税理士事務所の最繁忙期を乗り越えて…
今日3/15は所得税&贈与税の確定申告の最終日です!
(一部はまだ申告期間中)
これにより12月から続いた税理士事務所の最繁忙期を無事乗り越えました!
最繁忙期の業務内容
感想を述べる前に最繁忙期に行う税理士業務を簡単に紹介します。(読むのがしんどいという方は下の「率直な感想」まで飛ばしてください)
【〜12月】年末調整
サラリーマンであれば一番身近な税務だと思います。扶養控除や配偶者控除・生命保険料などの所得控除を申告します。その申告をもとに12月の給与または賞与で1年間の源泉所得税を確定させ過不足分を徴収または還付します。
【~1月31日】法定調書・給与支払報告書
年末調整で確定した前年の従業員の給与支給実績を税務署(法定調書)及び従業員が居住する地方自治体(給与支払報告書)に提出するための申告書です。給与支払報告書はその年の6月から徴収される住民税の計算基礎となります。
また、法定調書は税理士や弁護士などへの報酬・不動産の使用料などといった支払実績をまとめた調書も作成する必要があります。
【~1月31日】償却資産税
事業用に購入した土地&建物以外の資産を地方自治体に申告します(土地&建物は固定資産税として自治体から自動的に通知が届きます)。
それをもとに自治体から交付された納税額を年4回に分けて納付していきます。
【2月16日~3月15日】確定申告(所得税・消費税・贈与税)
この期間が税理士事務所が最も忙しくなります!
所得税は収入を10種類の所得(給与・事業・不動産・一時・配当・利子・譲渡・退職・山林・雑)に分類したうえで様々な所得控除&税額控除を反映させて税額を確定させます。
消費税は個人事業主が課税事業者の場合に申告しなければなりません。申告期限は3/31までです(今年は日曜日のため4/1まで)。
贈与税は前年に行った贈与実績を申告します。期限は3/15までであり、納付も同日までに行わなければなりません(所得税と消費税は口座振替が利用できその場合は4月後半に引き落とされます)。
【~6月30日】財産債務調書・国外財産調書
高額所得者で一定額の財産を所有している者や国外に財産を一定額以上保有している者は財産の内訳をまとめた調書を提出しなければなりません。前回までは確定申告と同じ3/15が提出期限でしたが、今年から6/30となりました。
率直な感想
今回初めての最繁忙期を経験して思ったことは、
・申告に必要な資料が揃えばすぐに作成できる
申告書作成にはお客様から源泉徴収票などの申告に必要な資料を提供していただくのですが、資料され揃えば早く作成に取り掛かることができ、余裕を持って申告することができました。ただお客様によっては資料を早めにいただける方もいればそうでない方もいました。その人の性格もあるかと思いますが、期間が近づいたときに資料提供の案内を細やかにすると良いかと思いました。そして日頃のコミュニケーションからの信頼を得ておくと相手も協力的になることも感じました。
・基礎的な税務知識は繁忙期前に身につけておくとスムーズに作成できる
確定申告の期間は上司も大量の申告書の確認や決裁に追われています。そのため部下から税に関する知識を問われても答える余裕は正直ありません(どうしても判断がつかないケースがあれば別だが)。
組織全体でスムーズに進めるためには主に作成する部下が基礎的な知識を事前に身につけておく必要があると感じました。
私は昨年合格した巡回監査士補で勉強した知識もあったことで自担当の分は先週末で終わらせ、上司の担当分も一部手伝うことができました。
税理士業界は毎日が勉強なのでそれを実務に活かせるように引き続き頑張ります!
・残業が続き生活習慣が乱れる
いくらスムーズに申告書作成を進めていったとしても、同期間に多くのお客様を担当しようとするとやはり残業はつきものとなりました。2/16〜3/15の1ヶ月間で34時間の残業をしました。帰りが21時近くになることが何日も続き、睡眠をとっても翌日にも疲れが残ってたりと体力的にしんどいと思う時期もありました。
休日になっても今まではお出かけしたりしていましたが、平日のあまりの疲れによって何もする気が起きませんでした。そのため部屋も現在悲惨な状態になっているので、明日は朝から大掃除します(笑)
来年の確定申告に向けて
今回の確定申告で得た経験を踏まえて来年はスマートに業務を進められるように改善していきたいと思います!
・早めに資料提供を案内する
・税務知識をさらに究める
とりあえず土日はゆっくり休んでこれまでの疲れを取っていきます!
いつもご覧いただきありがとうございます。今後も皆さんの関心を引く記事を書いていきますので、よろしければサポートをよろしくお願いいたします!