例
将来を見据えた特別授業
ゲームを支援に活用した事例
規則正しい生活を取り戻す方法
自立した生活を送るための手段
女子の不登校へ対応するやり方
以上12章にわたって書かれています。
かなりの量に思えますが、
それだけ著者の伝えたい思いを
込めて書かれた本だと、
あなたは思いませんか?
では早速読んでいきます。
まず第1章では文部科学書の資料をもとに、
学生の自殺が増えているという話、
さらに自殺まではいかなくても、
不登校が増え、見えにくくなっている事を
2つの例を挙げた上で解説されています。
実例の1つは立ちなおりましたが、
もう一方はウイルスの影響で不登校ではなく
出席停止扱いになり、卒業できてしまったため、
今後の人生が見通せない状態にあるといいます。
続く第2章においては又2つの事例を挙げ、
ウイルスの影響で支援が止まってしまったり、
遅れた結果スムーズに進まなくなったケースを
紹介しており、3章で書かれたのは
1度立ち直った人にさえも影響が起こっているとの事。
前述した杉浦氏の著書
「不登校・ひきこもりの9割は治せる」で
見事に復活したかに見えた人にも
容赦なく挫折が襲いかかっていた事を知り、
読んでいた私も少なからず
ショックを受けました。
おそらく当人や周囲の人が受けた
衝撃は想像を絶する物でしょう。
しかし悪いことばかりではありません。
4章で紹介された事例も同様に
杉浦氏の前著で紹介された人でしたが、
彼はウイルスで広まったオンラインで
自身の才能を開花させ、ついに起業まで
してしまったと言います。
オンラインの可能性を広げたという、
側面がある事は否定し難い部分では
あると読んだ私は思いました。
5章では角度を変えて、
現在の教育支援制度に対する
問題点をいくつも指摘されています。
特に箱と中身を作っても、
呼びかけをしていないことが
大きな問題だと言う事です。
作っても利用する人がいなければ、
単なる利権の処理場になってしまうのは、
特に支援活動に関わっているわけではない、
私でも想像出来る話でした。
言いっぱなしでは無責任だと
著者も思ったのか、次の6章で
具体的な支援のステップを述べ、
7章では具体的な中身について
実例を挙げられています。
不登校、ひきこもりの親に対する
問題点は私が今まで読んできた、
主に支援事業に関わる方の本に
書かれている部分と、ほとんどが
一致していましたね。特に親の問題点と
チェックリストの中身が。
そしてウイルスの影響を受けて
中断し、挫折しかかるも最後まで
やり遂げる事例があると言うのは、
大きな励みになると私は思いました。
8章になると復活のさらに先、
将来を見据えての活動として、
オンラインの授業で数学や美術、
プログラミングなどを学んでいる事や、
具体的な中身、やり方などを
詳細に解説されています。
授業の一環として、ゲームを
活用し、コミュニティを作ったケースも
9章で取り上げられていました。
どちらの章で取り上げられている活動も、
もっと全国規模で広がってほしい。
読んでみて私は心の底から願いました。
私もゲームが好きなので、
ただ遊ぶだけでなく、こうした
活用方法があると言ってもらえるのは、
本当に嬉しいです。まあ、負の面も
なくはないですが……
しかし、どれだけ立派な勉強をしても
肝心の生活リズムが乱れていては、
社会で生きていくことはできません。
10章では、2章で出てきた2人の
その後を追うという形で、生活リズムを
改善するために行われている
合宿について解説しており、続く11章では
法人が運営している寮生活の説明が
写真入りでなされています。
自立に向けては本人の生活を
改善するのはもちろんの事、
親の覚悟も必要であると言う事です。
上記の部分は私が以前読んだ
久世めありさんと言う方の著書
「コンビニは通えるひきこもり達」
と重なる部分があり、やはり成功している
支援者の話はある程度共通する
部分があるのでしょうか?と思いました。
最後は男子に多いとされる不登校を、
女子が起こしている場合に効果的な
対処方法について解説されています。
別の章を使っていると言うことは、
不登校へのアプローチも
男女で異なるやり方が
必要なのかもしれません。
私の感想
では、一通り読んだ後で
私の感想をまとめると、
「前著で立ち直ったかに見えた人も、
ウイルスの影響で挫折してしまったのが、
正直ショックでしたが、同時に
新たな希望も見させてくれる本」
となります。やはりウイルスの
影響は凄まじく、元々発生していた
不登校、引きこもりに加えて
新たな問題を出現させましたが、
同時に希望を見出すこともできています。
さらに具体的な内容を知ることができて、
私が何らかの形で発信、少なくとも
今日紹介した本を他者に勧めることは
出来るのではないかとも。
今私にできる本を広める活動の
1つとして、感想文を書いています。
記事を読んでくださったあなたがもし
身近に不登校の人がいる
支援活動に興味津々
ウイルスが学生にもたらした
影響を調べてみたい
と思ったのであれば今日紹介した
杉浦孝信著「不登校・ひきこもり急増」を
ぜひ読んで、可能であれば
周りの人にもすすめて下さい。
最後に
日常演舞の読書感想文、今日は
杉浦孝宣✖︎NPO高卒支援会共著
「不登校・ひきこもり急増」を
読んで、あなたに合っているかどうか
レビューしてみました。
あなたが私の文章を
わかりにくい
別の表現もある
と思ったのであれば、
今後の参考にしたいので、
ぜひコメントで教えて下さい。
明日また会いましょう!!
各種SNSもやっています。