自己肯定感育成計画 ~幸せに生きるための教育~
自己肯定感が高ければ、勉強もスポーツも友達関係も全部うまくいく。
って、私は思ってる。
なぜなら、信じたことが現実になってるから。
じゃあ子ども達の自己肯定感をどうやって高めようか?
ニキチャコに考えがあります。
はじめに
どうも!幸せ追求教師、ニキチャコです!
今回は、ついに、「子どもの自己肯定感を高めるための研究」がひと段落したので、その理論と考えられる学校教育での実践をまとめていきたいと思います。もちろん、学校教育をこえて、家庭でも、塾でも、スポーツクラブでも応用できる内容になりますので、ご安心ください。
「自己肯定感育成特化型教師とか名乗っておきながら、ぜんぜん自己肯定感特化の記事書かないじゃん?」って思われていた方、、、
ありがとうございます♪
気にしてくださっていたんですね!嬉しいです!(*´ω`*)笑
やっと、ひと段落したんですよ~(^^;)
「自己肯定感が高ければ、勉強もスポーツも友達関係も全部うまくいく。って、私は思ってる。なぜなら、信じたことが現実になってるから。」
と述べました。
そんな信じたことが現実になるなんて・・・と思われた方は、下記の記事をお読みください。
つまり、「私にはできる」と思ってる人には「できる」現実になるし、「できるわけない」って思っている人は「できない」現実になってしまうということです。
この「信じていること(思考)」を、切り替えてあげれば、幸せな現実が映し出されるわけです。
もし、子どもたちが幸せな世界を生きる力を授けることができたら。
それは教師として、親として、一人の大人として、本望です。
さらに、それは死ぬまで使えるスキルです。
もちろん不幸せだからこそ、幸せを感じられますけどね♪
教師を始めてから、ずっと、自分で自分の可能性を制限してしまう子や自己否定を繰り返す子、チャレンジすらしない子たち、友達とのかかわり方がわからずトラブルになってしまう子たちを見て、どうにかしてあげたいと思ってきました。
今の行動は、君たちの最適解なんだよね・・・
あぁ・・・しんどいよなぁ・・・
苦しいよなぁ・・・
今までに、辛いこと、たくさんあっただろうなぁ・・・
授業受けるのもしんどかっただろうに・・・
よく我慢して毎日座ってるなぁ・・・
よくここまで、頑張ってきたなぁ・・・
そう思うと、涙が出てくることもありました。
勉強が苦手な子たちも、分かりたくないわけじゃない。
ほんとなら、「できたよ!見て!」って言いたい。
スポーツ苦手な子たちも、できたらいいなって思ってる。
みんなと仲良くしたいって思ってる。
きっと彼らは、その力を持っている。
成長の種を持っているけど、自分で制限してしまい、見えなくなっている。
自分にはそんなものないって、信じてしまった。
あったとしても、それを育てる力も、意志も、そがれてしまった。
私は、子どもも無限の可能性を信じています。
だって、できるまでやれば必ずできるから。
「あの子にはそんなことできないわ」
そういって、子どもの可能性を否定する言葉は、私は嫌いです。
そういう考えの方も、そのような思いを抱かずにはいられない人生を歩んできたのだから、それも仕方ないことです。
ただ、信じたことが現実になっているのだから、その人にとっての現実は、そういうものなのでしょう。
教師がどういう思いをもっているか、何を信じているかは、びっくりするぐらい重要なんです。
根っこの部分にあるものなので、人としての人格にかかわってくる部分です。
思考は、その人の言葉、行動、習慣、性格、そして在り方を作り上げるものです。
私は、子どもの可能性を信じている。
できるまでやればできると信じている。
彼らを制限する足枷を、檻を、なくすこと。
また、跳び方、休み方、を教えてあげること。
そして、そんな練習を積み重ねれば、自由に素晴らしい人生を自分の力で進んでいけると信じています。
ちょっと気合入りすぎて、長くなりました。笑
では、本題です。
自己肯定感とは
そもそも自己肯定感ってなんだ?
ということを、説明しておきます。
もとは「セルフエスティーム」という心理学用語の略語でした。
意味は、いろいろな解釈があります。
例えば、
「自分としても誇りに思い、他者からも十分に認められるであろうという自負心・自尊心」
「自己に対して肯定的で、好ましく思うような態度や感情」などです。
AI:chatGPTにも聞いてみました!
