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日蓮宗僧侶 高校教員 月に2回(1日・16日)に教箋を掲載しています。過去の教箋はtk…

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日蓮宗僧侶 高校教員 月に2回(1日・16日)に教箋を掲載しています。過去の教箋はtkhscjnにあります。宜しくお願い致します。

最近の記事

どちらを選んでも いいことがある

   どちらを選んでも    いいことがある      №209 2024.09.16 人生は、選択の連続です。 進学、就職、結婚などの大きな問題から、「中華料理か洋食か」、「天丼かカツ丼か」、「右か左か」「やるかやらないか」まで・・・ 迷った時、その結果をコインやジャンケンで決められないなら、それは50対50ではないということです。「AかBか」の選択で、「Aにしたら」と言われて「Bならいいけど、Aはいや」と思うなら、Bにすればいいですよね。 でも、どちらとも決めきれ

    • 出会いの1秒を大切にする

      出会った時の第一印象って、とても心に残りますよね。 出会いの1秒を    大切にする      №208 2024.09.01      「たった1秒間で、人は1000万要素以上の物を視覚から入手し、その中の40要素を脳で処理している」 アメリカの社会心理学者ティモシー・ウィルソン氏による発表です。 あなたの意思とは関係なく、出会った瞬間、相手から「明るそうだ」「優しそうだ」「好感が持てそうだ」「意地悪そうだ」

      • 生きたように死んでいく

           生きたように 死んでいく          №207          2024.08.16 「いい人だった…」 そう送られたいものです。 きっとそう送られる人は、「ありがとう。いい人生だった」と周りに感謝の気持ちを伝え、逝かれることでしょう。 「人は生きてきたように死んでいくということです。これは私の実感ですね。ですから、しっかり生きてきた人はしっかり亡くなっていかれますし、表現はおかしいけれども、ベタベタ生きてきた人はベ

        • 頼まれたら引き受けてみる

          頼まれたら引き受けてみる            №206            2024.08.01 自分が得意でないこと、あまりくわしくないこと、やったこともないような新しい分野のことを引き受けるのは、こわい。こわいから断ってしまいがちだ。しかし、そこは考えものである。思い切って引き受けると、終わってみればなんとかクリアしているからである。そして私の場合、それがまたひとつ新しい世界を広げることにつながっている。 (斎藤茂太『ほがらかに品よく生きる』新講社ワイド新書) ま

        どちらを選んでも いいことがある

          限られた命を生きる

              限られた     命を生きる      №205 2024.07.16 強い日差し、ほとばしる汗。セミの声が追い打ちをかけます。 セミは土の中で数年間過ごした後、地上に出て羽化して成虫となり、わずか1週間でその生涯を閉じます。セミは寿命を完全燃焼するかのようにその声を響き渡らせます。 それに対して天人の寿命は、最下層の天人でも500歳。しかも天界の1日は人の一生の長さと同じ。つまり人の寿命を60歳としても、天人の寿命は1000万歳以上(500歳×365日×60歳

          限られた命を生きる

          生きざまは顔に出る

              生きざまは     顔に出る №204 2024.07.01      人には「顔つき」というものがあります。 これは顔そのものとは別にあって、この両方から顔は作り上げられている。 文句なしにイケメン顔なのだけれど、どこか怪しいところがあるように思えてならない。顔そのものは必ずしも美しいというわけではないけれど、とても素敵な顔に思える。人の顔を見ていて、そんな印象を持つことがあるのではないかと思います。  (上阪徹『成功者3000人の言葉:読めば今日から人生が好転する

          生きざまは顔に出る

          人生は今しかない

            人生は今しかない            №203           2024.06.16 人間が死ぬ確率ってどのくらいだと思いますか? 何と100%です。 この世に生を受けたからには、必ず死が訪れます。 残念ながら、その時がいつ来るのかは、わかりません。30年後かも知れませんし、3年後かも知れません。10分後の可能性だってあります。 でも、そんなことはすっかり忘れて、明日は来る。1か月後も来年も。30年後でさえも生きて迎えられると思いこんでいます。 だから、毎日

          人生は今しかない

          ないものは ないんだなぁ

              ないものは     ないんだなぁ            №202            2024.06.01 「宝くじが当たったら」「大学に合格できたら」「プロのサッカー選手になれたら」・・・ 将来起こりうる、または手にする可能性のあることを想像するのは楽しいものです。未来が果てしなく広がっていきます。心もウキウキ、ワクワクしちゃいます。 それに反して、 「もう少し背が高ければ」「お金持ちだったら」「コロナ感染症が発生していなかったら」・・・ 現実は厳しいものです

