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高校2年生、閉鎖病棟退院

無事進級し高校2年生になった。
4月末に退院し、GWの数日は親元で過ごした。
怖くて辛くて嫌だったけど、拒否権はない。

親元は自分の部屋もなく、居心地が悪く落ち着かず
早く祖父母宅へ帰りたいとずっと思っていた。

少し前まで入院していたなんて関係なく
自分の歪んだ思いをストレートにぶつけ
無視したり、悪口を書いたメールを送りつける母も
そして、それを咎めることもなく傍観する継父も
2人とも相変わらずだった。

何より、入院したことを
"咲希は頭がおかしくなったから、
もう私の娘は妹だけ"    とか
母自身、離婚前に精神科へ行ったり
精神科の薬を飲んでいたこともあり
"咲希は私の真似してるだけで仮病だから" などと
好き放題言われていたことを知り絶望した。

入院前より10キロ近く痩せた私が
"痩せたね"と周りから言われる度に
"全然痩せてない、ありえない"
と母は鼻で笑った。
何でも1番じゃないと許せない母は
自分が1番賞賛されるべきだし
自分が1番不幸で可哀想だと思われたい人なので
痩せたね、と驚かれたり心配される私に
とても苛立っていたようだった。

私はただ何も言い返せず
ひたすら時が過ぎるのを待つしかなかった。

地獄のような数日間が終わり
祖父母宅へ戻り、学校が始まった。

祖父母は心配してくれ、
タクシーで登校させようとしたが
"バスで行きたい"と懇願し
久しぶりに周りと同じように登校した。
幸い、友達にも恵まれており
偏見の目で見られたり、避けられりすることもなく
"女子高生"を楽しんだ。

しかし、体力の低下や気疲れもあり
丸一日、授業を受けることはできず
保健室で休ませてもらったり
学校自体休むこともあった。
そして、土日の休日は電池が切れたように
ずっとベッドに横になっていた。

母からの干渉と言うのか、嫌がらせと言うのか
そんな連絡も相変わらず続いていた。

眠れない、食べられない、憂鬱、希死念慮
得体の知れない恐怖と不安

そんな状態で
退院後初めての外来受診日を迎えた。

つづく

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