質問「自己肯定感とは、50字以内で答えよ」
chatGPT「自己肯定感とは、自分自身に対するポジティブな評価と受け入れの感情であり、自信や自己価値を感じることです。」
だそうです。笑
自己肯定感って、一つの物だと思ってしまいがちですが、これは総称です。
自己肯定感には、6つの構成要素があると言われています。
いろいろ調べていて、とても分かりやすく紹介されていたものがありましたのでそちらを引用させていただきます。
6つの構成要素
自尊感情は、存在そのものの肯定。
自己受容感は、できない自分、怒る自分、頑張れない自分、どんな自分でもOKと、ありのままの自分を認められること。
自己効力感は、「私はできる」という成し遂げられる感覚をもっているということ。
自己信頼感は、「私なら大丈夫。私ならきっとやってくれる!」という未来の自分を頼りにすることができるという感覚のこと。
自己決定感は、「私が選んだ。」という自己選択、自己決定をしているという感覚のこと。
自己有力感は、「誰かの役に立っている」という感情です。
つまり、まとめると、
❶❷私はまず人間として、その存在自体が素晴らしいし、ネガティブな自分も含め、ありのままの自分こそ素晴らしい。
❸❹私はできる力を持っているし、今できなくても必ずできるようになると信じてる。
❺私の人生は誰かの人生ではなく、自分自身で選んで、決めて生きている。
❻私は誰かの役に立ってる。
このような自覚があるということです。
そして私は、そのような子どもたちを、育てていきたいのです。
そのための具体的な方法が出来上がりました。
厳密には、その設計図ができあがりました。
その取り組みの真価が発揮されるのはずいぶん先かもしれません。
ここから、ブラッシュアップしたり、新たな取り組みがプラスされたりすると思います。それはその都度更新していきます。
また、小学校高学年での実践がベースになっていますので、そこはお知りおきください♪
☆トータルで自己肯定感を高める実践
6つの要素を3つのグループに分けました。
1、「ありのままの自分を受け入れるために」(自尊感情・自己受容感)
2、「自己決定・自己実現のために」(自己効力感・自己信頼感・自己決定感)
3、「役に立っている実感をもつために」(自己有用感)
1、「ありのままの自分を受け入れるために」
❶❷私はまず人間として、その存在自体が素晴らしいし、ネガティブな自分も含め、ありのままの自分こそ素晴らしい。
そんな感情をもとことができるためには、ありのままの自分が素晴らしい。
と知る、もしくは実感することが大切になります。
ここが実は一番難しく、大きな壁です。
私たちは不完全であり、不完全であるからこそ、お互いにお互いが必要である。
その場所に、あなたが存在しているだけで、それだけで価値がある、と理解することが大事です。
そのために、少し時間をとって話をします。
授業中でも、朝の時間でも、いろんなところで、関係ありそうなところで、話をしています。
・私たちは、体験こそがすべてである。
・失敗も成功も裏表であり、長所と短所も裏表である。
だから、全部ひっくり返して長所だって言いきっていい。
全部短所だって割り切ってもいい。
・私たち人類は、みんな不完全(チーム不完全)であるから、完璧じゃないからこそ、お互いに学び合い、教え合い、刺激的な毎日を送ることができる。
・間違い(誤答)こそ、最高の学び。
・みんな違うからこそ面白いし、美しい。
・自分を知ろうと思ったら、必ず自分以外が必要。
・完璧な世界など何も面白くはない。
・自分以外が存在するからこそ、体験することができる。
どんな自分も受け入れる、認めるためには、自分への思いやりが必要です。
セルフ・コンパッション(自分への思いやり)をすることで、感情のコントロールをすることができるようになります。
また、どんな自分も認めていいと思え、今自分に必要なことを抑圧せずに素直に考え、実行することができます。
自己否定ループから、抜け出せるようになります。
※以下「自分への思いやり」「感情のコントロール」関連記事
このようにして、小さなころから培ってきた自分自身に対する「完璧じゃないと認められない」「できなきゃだめ」「周りと同じじゃなきゃ恥ずかしい」などの負の思い込みを、「存在自体が素晴らしい」「どんな自分も受け入れていい」という自己受容で上書きしていきます。
また、常日頃から「ありのままの自分を認める」ということが当たり前になるように言葉を発していくことが大切です。
そのような積み重ねで、子ども達は少しずつ、
「自分は必要とされている存在なんだ。」
「私がわからないっていうことがみんなの役に立つんだ。」
「何もしなくても私は素晴らしいんだ。」
「何もできなくても、何も持ってなくても私は価値ある存在なんだ。」
「周りの人も、いてくれてありがとう」
と思考が変わっていきます。
発する言葉も、友達の存在を肯定する言葉が増えたり、相手を思いやる言葉も増えます。
正直言って、良いことしかないです!
