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ホテルでひたすら本を読む

都会には、本を読みながら宿泊できるホテルがあるみたいです。

今回の旅の目的地、京都にも

「ブックホテル」というものがありました。

ホテルのラウンジがまるで図書館のようで、そこから好きな本を選んで部屋に持ち込めます。

2泊3日で予約すれば、丸1日読書をすることができる…

そう、これは私の長年の夢でした。

一体1日で何冊読めるのだろうかと、長年の疑問についに答えるときが来たのです。


1日目。17時。

早速読んだ本が『エッセイストのように生きる』

まさしく、この旅のことや日々のことをエッセイのように書きたいと思っていたので、一番はじめに読みました。

2時間ほどで読み終え、この日は眠りにつきました。

明日は一日中本が読めるとワクワクした気持ちで…


2日目。朝6時。 

昨日に続き2冊目に読んだのは『在野研究ビギナーズ』

大学や研究機関に属さず研究する人を集めた紹介本です。

こんな研究のやり方があるのかと初めての発見でした。


3冊目『自分の中に毒を持て』

ずっと読みたいと思いつつ、何かと手にする機会を逃してしまっていました。

この本を見つけた瞬間から嬉しくて、これがついに読める!絶対読もう!と決めていたものです。


4冊目は少し系統を変えて、『はじめまして、ルート・ブリュック』という美術本です。

ルート・ブリュックはフィンランドのアーティストで、綺麗な色、絵に癒されます。


午後。

5冊目は小説『植物少女』

前に同じ作者の『サンショウウオの四十九日』を読んでから他の作品も気になっていたので読みました。


6冊目は『ときをためる暮らし』

自給自足のようなおふたりの暮らしから生きる上で大切なことをたくさん教えてもらいました。


寝る前のラスト一冊。

7冊目『旅をする木』

寝る前にさっと読むつもりが、これが大変中身の濃い話で、旅の一つ一つの情景を思い浮かべながら読んでいるとすっかり遅くなってしまいました。


次の日。

朝もう一冊本を読んでチェックアウトする予定でしたが、行きたい場所が見つかったので早くにホテルを出ました。


結果、ブックホテルで読んだ冊数は7冊、一日で読んだ本は6冊でした。


読書はやはり楽しいです。

部屋に一日中いるという感覚を忘れてしまうほど、周りに音が鳴っていることも静かなことも気づかないほど、

本の世界にあっという間に入り込みます。

読書というのは文字を読みながら、頭の中に情景を思い浮かべ、文章から想像した人物を思い描き、それらの映像を見ている感覚です。

読者は映像の監督者であり、同時に鑑賞者でもあり、

その本に対する立派な一つの作品が出来上がっています。

だから、原作を知っている映画やアニメがどうも私は受け入れられないのです笑。

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