子どもたちが教えてくれた言葉の本当の意味
3学期も始まりバタバタとしておりますが、冬休みが明けて約3週間ぶりに会う子どもたちの第一声は様々です。新年の挨拶をしてくれる子も居れば何もなかったようにいつも通りの様子の子も居ます。そのような言葉のやり取りの中で私自身色々と気付かせてもらう事も多いです。何人かの子は、
「先生ただいま!」
っと言って来てくれました。そして、教室に戻る時には、
「先生行ってきます!」
っと言って教室に戻って行きました。「ただいま」と「行ってきます」は家では家族で毎日のように当たり前のように交わす言葉です。当たり前の言葉として使っているので深く考える事はないのですが、改めて冬休み明けに子どもたちに言われてええ言葉やなと思った訳なんです。この「ただいま」と言ってくれた言葉には
戻って来る事が出来て良かった
っと思ってくれている思いを感じましたし、教室に戻る時に「行ってきます」と言ってくれた子の言葉からは、
教室で勉強頑張って来るね
という思いを感じました。この子たちの使い方が正しくて本来はそういう思いを乗せた言葉なのかもしれないなと感じた訳なんです。挨拶って
大人になるとしなくてはいけない
という気持ちが前に出る部分もあるかと思います。私も新学期が始まって色々な学校の校長先生の所にご挨拶にまわりました。お世話になっているのでご挨拶をと言う気持ちはもちろんありますが、そうしなくてはいけないと思っている部分もある訳なんです。そういうのが含まれていない子どもたちの真っ直ぐな「ただいま」と「行ってきます」は私自身の心にスッと入って来る言葉でした。私は朝も夜も誰も居ない家で育ったもので「ただいま」と「行ってきます」を言わずに大人になりました。なので余計にこの言葉には深みを感じるのですが、
思いが乗っている挨拶はええな
っと感じています。朝、校門の前で校長先生が子どもたちにする力強い挨拶も気持ちが乗っていてええですよね。子どもたちには今は届かない部分があるかもしれませんが、きっと校長先生の力強い挨拶を忘れないだろうなと思います。もう一つ子どもたちから言われてええ言葉やなと改めて思った言葉があるのですが、
「久しぶり〜!」
っと言ってくれた事がスッと心に入って来ました。「久しぶり」って言葉には、
また再会出来て嬉しく思っています
っという気持ちが乗っている言葉なんだなと改めて感じた訳なんです。私はこちらには友人がほとんど居ないもので「久しぶり」と人に言われる事も言う事もほとんどありません。大阪に居る時は沢山交わした言葉なのですが、「久しぶり」って言われるのは嬉しい言葉だったんだなと実感した訳なんです。
ところで、私は子どもの頃は「ただいま」と「行ってきます」を言った事がなかったと書きまして、大人になってからは「久しぶり」を言う事が無くなったと書きました。文章にしてみて気付きましたが、
なんかちょっと恥ずかしいです
書きながら自分で「何もないやん!」って気付かされましたよ。「ただいま」と「行ってきます」の方は家族が居ますので毎日言っておりますが、久しぶりは本当ないです。関東来てから誰かとご飯食べに行ったりするのは数年に一回ぐらいですよ。でもええんです。
子どもたちが久しぶりって言ってくれるからー涙
久しぶりという言葉を交わす機会がありましたらどんな気持ちが乗っているか感じてみて下さいね。