(長所と短所は裏表でした。笑)
2、「自己決定・自己実現のために」
❸❹私はできる力を持っているし、今できなくても必ずできるようになると信じてる。
❺私の人生は誰かの人生ではなく、自分自身で選んで、決めて生きている。
そんな感情をもつために、必要なことはシンプルです。
自分で決めた選択をやりきり、理想のゴールへ到達する経験を積むことです。
「ゴールに到達する」ってことが難しい。と捉える人もいると思います。
ここで大切なのは、
①自分の願いをもとに決めていること。
(親でも教師でもなく、自分が望む姿であること)
②理想の未来を想像すること。
③意志(言葉)の力を使って、「できるし、やる!」と思い込むこと。
④行動し続けること。
またこれを、自分の在り方にも適応します。
ニキチャコが提唱する「選択教育」です。
自分自身が望む好きな自分で在り続けることを、一番に大切にする指導法です。※以下「選択教育」関連記事
目標達成を確実にかなえる方法は、「未来日記」の応用です。
※以下「未来日記」関連記事
教師はただ、子どもの「やりたい。やる!できる!」をサポートするだけです。
サポートの仕方はいろいろあると思います。
ここは、それぞれの先生方の腕の見せ所ですね。
私は、スモールステップで、確実にやっていきます。
このようにして、自分で立てた大きな目標をクリアできたら、子ども達はどんどん「できるまでやればできるから」「意志の力でなんとかなる」「できるし、やる!」ととてもポジティブになっていきます。
自己効力感、自己信頼感、自己決定感を自分に「できる!できる!絶対できる!」と、ただ言い聞かせるのではなく、「本当にできた!」の実感をもって、高めていくことができます。
3、「役に立っているという実感をもつために」
❻私は誰かの役に立ってる。
誰かの役に立とうとしたとき、言ってもらって嬉しい言葉は、「ありがとう」ですよね。
「ありがとう」という感謝の気持ちが超重要キーワードです。
まずは教師自身が「ありがとう」を口癖にします。
「ありがたい…(>人<)」でも「ありがてぇ…!(;´∀`)」でも大丈夫です。笑
感謝をすることが習慣になると、不足よりも充足が目に見えるようになります。
つまり、私は恵まれている。幸せだ。と実感することが増えていきます。
幸せは自分の心の中で生まれるものです。
そして、それが増えていくと、何が起こるか。
クラス中に「ありがとう」が響き渡ります。
誰にたいしても言えるようになります。
草抜きしている用務員さんに、「あついのに草抜きありがとうございます!」って言えます。
すっとゴミを拾ったときに、「あ、先生ありがとうございます!」となります。
人格の形成にもつながります。
相手に何かしてもらっていると、自分が満たされるので、自分も何かしなきゃと思いますよね。
お互いに感謝されるようなことの連鎖が起こります。
このようにして、「私は役に立ってる!」という自己有用感は育っていきます。
具体的な取り組みとしては、
・クラスでのありがとうみつけ(毎日)
・全校でのありがとうみつけ(毎日)
・ありがとう日記(毎日)
※周りと自分へ毎日二つずつありがとうを書く。
をしています。※以下「ありがとうみつけ」関連記事
圧倒的に感謝される回数が増えます。
自分も相手も、クラスも学校も、とてもいい気分になるので、オススメです。
また、「みんながいるからこそ、学べる」という考え方も、自分が誰かの役になっているという自己有用感を根底から支えることになります。
理論的には、何もしなくても、役に立っているのですから。
物事を意志の力で成し遂げたときも、周り、環境、自分自身に感謝の気持ちを持つことにつながります。
ここで大切なのは、「当たり前のことなど何一つない」という教師自身の考え方ですね。
ありがとうみつけは、幸せみつけと言い換えてもいいです。
まとめ
自己肯定感を構成する6つの要素。
自尊感情、自己受容感、自己効力感、自己信頼感、自己決定感、自己有用感。
それらの感覚を高めるための取り組みをまとめてきました。
私は人間として、その存在自体が素晴らしいし、ネガティブな自分も含め、ありのままの自分こそ素晴らしい。
