見出し画像

読んでたのしい行ってたのしい食べておいしい魔法の文学館

102歳とか、90歳、86歳とタイトルに具体的な年齢をあげている本が多い中、文章から年齢がよくわからない、5歳なのか20歳なのか、わくわくふわふわ魔法をかけられたような気持ちになる、こんな88歳になりたい!(彼女は1月1日誕生日で、89歳になりました)と思う本です。

おいしいふ~せん  角野栄子

『NHK きょうの料理』テキストの連載をまとめたもので"食”をテーマにしたエッセイです。

かわいい!文章が歌っている、踊っている。わたしの大好きなアッチやキキのように自由。

年齢を重ねたから、こう生きる、88歳だからこうするっていうことじゃなく、生活の実践的な知恵ではなく自分が気持ち良く楽しく過ごしている。
小さい頃も、23歳でブラジルに行ったときも、今もずっと変わらない。

わたしはふーさんおばさん。
いつもぷーぷーと浮いてます。
行き先は風次第。
とても気楽な身分なんです。
でも、いつも好奇心という空気をいっぱいにしておかないとね。
たちまちしぼむ運命‥‥ご用心、ご用心!
行き先は風次第‥‥?
ちょっと悔しい気もします。
運転も自分でやりたいおばさんです。

自由に浮いているふうせんだけど、風だけでなく自分の力で行く方向も決めたい、強い好奇心があります。

わたしもふうせんになりたい!
魔法の世界にとんでいきたい!

角野栄子ワールド全開の魔法の文学館に行ってきました。予約制で入口で予約をチェックされてから中で受付。受付の横が売店でスタッフのお姉さんにも魔法がかかっていていちご色。

「黒猫シアター」の時間を教えてくれてその時間の5分前に並んでくださいと案内がありました。

受付が終わるとすぐに『魔女の宅急便』のコリコの街が広がります。

隈研吾さん設計で「1つの街が建物の中に入っている」ので、いちご色の世界が広がってます。小窓を開けるとあ~ら不思議!何に出会うことができるのかワクワクします。魔法がいっぱい!

コリコの街の本棚

1階も2階も本がたくさん!自由な場所で読むことができます。

本をひらけばたのしい世界

角野栄子
思い出がいっぱいのアッチの本
運動会の種目で子どもたちがアッチになり、チとキ、えっちゃん、ぼんにオムレツをあげました。

『黒猫シアター』は、『りんごちゃん』のお話しで不思議な世界に入り込み楽しめました。

角野栄子さんのアトリエ
栄子さんのヒストリーも
栄子さんのカラフルなお洋服 

3階には『カフェ・キキ』があります。キのきんぴらごぼうとたまごのサンドイッチをいただきました。

本を読んでたのしくって
本の世界に会いにいってたのしくって
本の世界を食べておいしくって

年齢を盾にしない
年齢を売りにしない
年齢で営業しない

男でも女でもなんでもいい時代なんだもの。
何歳だっていい。

好奇心を持ち続けたい、カラフルに生きていきたいと思いました。