人に何かを教える
どうも西尾です。
台湾・花蓮を中心に大きな地震がありました。
被災された方々にお見舞いを申し上げます。
今年に入り能登での地震、そして台湾・花蓮での地震と、早く元通りの生活が出来ることをお祈りします。
人に何かを教える
これもまた難しい
先日、友人と話をしていた。
友人の職場でのことについて。
先月くらいから新しく40代後半の女性の方がパートとして働き始めたらしい。
仕事の内容としては事務職。
同じフロアで働いてるという。
でも、友人とは仕事内容が異なるし、所属する部署も異なる。
その新しく入った女性の方が所属する部署の長(上司)は50代後半の女性とのことで、長年その職に携わっているのだとか。
新しい女性の方が今までに事務職の経験があるのかどうかは分からない。
しかしながら、その所属している部署での仕事内容としては初めてのことらしい。
40代と50代なので極端に年齢が離れている訳でも無く、同性ということもあり何気ない会話や雑談などは楽しいという。
上司は楽しい人で人当たりも良く、決して悪い人では無いらしい。
ただ、仕事となるとそれはまた違うのだとか。
教え方というのか。
ちょっと問題があるみたい。
見て学べ、では無いけど昭和の教え方というのか。
何も分かっていない人にいきなり全てを教えようとする。
一から十までを全部、一気に教えようとするのだとか。
さらに、いきなりパソコンも使用し始めるため頭がついていかない。
分からない箇所は質問すれば良いだけのことかもしれないが、毎回毎回聞いていると向こうにも迷惑かけてしまうと気遣ってしまう。
必死に覚えようとするも、やはり直ぐには覚えられない。
年齢を言い訳にするわけではないけど。
このまま続けられるかどうか不安。
そういう内容だった。
確かに。
何も分かっていない人に一から十まで全部を教えてしまうのは良く無いと思った。
スポーツに例えると何だろう。
バレーボール。
全くバレーボールのことを分かっていない人をいきなり試合に出すようなことかもしれない。
もしかしたら、その人が運動神経や周囲を見る観察力というのか洞察力がとてつもなく優れていたら、何も知らなくとも何となくで試合が出来るのかもしれない。
ただ、そういう人がいてるかどうか分からないし、私も会ったことが無い。
おそらく、多くの人がバレーボールは何人でするスポーツで、試合時間は1試合何分で、先に何点取った方が勝ちとなり、こういうことをするとファウルになる、などを教えてもらうはず。
さらに、言葉の意味やその内容も。
レシーブが何か、サーブが何なのか、トス、スパイクなど。
因みに私もバレーボールのことをあまりよく分かっていない。
レシーブやサーブ、トス、スパイクの言葉が出てきたのは、「アタックNo.1」の主題歌で知っていただけ。
そんな人にいきなり試合に出させてしまうとどうなるだろう。
公式試合じゃなくて、練習試合だったとしても。
「そこでスパイクしろ!」
「スパイク?」
「なんでレシーブしやんのや!」
「レシーブ?」
「いや、そんなこと言われても知らんし。」
「先ずは言葉の意味や試合のルール、流れを教えてくれ。」
実際にこのようなシチュエーションになるということは無いとは思うけど。
最初は色々基礎的なことを学んで、練習から始めるはずだから。
それは仕事であっても一緒だと思う。
仮にその人が以前、別の会社で同じ職種を経験していた人であったとしても、会社によって仕事の流れやシステム、ルールも全くもって異なるし、会社や業界によってお客さんも取引先も全く異なる。
いくら経験者と言えども最初は色々と教えなければいけない。
それが未経験の人となるとなおさら。
いきなり、一から十まで教えるのでは無く、最初は一から三くらいだけが良いと思う。
この会社はどういう商売をしている会社で、お客さんにはどういう所が多くて、実際の仕事内容はパソコン作業がメインで、パソコンには専用のシステムを入れてるからそれを使って仕事する、など。
製造業であったりするなら、実際に製造現場にも見学に行ってもらい、どういった製品を作っているのかを簡単に学んでもらう。
実際の職務内容とは関係無かったとしても、現場の様子を簡単に見学するだけで、色々と会社のことが知れたりして後の仕事にも役立つかもしれない。
そこから実際の仕事内容を徐々に教えていく方が良いのかな。
基礎の土台が出来ていないのに、柱を建てようにも立たないのと一緒かもしれない。
立つこともあるのかもしれないけど。
会社がそこまでする必要あるのかと言われると、難しいところだと思う。
未経験の人でも採用可能の職場であるなら、そういうことまで教えて上げても良いと思う。
経験者しか取らないのであれば、ある程度の基本的なことは省略しても良いと思うけど、その会社での仕事の流れやシステム、ルール的なことは教えないといけないと思う。
職種が一緒でも業界が変われば、やり方やルール、商習慣が全く異なることもあるので、そういったことも教える必要があると思う。
新年度を迎えて新しく新入社員として入ってきた人もいるし、転職などで新しい組織に移った人もいると思う。
友人の話では40代後半の女性の方だった。
年齢を言い訳にするわけでは無いが、未だ20代とか30代なら頭も柔らかく、吸収も早いのかもしれない。
何かの本で読んだことがあるが、加齢と共に人間の脳みそも固くなるし、記憶力も落ちていくらしい。
昨日の昼ごはん何食べたかも思い出せない、なんてこともよく聞く。
友人のその会社はあまり大きな会社では無いので、研修に関するマニュアルや流れ的なこともあまり決めておらず、教える人任せになっているのが現状だという。
やはり、そこも改善しないといけないと思う。
未だ研修のマニュアル的なものがきちんと出来ていれば部署の長(上司)の人も、流れに沿って教えていたのかもしれない。
その新しい女性のパートの方は今も頑張って出社しているということで、友人も出来る範囲で色々と教えたりしているらしい。
せっかくご縁があって入社したのだから一緒に頑張ってくれると嬉しい、ということだった。
人に何かを教えるのは意外と難しい。
その人がどこまで知っているかも分からない。
かと言って、一から十までいきなり教えるのはダメだと思う。
徐々に段階を踏みながら。
人に何かを教える時は注意しよう。
そう思います。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。