私はできる力を持っているし、今できなくても必ずできるようになると信じてる。
私の人生は誰かの人生ではなく、自分自身で選んで、決めて生きている。
私は誰かの役に立ってる。
そんな思いをもつことで、子どもたちは、自分の未来を好きなように選択し、自分自身で切り拓いていけるようになると思います。
自分の意志次第でどんなこともできるようになると実感をもって理解するからです。
また、うまくいかないことがあっても、自分自身への思いやりをもって、新たにスタートする方法も、疲れたときに休む方法も、身についていきます。
心が満たされて、自分自身の在り方を愛することができるようになります。そして、自分の在り方(世界)を認めるので、同時に周りの人の在り方(世界)を認め、他人への思いやりも持つことができるようになります。
人間関係もより良くなります。
感謝が習慣になることで、幸せを自分の中に作れるようになります。
この自己肯定感を高める取り組みは、同時に「幸せに生きるために必要な心の教育」です。
不足よりも充足を見て、自分を愛し、他人を愛し、自分の機嫌は自分で取る。物事の良い所を見つけ、感謝する。
そんな子どもたちが、家庭も社会も変えていくとニキチャコは信じています。
終わりに
「自己肯定感を高めた方がいい」そう言われますが、それを具体的な取り組みとして、理論を踏まえて確実に押さえていく教育は、未だ見たことがありませんでした。(私が勉強不足なだけかもしれませんね。笑)
基本は大人のための本ばかり。「自己肯定感をあげたい!」と思っている人のためのものです。
子どものための本はあっても、読もうとする子は、限られてます。
そんなことを知らない子どもたちも、もれなく全員、自然に自己肯定感が「高まっていた」という状態にするために、これらの取り組みを考えています。
そして、子どもたちみんなが幸せになるには、義務教育、もしくは保育、家庭での接し方がとても重要です。
今回ご紹介した方法や考え方は、もちろん家庭でも使えます。
ぜひ、どれか一つでも試してみていただければと思います。
心が整えば、現実が整います。
みなさんがどれだけ自己肯定感を重要と思われるかはわかりませんが、紹介した方法が、効果があるのは事実です。
どう実践したらいいかな~・・・って思われた方は、コメントください。
ここもう少し詳しく!って思われる方もぜひ!
X(旧Twitter)でのDMでも構いません。
困っている人を助けたいから始まった私のnote活動です。
いくらでも力になります!
また、改善点なども教えて下さったらめちゃくちゃ喜びます!
仲間が増えると嬉しいです♪
全ての取り組みを詳しく説明していくと、多分50000字くらいになると思いますので、もうすでに紹介しているものはリンクを載せさせていただきました。
実際には、これらの取り組みは、まだ実践途中です。
設計図はできましたから、あとは実際にやってみるのみです。
「選択教育」や「未来日記」「意志の力」などは、すでに効果は確認されています。
自己肯定感は、一夜にして身につくものでもありません。継続的な取り組みが必要不可欠です。
そのためにも、教師の思考から生まれる言葉のポジティブシャワーがとても大事だと考えています。
次は、そのもととなる「教師のマインドセット」を考え、まとめていきたいと思います。
みなさんも、私と一緒に、子どもの自己肯定感をがんがん育てていきませんか?
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!
大感謝です!!
幸せ追求教師、ニキチャコでした!
それではまた~♪(^o^)/
参考文献
中島輝.『口ぐせで人生は決まる 心の免疫力を上げる言葉の習慣』. 1版,きずな出版,2023年,160p
感想:思考が言葉を作る。つまりよく使う口ぐせは、思考を反映している。そして、私たちは自分の思考を言葉を使って認識してる。だから、逆に言葉を使って思考を再構成することもできる。つまり使う言葉で考え方の癖を変えられるってこと!口ぐせって超大事!意志の力ともつながりますね!
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