          ないものは ないんだなぁ

          ゆっくり生きる

               ゆっくり生きる №201 2024.05.16 もし誰かに「究極の健康法を教えてください」と言われたら、「ゆっくり生きること」と私は即座に答えます。 「ゆっくり生きる」という言葉には「健康のすべて」が集約されていると考えられるからです。 私たちの体の調子を支配しているのは自律神経。心臓や胃腸を動かしたり、血液をつくり、血管の収縮を管理するなど「自分では意識して動かせない部分」のすべてを担っているのが自律神経です。この自律神経が乱れると、体の調子が悪くなり、果ては

          ゆっくり生きる

          自分に与えられた役目とは

            自分に与えられた   役目とは          №200         2024.05.01 私たちには皆、お役目があります。その中身、人生の課題やテーマは人それぞれ違い、まったく同じ人はいません。 私は寿命を「この世でのお役目を果たす時間」と定義しています。人それぞれでお役目が違うわけですから、寿命も違って当然です。 このお役目ですが、どこかに答えが落ちているわけではありません。「あなたのお役目はこれですよ」と、誰かが教えてくれるわけではないのです。ただし、日常生

          自分に与えられた役目とは

          ありのままを受け入れる

              ありのままを     受け入れる      No.199 2024.04.16 悩み苦しみは、自分の思いどおりにしようとすることから始まります。 すべてを肯定し、ありのまま受け入れることができれば、何も変える必要がなくなり、悩みが消えて自分自身が一番楽になれます。 笑うということは、肯定し、受け入れ、共鳴しているということです。 子供の通信簿を見て成績が全部1だったとき、「なんだ、この成績は」と叱ったりせず、「すごい。安定している!」と言って笑ったら、その子の成績

          ありのままを受け入れる

          お釈迦様は「すべては苦だ」とお説きになった

          今の幸せに気づくには…    お釈迦様は    「すべては苦だ」と    お説きになった  №198 2024.04.01 楽(幸せ)の感じ方は「当たり前の規準」と深く関わっています。何かが当たり前の規準を上回れば幸せを、下回れば不幸せを感じます。たとえば「私は一万円相当の仕事をした」と考えている人が二万円の報酬を手にすれば、その人は幸せを感じるし、五〇〇〇円の報酬を手にすれば、不幸せを感じます。幸不幸の感じ方は、「当たり前の規準」をどこに設けるかによって変わるのです。

          お釈迦様は「すべては苦だ」とお説きになった

          良心をともしびとする

               良心を     ともしびとする №197 2024.03.16 「良心が、一番大切かもしれない」   (天海祐希(あまみ・ゆうき)、俳優)  良い仕事をしたからといって、評価や成果を得られるとは限らない。手抜きな仕事をした人が得する場面すら、珍しくはない。楽をしようと思えば、大体の仕事はそれなりに手を抜くことができる。  ところがいい加減に片付けようとすると、「そんなことなしない方がいい」と良心がささやく。それに従い、自分に楽を許さず、1つの仕事を完成させたときに

          良心をともしびとする

          人生の舵をとるのは自分

          人生の舵を とるのは自分 №196 2024.03.01 自分の人生の舵はいつも自分が握っている。右に行きたければ右に舵をとるし、左に行きたければ左に舵をとる。間違って、南極のほうに行っちゃうこともあるでしょう。だったら途中で舵の方向を変えればいいんです。ハワイに向かっているのに、ペンギンが出てきたらおかしいでしょう? 流氷が流れてきておかしいから、「これは間違った。舵の方向を変えよう」でいいんです。だって、舵を握っているのはあなたなんだから。間違いはある。だけど、自分の人

          人生の舵をとるのは自分

          生きているのは今この時

          №195 2024.02.16 矢作直樹『悩まない生き方:あるがままで今を生きる』(知的生きかた文庫や40-1)より 「死は生物としての宿命ですが、死は同時に私たちの「次の生」のための出発点です。私たちの本質である「魂」は永遠不変の存在であり、肉体が滅んでも私たちの本質が滅びることはありません。とは言え、今回の人生はこれっきりです。次回はまったく違う人生を歩くことになります。 そう考えると、今回の人生でやっておきたいこと、やるべきことが、皆さんそれぞれに浮かぶのではないで

          生きているのは今この時

          思い通りにはならないものだ

                       No.194                          2024.02.01 「わずかに結びついている時が尊い」 (山田太一(やまだ・たいち)、脚本家) 人から裏切られれば誰だって傷つく。友人が陰で自分を批判していたと知っただけでも、ひどく気が滅入るものだ。そういう経験が原因で、人間不信に陥ることもある。  山田は、父親から「人間は結局、自分だけがかわいいのであり、他人は決して本気でお前に興味を持ったりしない」と言われて育ったとい

          思い通りにはならないものだ